全国の書店の全書籍から
結末だけが盗まれた

物語が佳境を迎える直前
そこから最後までの頁がすべて盗まれていた

ある物語は、主人公の恋が結末を迎える手前で
ある物語は、少年少女の夢が叶 ....
かなしみにあいにいこう
イドを掘って地下の水脈から
どこにもない抽象的なものに


‡音の出ない笛
書けない手紙
飛べないロケット


固定化された夏の行事と
 ....
股座に飼い猫が入り込んで来た。
年老いた猫を、ひと撫ぜした。


母を思った。


今度はもう少しだけ優しく、
年老いた猫を、ひと撫ぜした。
せかい、せかいって曖昧にうなづいてることが正義だって、あなたは太陽のあたっている洗濯物っぽくにこにこしていた。ぱぱぱぱ、ってはじけとぶはな、実?なんだったっけ、これを聞くのが何回目だったのか思い出せな .... さよなら 理解不可能なもの
7文字以内で喋れる言葉たち

もう永遠に会うことはない
永遠を定義することもない
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている

日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる

老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
ピンク色の絨毯がひかれていたので
汚してしまわないように慎重に歩いた

気まぐれな家主が
明日にでも片付けてしまうから
あの日あんたは笑ってたからそれが正しいことだと思えたんだ
 

もう二度と会えないとかもう二度と触れ合えないとか

悲しみの材料はいくらでも探せるけど

僕は相変わらず酒とタ ....
あなたの中のいくつかを
あの子たちがもっているから
哀しまなくても
そうして
気がついている
ここにいる

命も精神も
肉体もつながっていない
あの子たちが
いるって
なぜうつむくの
笑いながら
一日ぶんのいとしさは胸へ仕舞われて
綴じるばかりで待っている

幸福のさなかで
なぜうつむくの
言葉にしなければわからないのに
言葉にしたら終わってしま ....
「これで最後」って言った君の手が
わたしにとっては悲しみの根源
気安く愛そうとしないでよ
気休めのものなら要らないよ
さようならをしてあげる
死、みたいにつきまとう
わたしの終わ ....
風を纏って
春になる
舞い散る光と
君がいる

スニーカーで
駆けてゆく
明日がくるから
そのまえに

夢のなかで
あったこと
忘れないでね
ここにいる

風を纏って ....
かわいそうな
きみの背中を
みていたい

みえないリフレイン
くりかえし
くりかえす

飛び回るNO
ありとあらゆる方向に
光を散らす

さようなら

翼があったなら
 ....
ひとりぼっちで泣かないで
ほんとうはわたしが言われたかっただけの
あなたに宛てたことば

かなしみを分けてもらえないことがかなしくて
濁ったため息をつきました

だってあなたはきっと
 ....
1を3でわって
3をかけたら

だけど
1を3でわったら
0.3333・・・

0.3333・・・に
3をかけても
0.9999・・・にしかならなくて

どうしても1になれな ....
校庭でたまに
海の匂いがした
海は遠いむこう
ここからはみえないのに
海の匂いがした
風にのってきたのか
はこんできた砂からなのか
それとも錯覚か
砂の校庭で
たまに
海の匂い ....
あの石が
あんな形をしている必然など
私などにわかるわけもない
わからないからといって
石の形は当然と変わらない

生きる意味がわからないからといって
僕の人生に
意味がないわけじゃな ....
この僕が
宇宙に放り出されないのは
地球にへばりついていられるのは
何か
ここで
やるべきことが
やってほしいと思われていることが
あるからだろう
きっと
子供の時に母に愛されなかった僕は
赤ちゃんプレイのAVを見る

学生時代に青春を謳歌できなかった僕は
JKモノのAVを借りる

ホワイトカラーの職業に就けない僕は
OLモノのAVを借りる ....
この手裏剣を使いたまえ
最期が近い祖父が言った。


人生は楽しみも多いけど
悲しみだって多いのだよ。
たくさん笑う日もあれば
涙が止まらない日もある。

悲しい時はこの手裏剣で
 ....
 だいすきです。
 だいすき。

 顔は全然タイプじゃないけど
 優しいとこ。
 話を遮らずにうんうんって聞いてくれるとこ。
 寝起きでもちゃんと出てきてくれるとこ。
 わたしの話を ....
ゆき ふる まち
色がきえゆく、きえ ゆく、ゆく、ゆく、
ぼくの指がそれをなぞるまもなく
きえゆく、ゆく、ゆく、ゆく、


