朝露の広野に向けて旅立ちし若者の背は広くたくまし


船出その時刻せまりて早鐘の心臓打てりつよき若者
石を自分が手にしていく
体だけが一年を積んでいる
君たちがちらばりなどに託されてすらいない
手の広がりだけが 心を埋葬する

誰も言葉などに 閉ざす
誰かの体だけが石を積む
新年に思う
この命あって良かったと心から

無駄に削ってしまっていれば
君のその最高の笑顔には
触れることすら出来なかった

毎日毎日お父さんとお母さんと
家族三人一緒に過ごし
たく ...
雪を見ていた
精確なことを言えば
友からの雪景色の写メを見ていた

あいつのまえに存在した景色が
写メで切り取られて
雪景色の写メが送信されてきた

俺は心のちからを総動員して

...
米屋と倉庫の並びから
黒松のある石段までやってきた

市営バスの
卵色のソーダ水が
窓の中で揺らめいてる
並んだ頭はみんな後ろ向き
漬け物屋の側面広告にネコがいる

二夜の灯りを懐か ...
 
誰もが〜
自分の少年・少女時代か青年時代に、

「自分は父母のように
結婚するのかな?
結婚できるのかな?
結婚するとしたら、
今、その人はこの空の下のどこかにいるのかな?」

...
哀しみにおそわれる
生きていく苦痛にとらわれる

人一倍傷つきやすく
人一倍じぶんを超えようともした

胸の痛みやしびれがなくなるまで
大義名分をさがして

モーツァルトのピアノ協奏 ...
にょろにょろは横になる
どうして立っていないの
小さなおててで持ち上げちゃったら
にょっ
雪のしっぽは切れちゃいました
あらら ねえねえ
横になっててもいいんじゃないの
恐竜のしっぽって ...
私たちはつながっている
滝つぼでせめぎあう水のように
ときには去りかけている手を
つかむように

私たちは引き合っている
玄関にあるクツや
座っているイスのように
それは確かなこと
...
その恋が不倫だとか浮気だとか

ひとに言われてもピンと来なかった

身の上話をして

親にすてられたんだねとか言われても

じぶんにはピンと来なかった

太ったねとか痩せたねとか言 ...
 
ねえ
世界と上手く交わるには
どうしたら良いのかなぁ
 
いつまで経っても
ふわふわとして
現実味が感じられないの
 
命の重さ
愛の暖かさ
涙の美しさ
 
全ては幻のよ ...
むかしむかし と始めると
日本昔話になってしまいそうだが
古い話を始めないと
新しい物語も 始まらないのかもしれない
いつのまにか それだけ古いものを
背中にいっぱい背負ってしまった
はあ ...
彼ら探偵は真実について何一つ知らない
ただ方便を使うのだ
これらはまやかしであり、例え話である
だがこれでほとんどの問題は解決してしまう
なぜなら人々が持ち込むほとんどの問題も
またま ...
南米朗読旅行最後の夜
ブラジル西大学での朗読を終えた俺は
地元の学生詩人カルロスに案内されて
サンパウロのとあるセックスバーにいた
暗い店内にユーロビートのような音楽が大音量でかかって ...
吐いた息は透明
空気が綺麗だと深呼吸

肺に運ばれ
動脈を通り
体を巡って
静脈を通り
肺に運ばれ

吐いた嘘は透明
空気が綺麗だと笑った


もうかなしくないよ
そう言っ ...
雪がたくさん 降ったから
きゅっきゅっと
アーモンドカステラ
こしらえて

にぎりずしをつくるよに
片手のひらで
雪を 食む         / ハむ
耳がふたつできたから
隣の垣根 ...
楽器のようになりたい 私は あなたの楽器に

あなたの指先が 描こうとする 一つ 一つ の音を あなたの思い描く そのまま その通りに表したい そして そうすることで あなたが 次々と 美しく悲し ...
夜空に浮かんでいた月は一つだけだった
私はあの人の横顔を思い出しながら帰り道を歩いていて
いったいどれだけの奇跡を重れば
こうしてあの月を眺めることが出来るのだろうと考えていた

世界中どこ ...
舌足らずな声と
舌の麻痺した声と
酔いの回った声と
光る声と
舌の先に憂鬱を乗せた声と
舌の先で転がす欲情の声と
だらしのない生活
すべてが連結して
みなぎっている
血が騒いでい ...
僕には、
何もなかった

