拍手を
拍手にしておくための
拍手がある
満員の、コンサートホール
息遣いを
息遣いにしておくための
嘘がある
僕が僕であるための生き方を
僕が僕であるための生き方に
しておくために ....
コンビニの
100円スイーツを食べて
心に膜を張る
むき出しのものに
触れないように
誰のせいでもないことを
誰かのせいにするみたいに

のどがかわいたって
いつも用意されている
 ....
電子辞書たちに至言はなく
足りないものばかり、あった
セカイ
曇り空には
未だ一つの解釈も与えられない

空腹を
脳が発信するかぎり
食う
食われる
何か素晴らしいものに
なりた ....
指差し指差される
射線の
間をぬって孕む
生まれたくない僕を
生みたくない僕

/埋もれる
街が、降ってくる
人人の声、
靴あと
僕が僕である前に
つきつけられた無用/

本 ....
風邪の花なにか英語の飲みものを

導管へ真っすぐ落ちよ寒の水

しもやけの痕にやさしき指ずもう

冬雲やはっかの味のするたばこ

汽車を待つ人の隣で汽車を待つ

お父さん好きな言葉 ....
化膿した傷口をさすり続けている 夕焼け、風のにおいがしている



奥まったところに隠しているような恋だったからいけないんでしょう
家の中で一番大きな窓に身体が映る
わたしの本当に美しい姿は
ピアニストになり損ねた青年の指にゆっくりと裂かれるとき
離れていく右半身と左半身が完全に分離する寸前に
皮膚が結露に触れて濡 ....
世界が声を失くしても
消えない音符と手を繋ごう

脳が奏でる
たった一つの音楽

外国語よりうんと近くて
私が使う日本語より
少し遠い言葉達

その歌の中に自分を見た
その人 ....
最初に論理があった。

そうして逆さまに
雨は降った。
{引用=




冬枯れの薊に右目かるく触れ 「さ」からはじまる手紙を書こう





忘れないことでまもった初恋があなたを毎日、毎日千切る


やわらかい雨にせかいを ....
レース飾りの白いおんなの子が散って
発生成育は繰り広ぐ
くちびるを誰で染め上げた
誰がこの子を赤く汚した
(見初めたのが間違いでした)



                      ....
あおいで薄紅をたおれこんだあなたの
その首筋の白いことよ
はらり落ちる桜がまたあの日のようにつめたければいいのに

ほおにうでにゆびさきにべっとりとついた雨をあらい流して
春の香がよんで ....
君の手のひらの
大きさと
あたたかさと
少しの戸惑いが

わたしを少しだけ
女の子に
してくれたよ
銀の白
白の銀
――白銀

冷たい空気が身を切って吹き抜ける

言葉を放てば
それがまるで
意思を持ったかのように
白く淀む

風と共に走る
遅れて確かな足音が
心地好く耳に ....
駆け引きはうまくないからいつだって失敗するからうまくなりたい



ぽっくりと死んでもおかしくない恋を守っているからさわらないでね



本当はこわい いつまであのひと ....
君の喉を
あたためたくて

神様に
今すぐ君に
ホットミルクを届けてって
お願いしたんだ

これが僕の
叶えて欲しい願い事
他の願い事なんて
今日はどうでもいい

君がずっと ....
何だっていいからはしゃいでいただけの夢だったから振られたのかなぁ




なつかしいにおいの雨だと思ったがなつかしいのは雨の日だった




あられもない願いだったね 流れ星消 ....
「宇宙人からの信号を傍受したんだって。」
そして人はああ夢があって良いよねという

新しい素粒子も
写真も
映画も
ああ夢があって良いよねと人はいう


こんなとき
宇宙人は何を呟 ....
「ここではないどこか」って場所 この世には沢山あるけど私にはない




唯一の救いのようにさよならをいう文のなかに誤字をさがす日




うそつきは大嫌いだっていううそを ....
手と指が触れあうためのそれだけのために旅した十代の頃

どこへでも行ける気がしたどこへでも去ってしまえるわけじゃなくなった

屋上のドアが開いていることを行かないくせに期待していた

空に ....
急に君に繋がらなくなったから
ぼくは電気を点けられなかった

4月になったらダチュラを植えようと思っていることを
伝えようと思っていたんだ

ガラスケースの中にしまっていた
ぼくたちの交 ....
紫な気分がつづく5日間
青い週末 雨降る心

*

ただでさえ細い目をもっと細くして
笑うあなたをずっと見ていたい
気付いてたんだ

ある朝起きると母さんが味噌をお玉ですくわず鍋に容器ごと入れてスーダラ節を歌ってたんだ
火が強火なもんだからあっという間にプラスチックと味噌の焦げた匂いが台所を支配した

