川の
流れるを見て
今日もまた
一日
生きたんだね
と思う
陽のあたる場所がすこしずつずれてきた

おとのないふゆ

そらの色はぜんめつし、

、、、

青なんていわないでいいのだ 透明のかさなりであろうと、

もうそれ以外のな ....
「美しく吠えてみせろ」と君は言う
「上からだな」と私は返す
出会ったとき
僕たちはさして美しくなく
清潔な身なりと誠実な物腰が好ましかった

デートを重ねて
僕たちはそのたびごとに
美しさの種を拾っていった

すっかり親しくなり
僕た ....
言葉が雪のように積もって
溶けてゆく

私たちは言葉の全てを受け止められない
だけれど
言葉は私たちの思いを全て表現できない

零れ溶けて水のように流れていく
私たちが受け止め切れない ....
空が握手をした
昼と夜の歴史的和解

世界が呼吸を始めたのは
忘れ物を思い出した君が
今笑ったから

天候曇り
雲量は十

尊重すべき
涙を踏みとどまる自由

もう一人で大丈 ....
撃鉄を起こし引き金を引いた
でももう弾は残っていなかった
目覚めるような文章や言葉が書きたかった
今という記憶に埋もれた感性を呼び起こすような
『嗚呼、そうだったね』と涙するような
春の中に芽生えた秋を育てるような
そんな言の葉を 今も
今日に負けたなら
昨日に戻ればいい
明日に負けたなら
今日に戻ればいい
未来は一方通行じゃない
  旅


こころは
しらないうちに
旅に出る

笛のねに さそわれて
むかし 人びとがすんでゐた
海辺の村で
潮風にふかれてゐる

いつになつたら
かへつてくる ....
 恋人にもらった架空の靴で街を歩こうか。
 (逐われる度に痛むんだ心臓が)
 精神を病めば幽霊が見られなくなるんじゃないか?
 (湿地で恋を叫びながら踊る人間たち)
 かつての人は豹変する。
 ....
  煩い町に
  ふれて
  僕は 意味のまえにいた

  夕がた
  本をよんで
  考えることを考えて
  きみの眼を 思う

  押しつぶした 光が
  なんどもまる ....
東に東に行ってそれで見えるようになった建物が
大きいほど小さくなれる気がした
本当は寒いところならどこでもよかった
この季節に
身を預けたままぼんやり生きたい
ままならない生活、体、触れられ ....
みつからないところで寝ています いつのまにか十月は過ぎて、ぼんやりした十一月、年の瀬をつま先に感じて葱を刻んでいる。
ねーままはさ。はなのどこがそんなに可愛いの?って質問、いちいち真剣に考えて、ほっぺなところだよ。とかどんどん ....
 
 
とてもとても遠いところから
君の訃報が届いた
時刻表を確認することもなく
僕は一番最初にやってきた列車に乗る

いったいどれだけ乗り継げば
君の場所に行けるんだろう
君の生き ....
私は断じてあなたではない。

=

毎日飲むものがもうどうしても同じにしたい毎日を同じにして同じにして同じにして

=

足の先から列車の動きに沿って信号機の上をみることもない ....
わたしの間に箸が挟まれていて、
それが素麺をつかもうと懸命に身体を動かしている夢を見た

目が覚めると私は左手の箸で素麺を摘まみ取ろうとしていて、
あるか知れない数条の麺をさがしつづけていたの ....
現代詩は詩なのか 風よりも色づくものが秋でした やさしさなんて見えないほうがいい
金ピカのやさしさもおいしいやさしさもいらない
体の中を透き通る様なやさしさがいい
寒そうにしているからってすぐに上着を貸そうとするのはちょっと待ってね、ほんとうに自分の上着を渡していいか、実はもう少し考えてほしい。貸してから、やっぱり返してなんて言えないよ。言えないでしょう、とても .... 洗濯物が乾くのを死んだ目をして眺めている男の目が
違う世界を視ているのを私は知っている
夢もハンカチも青もいつか汚れてしまうのを
当たり前に魂が記憶している

向日葵を旗にして歩いていこう
 ....
永遠に会えないことを最近知ったんだ
不思議と悲しさは感じなくって
真っ暗な部屋でごうごうと音楽が聞こえてきたような気分になっていた

笑顔があって
潤んだ瞳があって
叫んだ唇があっ ....
耳鳴りが気になって眠れない
そう言う君の耳に自分の耳を当てて
同じ耳鳴りを聞き続けた

あれしたい、これしたい
語り合う夢はまだまだある
この年になればいっそのこと
実現しない無 ....
はじまりの海は遠浅で
かなしむことをまだ知らない透明なさかなたち
約束したはずの場所を
ゆききする微熱の波
遠い遠い夢の話

記憶をいくつも交差させて
分かれ道をまどう
ひとりあそび
 ....
雨季、冷たいだけの
椅子に腰
かけて
朝方の蝉が穏やかに
絶滅していく様子を
眺めていました

手を伸ばす
伸ばす手が
その手が
範囲
何も守れない

窓があってよか ....
 通りすがりのあの人の

 後ろ姿になに思う

 通りすがりのあの人に

 恋してしまう今日もある

 通りすがりのあの人のこと

 想像するのは

 通りすがりのあの人の ....
もうすぐ寒くなる
誓おうとして言いかけた
言葉を持ったまま
迷っている君が
好きだよ
いつまでも
言い終えないで
それがわたしの
永遠
いつかは枯れる花に

今日も水をあげる

いつかは枯れちゃうけど

今日は いまは

・・・生きているから
水宮うみさんのおすすめリスト(1490)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- パン☆ど ...自由詩120-1-19
冬の窓- タオル自由詩2*20-1-19
無題- TAT短歌220-1-18
美しさ- 葉leaf自由詩220-1-18
溶けてゆく- きみのて ...自由詩320-1-13
曇天の星- TwoRivers自由詩9*20-1-12
殺意- HAL自由詩7*20-1-10
目覚め- きみのて ...自由詩3*20-1-10
さきのこと- リィ自由詩5*20-1-10
旅・遺作- 石村自由詩19+*19-12-30
架空の靴- 阪井マチ自由詩219-12-22
奇蹟- 草野春心自由詩319-12-21
胡乱な冬- 星染自由詩319-12-21
かくれが- 「ま」の ...自由詩3*19-12-15
答えのこと- はるな散文(批評 ...519-12-9
せかい- たもつ自由詩7*19-12-8
メモ- 佐藤伊織自由詩119-12-5
迷い箸- 阪井マチ自由詩219-12-1
現代詩- 丘白月自由詩219-12-1
風よりも色づくものが秋でした- もっぷ俳句119-11-29
やさしさ- 小卒自由詩419-11-26
冬まだき- 万願寺自由詩319-11-23
破片- きみのて ...自由詩5+19-11-22
追いかけてきたと思ったらとんでもねー速度で遠ざかっていった過 ...- 雨の音自由詩219-11-18
片思い- たもつ自由詩1219-11-17
バースデイ- 橘あまね自由詩7+19-11-16
範囲- たもつ自由詩619-11-15
通りすがりに- 佐白光自由詩3*19-11-14
晩秋- はるな自由詩519-11-14
今日は生きているから- もっぷ自由詩3*19-11-13

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