道端に蝉が落ちていた
仰向けで
僕はそれを踏み潰さないように
そっと身体を傾ける

カラカラカラ

少し錆びたチェーン
振り返ったら上手いこと蝉を避けていたから
このまま早く空に還っ ....
スーパーを出たら突然の青い雨
夕立が行き過ぎるまでと
僕は煙草をふかして
隣では君がまたあの話をしていて
少しだけ尾ひれが付いていた

泳ぎ出しそうだ

街中が青く青く染まって
話を ....
「ここから飛び降りるって言ったらどうする?」
「やれやれ。気まぐれなお姫さまだ」
「なによ、その棒読みのセリフは」
「感情がこもっていないんだよ」
「あのねー」
 
 
 屋上、 ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
街の中で

伝説の少女は
鴎と一緒に銅像となって
海を見つめている


その光景は
通り過ぎた夢のようにも見えた


今度同じ夢に会ったら
きちんと名前を付けて


 ....
詩を 描きました。 

小さな詩を 書きました。

相変らずそらは 真っ暗だと言うのに

いきがって 小さな 詩を描きました。

トラさんや タツノオトシゴさんは、

もう ずっと ....
羽音だと思ってたら
薄布のカーテンをふるわせて
飛びたいよう、と
窓が
泣いていた

わたしがあんまり
窓の目で
空を見るから

ガラスの表情は
いつのまにか、曇って
月の形に ....
にゃはは♪

我輩は猫である

たまには笑っても見せるのさ
夏といえば…♪ 自転車のペダル踏み、学校を出てすぐに
いつもの、知らないおじさんに携帯で写真を撮られる
足下には、夕焼けが落ちてきて
ああ
影がもしもこのままなくなれば
世界は終わるのではないかと
思いな ....
夜が街を歩いている
きらきら きらきら
瞬く星や月を身にまとって
夜が昼間の街を歩いている
きらきら きらきら
なんとゴージャスな
きっと昼食もゴージャスに違いない
誰もが夜に注目してい ....
寄せても、返す気持ちは帰り道を知りませんでした

電車の窓
あなたの手のあたたかさは
窓とわたしの温度を簡単に上げます

ゆっくりと
眼下に広がる青を見ながら
あなたを盗み見るのだけれ ....
そう あの日
コーラを買いに出かけて
ほたるは いた
きよらかな
ちかすいみゃくが
わいているよと
またたきが
おしえてくれてるようだった
それからだ
僕は
思うんだ
ち ....
小指のつめが騒いでいても
あなたはつゆと気にしないのね
遠くをみて
空をみて
目の先には春

時計の針の柵が越えられないのよ
わたし
間から手も
出せないくらいに

のどの奥にあ ....
10億分の1のちいさなあなたが

目をつむるごとに
風に吹かれるごとに
音楽を聴くごとに
窓を開けるごとに

思い出されては流れていきます

目に見えないほどちいさくなったあなたは
 ....
地球が廻っていると気づいたのは

初めて立ちあがったとき

あまりにも不安定だったから
ねえ、トモチャン、
と呼ばれ
お茶の濃ゆいところの途中で
ひょっ、と
あばらの隙間に指を
埋められた

もしかして
こういうところでしか
あたしは埋まらないのかもしれない

わか ....
もう子供じゃないから
無心にがんばるなんて
できない
ピアノも
何時間弾いたって
大して上手くならないことを
知ってしまったから
弾かない
誰かを
愛すれば愛するほど
虚しくなるか ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
先生!
わたしは、といいかけてうっかり
チョークの粉でくしゃみ
冬を飛び越してしまった3回転半のジャンプで
着地、よろけて
目の前にひろがる もしくは
なにもひろがってなんかいない
残照 ....
 
 この電車は
 各駅には止まりますが 
 貴方の目的地には
 止まりません
 
とある屋台に座ると
目録には
 ラーメン
 日本酒
 ビール
そういったものの他に
 月
があって

「この月はなんですか」
と聞いたら
真っ黒などんぶりに
水を並々とそそがれ ....
あなたと手をつないで
私が少し流れていきました

今までは1だったのに
あなたに少し流れて不安定になりました

つながって
感情が流れていきます

あなたの中に私を見るわけです

 ....
日が射しつづける部屋と
その外の温度差が
私と君の何かに似ている

いつまでも知らないふりをすることで生まれていた美徳が
最近では感じられなくなって
限界が背後でクスクス笑いをはじめたのが ....
愛してる
という一言も


ああいさしたちつてらりる


なんて遠回りなケータイメール

今日あった出来事をメールしてくれた君は
僕のために数百回キーを押してくれた君なのだと
どうしても どうしても
君だけのエモーション

食べようとして
結局やめた
結局のところ
似たくない

その感覚がうらやましいけれど
その感覚をほしがるけれど
決して君には 似 ....
互いに無関心

けれど本当は
今日降った雨は
いつのあなたの涙だったのか
そういうことを
考えた私を笑ってください

あなたの泣き顔など見たこともないのに

手のひらに落ちたのは
私だけの涙で
あなたの涙は
 ....
元気だよ
と言う君の声が
淋しそうだったから
僕は電車に乗っている

元気だったら
それはそれで
元気な君と
楽しく遊ぼう


コーヒー飲む?
の「?」の時にする君の顔
ち ....
だから
ふりむかないことにする
いつでもどこでも
撃ってくれ
防弾チョッキは着ていない
君は
エプロンで
マシンガンだから
僕は
好きだったんだ
水宮うみさんのおすすめリスト(1490)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の終わり- 自由詩205-9-6
青い街- 自由詩1605-9-1
やきそばパンはいかにしてなくなり、夏はどのように始まったか- Monk自由詩29*05-8-31
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29
夢の名前- 銀猫携帯写真+ ...9*05-8-28
墓所。- すぬかん ...自由詩18*05-8-25
夜を抱きしめる- なつ自由詩12*05-8-22
にゃはは- 銀猫携帯写真+ ...12*05-8-15
シールで夏- 空 春色携帯写真+ ...5*05-8-7
パプリカ- みい自由詩1705-6-13
- たもつ自由詩605-6-8
わたしの浅瀬- ふく未詩・独白6*05-4-30
- るるりら自由詩4*05-4-21
つめのゆめ- ふく自由詩4*05-3-30
ナノ- ふく自由詩2*05-3-23
回転- 桜 葉一自由詩405-3-22
世界の果てなんかなんにも知らなかったかもしれない- みい未詩・独白14*05-3-6
生命の木- チアーヌ自由詩1005-3-4
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
残照、ハンドクラップ!- みい自由詩8*05-2-19
巷でよく見る警告- 煙と工場自由詩605-1-24
文明開化の音を探す- 煙と工場自由詩605-1-20
流れる- ふく自由詩4*05-1-19
冬の声- 瑠音自由詩204-12-8
ああいさしたちつてらりる- ミサイル ...自由詩504-12-8
オリジナル- 瑠音自由詩204-11-20
共演- 瑠音携帯写真+ ...404-11-18
涙かざり- 瑠音自由詩504-11-15
特急- ミサイル ...自由詩804-11-9
マシンガン- バンブー ...自由詩1104-10-10

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