変 ....
きみは何色で
ぼくは何色だったんだろう

透明になっちゃったのは
きみではなくてぼくだったのかな

ひとつになりたくてもなれなかったの

きみはひっしじゃなかったかもしれないけど
ぼ ....
さようなら ただそれだけを繰り返すために頼んだレモンティーの味

さよならを窓にうつして発車する 出会いと別れがこの中にある

宇宙食がいっぱいあればいいのにね きっとどこかへ行けちゃうのにね ....
とくとくと心臓が鳴るポロシャツの色ごときみを思いだしている


頬杖をつくのをやめてどうせならぜんぶ教えてほしい道草


内側の傷つけ方が知りたくて今夜は床で寝ようと思う


 ....
{引用=

つぶやけば忘れてしまえるものとして明日の雨には傘がいらない




運命の人はやっぱりいりません。 (今日の孤独をしりたくないので)




むずかしい ....
みずうみにすんでいる女の子は
キスがへたくそで色白で
酸素のいろや木漏れ日の匂い
澄んだ朝の空の温度なんかにくわしいけれど
マニキュアの冷たさや
つま先の孤独なんかは知らなかった
毎日すこ ....
{引用=



雨ざらしの、皮膚の、角質層に浸透しない乳液と、老廃物で崩れ
た二重と、汗ばんだ呼吸で、余計に湿度を寄せて、抜け落ちた獣
の毛が、二人の表面に貼り付いてとうとう一対の獣になっ ....
今、学校の課外とか、夏期講習とかで大変なんですけど、
親戚が家に遊びに来た時、
半年振りに会った従妹の女の子が、
俺の疲れを吹っ飛ばしてくれたよ…

少女の素晴らしさ、
ろりっ娘って本当に ....
水宮うみさんのおすすめリスト(1490)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コンサートホール- めー自由詩311-2-25
アイスコーヒーの日- めー自由詩611-2-19
空腹ランドスケープ- めー自由詩511-2-18
不満足叙情- めー自由詩311-2-16
思い出した句集- ああああ俳句3*11-2-8
深夜2時に、眠ると嘘をつき電話を切って。- 苅田由枝短歌511-1-30
乱視- 手乗川文 ...自由詩17*11-1-10
優しい剣- 三奈自由詩1110-12-31
- 佐藤伊織自由詩110-12-24
めくるめくる- あぐり短歌410-12-24
うれたからすうりうれないからすうりからす- りこ自由詩8*10-12-14
春のような夜- マナ自由詩110-12-10
手のひら- こころゆ ...自由詩11*10-12-9
- 一 二自由詩110-11-30
前夜- 苅田由枝短歌210-11-21
ホットミルク- ミサイル ...自由詩110-11-4
おやすみ、おやすみ。- 苅田由枝短歌610-10-30
夢があって良いよね- 佐藤伊織自由詩210-10-25
you- 苅田由枝短歌6*10-10-14
adolescent- きらく短歌210-10-14
ダチュラ- はな自由詩310-10-6
募る日々- ゆず短歌210-10-6
イナガワジュンジ- カチキ自由詩210-10-4
とうめい- はな自由詩210-10-3
グッドバイ- きらく短歌410-9-28
新しい日- 苅田由枝短歌12*10-9-19
needless- あぐり短歌410-9-18
ダイアモンド・シスター- アヅサ自由詩6*10-8-30
分解するのが男の子、解剖するのが女の子- 手乗川文 ...自由詩12*10-8-30
近況報告- 一 二自由詩310-8-24

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