音は雪に食べられてしまい
部屋は
かえって生きものの息づかいでみちている

台所の戸棚のなかで
じゃがいもの芽が伸びてゆく
張りつめた胸の皮膚のしたを
薄くなった血がめぐっている

 ....
記憶にはもう無い日々が朝焼けの目眩の底に浮かんで消えた 僕は水のように何かと混ざり合うことが
出来ないけど 色々な物を繋げることができる
それは 水のように薄まらず 消えずに繋がり
手を繋いで 温もりを感じるように
心を繋げば 愛が生まれるように
 ....
 



あなたの詩のそばに

生きることは

あなたのそばに

生きることと同義だ
 




 -光-


 どこから光が射しても
 あなたを照らしますように




 -星-


 星が世界を埋め尽くす理論を
 感情論で解説しよう



 ....
私の緑の踊り場に
甲虫や気圧の変化の為に
(つまりは身体中の骨の矯正の為に)
カスタネットやリコーダーを携えた
記憶の楽団が集まっていた

地上は澄み切った空のようだった
花の色をした鳥 ....
よごれて
あなたは笑っていた
ちかちかする電灯をつけて
陽気な詩を読んでいた

「星がながれるころ」、
歌いだしたとき
詩だと思っていた

(    )を忘れたい
ほとんど白い ....
ここがどこかわからなくなってしまう
眠っていたわけでもないのに
あなたはわたしと太陽のあいだにたつので
そうか、いつも
ちょうどまぶしい
意味不明な場所で会うんだよ
真っ白な怒りの板に
悔いを食ませ
流れた燐のほとばしりとは
ついさっきまで
この身体だったもの

としたらかすかな
ほんのわずかな瞬きで
吹きすさぶいまの ....
柚子1つだけの
ゆず風呂
ぽかん
下巻から読んで満足している  


思い出に足を掴まれて
振るべき手を
繋ぐべきでないからと
ポケットにしまった


どこを歩いていても
君が隣にいるだけで
帰り道だと錯覚してしまう
地図の要らない唯一の ....
バニラはひとりでひびわれて
かわいた白い絵の具に似てる
さようならをするときに
呼んでほしい名前があった
この世に難しいことなんてひとつもなかった
手に入れたいものもひとつもなかった
 ....
あなたがほんとうに
あなたなら
IDを脱いで
そよそよするビルを三角にして
意味とかを味にして
眠い椅子たちをこうばしく並べて
もしあなたがほんとうにあなたなら
これ以上ないくら ....
あなたが時の鐘を鳴らす時

私は笑い出します

・・・まるで『死神』のように

私はそっとあなたに耳打ちします

あなたに『死の時』が来た事を

・・・それでも、あなた ....
絵具なら白
鉛筆なら2B
くつ下は紺
クロゼットの右側の
黒い服ばかり選んで
同じような詩ばかり書いている
実在か
あるいは不在についての
あなたのような
わたしについての
同 ....
      薄縹の空のした浜辺をひとり歩く
      潮の香りと眠りの匂い
      拾った貝に耳をあてれば
      なつかしいひとの声

      「元気かい」

      ....
まったくかまわないよ
世界が
思ったのと違ってても

新聞をめくると
新聞のにおいがする
あなたをめくると
あなたのあじがわかる

あなたがもし
いなかったら
かまうけど
愛は長い嘘よ、と
つぶやくそばで光が鳴り
きみの髪を一本ずつ太陽が染めていく

壁の穴には吸殻が押し込められ
干上がったダムに不発弾
鳥がまっすぐ秋を飛ぶ
子どもたちが歌うメロディを ....
バスからみる
街は、
ばかみたいにオレンジで
おもいだす

あの子 や
あのひとに
なれなかった

ちょうちょはたくさんいた
花もたくさんあった
夢もいっぱいみた
とかげ ....
-1-


気まぐれな雨が降った
あの昼下がりに
君は0.9を0と定義した


手からこぼれたサイコロが
3.5を示したことを認めずに
確率論と終末論をすり替えて
 ....
 


全米が泣いたあの映画は
実話を元にした
フィクション映画

わたしはポップコーンをかじりながら
どこまでが真実なのかしらって
ずうっと考えてたわ

隣に座るあなたは
コ ....
きみの声を
遠くで聴いた
きみの眼の中
僕はいなかった

誰のものでも
なき人よ
誰かわからぬ
その人よ


遠くの声に
きみが響いた
多くの眼のうち
きみだけ光っ ....
黄昏にA.I.少女降り積もる


君纏う鈍色緋色の幸福を


うず高く重なり合っていい匂い


貴重品(遺伝子組み換えでない)彼


禍々しスイッチ切ってハエ眠る


腕 ....
雲一つない夜空なのに
空は月明かりで覆われている
川辺の茂みには無数の蛍の光
まるで星が避難してきたみたい

涼しい夜風が吹き渡る
真っ直ぐな道は
虫や蛙の鳴き声で満たされて
私の足音 ....
食べのこしのビスケット
ちょうちょ
黄色信号
音楽
日々は
燃え尽きながら色付いていった

やけどの痕を
後生大事に隠しているあなたを
わたしは
愛する
あなたの少し後ろ側
影を踏みながら歩いていく

街灯の明かりが怖くって

あなたの手を強く握る程
遠くへ行ってしまう気がした
ちゃんとあなたの優しさが
伝わってるって届いてる?

みんなあなたの救難信号に
気付いてるって解ってる?
きみが泣いている

まっすぐに前を向いて
瞳に光をたずさえて

きみが泣いている

頬を伝うしずくを
きらきらと輝かせて

きみが泣いている

そんなきみにぼくは
夏に焦がれ ....
ぼくのなかで何かが世界を拒絶している
ぼくのなかできみらを強く拒絶している
理由かい?新聞かTVを視れば分かるだろ

敵前逃亡と呼ばれても結構
卑怯者と蔑まされても結構

ぼくはぼくを守 ....
水宮うみさんのおすすめリスト(1490)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
じゃがいも- はるな自由詩12+14-2-15
記憶にはもう- 駒沢優希短歌314-1-31
繋がり- リィ自由詩3*14-1-29
まる- 自転車に ...自由詩514-1-19
世界- 自転車に ...自由詩414-1-14
踊り場に。- 駒沢優希自由詩814-1-13
陽気さ- はるな自由詩914-1-13
ちょうどまぶしい- はるな自由詩714-1-7
磁場、光- 平井容子自由詩714-1-2
ゆず風呂- 駒沢優希俳句213-12-21
下巻から読んで満足している- 北大路京 ...自由詩513-12-11
Hum_is_a_"Take_Me_Home,Co ...- 自転車に ...自由詩813-11-24
バニラ- はるな自由詩513-11-14
ID- はるな自由詩813-10-13
はじめて- yamadahifumi自由詩213-10-8
熊(仮)- はるな自由詩613-10-5
鈍色のひかり- 石田とわ自由詩16*13-10-1
かまう- はるな自由詩1213-9-21
金色- はるな自由詩6*13-9-18
バスから- はるな自由詩213-8-31
屋上- 自転車に ...自由詩213-8-30
ノンフィクション- 自転車に ...自由詩3+13-8-26
きみの声- シホ.N自由詩313-8-1
個人の感想です- ふるる川柳8*13-7-13
夜の散歩- ミツバチ自由詩8*13-6-23
音楽- はるな自由詩313-6-20
未確認失踪少女- 秋助自由詩113-6-1
押し花の栞- 秋助自由詩113-5-30
夏のひかり- ゆず自由詩113-5-28
とんだお笑い草だ- HAL自由詩3*13-5-22

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