きえ。行ってしまう。
「いってしまう。」





 ....
ピース、ランドセルのぼくらは歯科医院があくまの要塞だった
痛みもかなしみもいつかぶっつぶせると思ってた
竹馬にのりたくて血豆をつぶしながら
太陽にゆびさきふれた、ふれたぼくらはピースをした

 ....
覚えていられるのは
ほんの少しのあいだ
一呼吸するたびにね
少しづつ少しづつね
新しく消えていくね
都合よく消化なんか
したくなんかないの
過去が僕色にそまる
それは朝が来るよう
そ ....
あれ真っ暗だと思ったとき
ようやく目を凝らした
全くわからんので
先生(うーたん)は目を開けた真っ暗と
目を閉じた真っ暗の違いは何だっけと考え
歯をむき出しにしたしわくちゃの顔を想像して
 ....
たくさんのクリックで
インターネットの海がうまるよ
埋立地ができましたと
よんでいる
うるさいくらいに

ここがもうどこだか
わからないくらいに
クリックしてきました
じぶん ....
こんにちは、今日の悲しみくん
わたしの親友なんだ、悲しみくん
いつからだろうね、悲しみくん
わたしがちっちゃなときからだね

悲しみくんは、たいてい毎日やってくる
朝起きたときの ....
誇ってみなよ。



いやらしく垂れた細い目も

ニンニクみたいなデカ鼻も

キスが下手な薄い唇も

いつか バッタの足をちぎった
残酷な左手も

エッチなことばかりしてる
 ....
あのとききみは
あかるさに追い縋るようにして
いきていた
生きるということに
いのちがけでなくなったのは
いつのことだろう
ぎんいろの膚をして
ぴんと降り立ったあめのように
あの児がわ ....
もし、ifのお話でね
タイムマシンができたら
少し過去に戻って
やりたいこといっぱいあるの

まず失敗を取り返す
約束を破ったこと
忘れ物したこと
間違いを犯したこと
今だから反 ....
水宮うみさんのおすすめリスト(1490)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
結末泥棒- 桜 葉一自由詩215-6-20
あいにいこう- 佐藤伊織自由詩515-5-23
望郷- xxxxxxxxx自由詩2*15-5-2
ホウセンカ・ガール- 初谷むい自由詩5*15-4-22
さよなら- 佐藤伊織自由詩315-4-18
風が休みの日- 金子茶琳自由詩2115-4-18
なんの扉を開けずとも- 瑠音携帯写真+ ...315-4-13
歌うより他ない- 永乃ゆち自由詩215-4-11
あの子たち- 佐藤伊織自由詩315-3-31
抱擁のてまえ- はるな自由詩515-3-28
さようならをしてあげる- かの自由詩3*15-3-26
スプリング- ゆうと自由詩215-3-24
みえないリフレイン- ゆうと自由詩115-3-15
ひとりぼっちで泣かないで- ゆず自由詩215-3-10
弱者- 金子茶琳自由詩1515-2-21
校庭- ゆうと自由詩115-1-19
必然- 金子茶琳自由詩815-1-10
引力- 金子茶琳自由詩1115-1-2
性行為- 一 二自由詩414-12-19
この手裏剣を使いたまえ- ブルース ...自由詩9*14-12-11
だいすき- はるこ自由詩214-12-8
それからしばらくきみの吐息をきいた- 吐水とり自由詩3*14-12-1
ピースサインのむこう側- 吐水とり自由詩5*14-11-29
朝の15分間- こいち自由詩214-10-18
資料室- 桶谷自由詩414-9-18
漂流- ゆうと自由詩114-9-16
悲しみくん- かの自由詩2*14-9-10
誇ってみなよ。- 端沢 紫 ...自由詩4*14-9-2
- 梶谷あや ...自由詩414-8-14
タイムマシンができたよ- 瑞海自由詩8*14-8-4

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