夏の蚊のごとく
生き急ぐことしかできなかった
何もないのに求め続けた
何もないのだから
何も得られる筈がないのに
なのに求め続けていた


僕には、
...
いったい何だってこの世界は
形あるものばかりで
あふれかえっているのだろう

それぞれの形に 閉じ込められた者たちが その距離を その輪郭を 埋めようとする 超えようとする そして そうするこ ...
僕は傾いたまま
あの人の吐息に走っていった
そういえばあの人の笑顔はとても絶望的に見えたが
騙されたい人が辞書を担いであの人を抱きしめていたのを良く覚えてる

日曜日限定のせいか不気味に見える顔で街 ...
 ふわり、ふわり。

使うとは思わなかった効果音
すれ違いざまのあなたから


右手が微かに触れた一瞬の事
優しい桜の香りよりあたたかなあなたの温度
涙線がくずれそうなくらい切ない温度 ...
少し早起きした日曜日
気を利かせたつもりで
洗濯をしたら

真っ白だった
タオルやTシャツが
真昼の空のような
とりとめのない空色に染まった

      それは一緒に洗った
   ...
一二の時まで、わたしは発光していました。

ちいさなわたしは
空き地のハルジオンの隙間に落ちていた
たくさんの欠片(かけら)を
拾い集めては、
序序にじょじょに発光していきました。
...
オープンカーでパレード
バラの花道
白いタキシード
皆に幸せをプレゼント

お酒飲んで
タバコ吸って
カラオケ歌って
それが現実

東京都出身の独身男
AB型山羊座
茨城県育ち ...
忘れていたもの全部思い出して

今までのもの全部集めて

明日、地球が終わるって話をしよう

明日はもう来ないって言われても
もう、十分だよねって皆で笑いあって



そうして、 ...
 ものごとを客観的に捉える時、「絶対」は存在しない。客観性というのは事実をもとにして考える視点なのだから、主観的な発想は極力削除すべきなのだ。ものごとは流動的であり、定まったものや確かなものは何一つな ... 気がつけば冬のさなか
襟をあわせ
交差点で君を待つ
知らぬ間に季節は
僕の髪が肩に届くほど
遠く過ぎた

誰にこころ奪われていたの?
いつもそばにいたはずでしょう?
誰の幻に焦がれて ...
{引用=


  ? 白い虹の風景


{画像=10071 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
旅立てる若者非在の虹短歌010/1/3 16:41
日の出番田 自由詩010/1/3 15:50
生きて幸せと思える今年桜 歩美自由詩010/1/3 15:08
雪景色の写メ吉岡ペペロ携帯写真+...310/1/3 14:36
夜半までしべ自由詩310/1/3 13:51
夫婦考籠球太郎自由詩110/1/3 13:10
また生きていこう吉岡ペペロ自由詩410/1/3 12:34
雪のしっぽ砂木自由詩6*10/1/3 11:32
永遠を語るようにりょう自由詩7*10/1/3 10:36
こころの女吉岡ペペロ自由詩110/1/3 9:39
まじわる次元☆★自由詩210/1/3 8:01
坂の上には雲があるyo-yo自由詩3*10/1/3 7:57
詩的探偵事務所馬野ミキ自由詩210/1/3 5:42
世界朗読旅行・サンパウロ編自由詩110/1/3 5:37
亡くし者a_ya自由詩410/1/3 5:34
ゆきうさぎ鵜飼千代子自由詩4*10/1/3 3:22
楽器のようになりたいあらら自由詩310/1/3 3:17
ひとつのソネット自由詩110/1/3 2:51
遺跡真島正人自由詩3*10/1/3 2:09
何もなかったオンガシ自由詩4*10/1/3 1:59
いったい何だってこの世界はあらら自由詩110/1/3 1:30
午前3時難しい話をした黒乃 桜携帯写真+...210/1/2 23:58
薫る想いらぐ自由詩2*10/1/2 23:37
洗濯kauzak自由詩7*10/1/2 22:39
夢の欠片(かけら)……とある蛙自由詩15*10/1/2 21:32
マジで誕生日の16日前ペポパンプ自由詩7*10/1/2 20:21
そんな、しあわせなストーリー。らぐ自由詩310/1/2 20:09
当たり前のことを忘れないために 走り書きメモ結城 森士散文(批評...1+10/1/2 19:48
忘れられない瀬崎 虎彦自由詩410/1/2 19:26
白い虹の彼方からまどろむ海月自由詩9*10/1/2 18:26

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加筆訂正:
白い虹の彼方から/まどろむ海月[10/1/3 11:27]
波が流れる→波がそよぐ  足下を洗う→足下に流れる
6.13sec.