由緒ある家系に生を受けた
武勇に長けた
この上なく正しい勇者
矜持と威光を
両肩に乗せ
自信に満ち溢れた足取りで
歩き続ける
勇者の姿が見えると
人々は理由もなく
た ...
ロボットは扉をあけた。テラスのおもて、石畳の上
を、コツン、コツン、コツンと、規則正しいリズムで
歩いた。それからロボットは、バラの垣根をくぐり抜
け、青い芝生へ足を踏み入れた。コーンネ ...
掲げた手首に引かれた風コンパスと炎の赤道は喉を掻き切り流れ出す椰子の黄色い核が浮き沈みする痕では半人半霊の拝む太陽の焦点も焦げている瞳孔と溶けるチョコレートの肌に押し寄せる波濤そして火傷するほど疾 ...
ずっと昔、夜、天から水が……
……記の底に溢れている 憶
地名を襲う大洪水
聖穢なく
隆起しながら鼻筋を形成していく
雨の島
渇きながら灼熱を求めていた
亜種、獣
めくら ...
連れ去られた声共々
水の惑星の底の無い墓標で
ゆらゆらと陽炎に
あいさつをするのが日課になってしまい
本日の公園は万有引力の縁の下
ここぞとばかりに
下弦の月はそり
青く冴えかえる
ふ ...
だれかを
いとしいと
思っても
自分のものには
できない
知っているから
いつもより
すこし早起きして
おだやかな寝息を
瓶詰めにする
灰だらけの朝のじめんから
つるつると生えてくる腕たちに
片っぱしから色をつけるその間に
目隠しをして手足を縛って猿轡を噛ませて、
炙って捩じってばらばらに千切って、
砕いて溶かして混 ...
雨に流された街は、
洗礼を受け
軽妙なステップを踏む猫が
聞き覚えのある昔の歌を
口ずさんでいる
秋はもう病んでしまっていたのです
倒れたショウカセンは、
( どんな英語の綴り ...
洗濯機がうるさいので
蓋をあけると
見知らぬ人が泳いでいた
はげしい渦潮に飲まれぬよう
必死に波を越え泳いでいた
息継ぎをしながら
何か言っているけれど
よく聞こえない
耳 ...
石段に座り込み
カレンダー/13714な
んてみるから
あのね
背中が泣いてるよ
赤い鼻あげよう
ほら 笑って
やさしくなれるだろう
思い出せばいいのさ
手を引かれ ...
私は死んだ
不死鳥は灰の中で
生まれ変わる
肉体を失われた
魂だけの灰色の世界
この灰は藁か 炭か…
私の灰かもしれない
軟らかな 温か ...
夜明けを待ち
闇とともに消え去る
我が魂よ
抜け殻の肉体だけが
ただ うなづくのみ
群れに馴染めず
術を知らぬ
愚かな魂は
黙して語 ...
忘れない られないひとを一人きり
行方知れずに いつも思って
兄は云う 大事な愛との遠近は
距離がある分 法則に似て
わたしたち どこにも逃げる場所が無い
鏡のなかの ...
青空が刺さりつづける神無月
誰も見ぬ星を数えし神無月
ちりあくた忘れた夢を見る浜辺
失くすもの無くても失くす神無月
...
天国にいってしまったら
天国から手紙は来ないから
せめてできることだけを
おぼえないとなあ
せいかつは強弱のヴォリュームでいきること
ときには手をぬく
つんのめるほど減り込まないよ ...
あなたの背ひとつひとつであるように私の背もまた私ではなく
陸からも海からも白はじまりて放りたくとも放られぬ日々
二階にはもう既に ...
女子トイレ
いつもと違う時間に電話が鳴った
笑いに生きる人が泣いている
辛い辛いと泣いている
わたしは慌てて便座に座り聞く姿勢を作ると変な匂いが入ってきた
嫌いな女の匂い
...
還暦になりたる人の臓物はカーボンの色 朝すすり泣く
大気圧耐えるS字の脊椎は儚き生のエピタフに似る
年月を長き指にて掻きむしり爪老い侘びぬ月面映し
平穏は耳鳴りだよと腕時計外し目を揉む薄日の読書 ...
私は親友を夜ふけに忘れ去る
しかし私の道を歩んでいる全体を忘れていない
夢の世界をぼんやりと闇に照射しているとき
そして 今日も友人たちと共に日に失踪しようとするとき
私は無意識に探す 視 ...
具象抽象或いは送話
そして叙情
もうあなたに呼び掛けるのは止めよう
ことばに頼らない詩
いま 宇宙に語りかける
新たな結晶の始まり
わたしだけの ことばを
新宿はひとをたいせつにしていなかった
ひとの多さがそう感じさせるのか
いや、ひとのながれがそう感じさせていた
焼き鳥屋さんのよこの珈琲専門店に
コーヒーメーカーの部品を買いにき ...
かなしみの夜に
貝殻の雨が降る
わたしのように繊細では
とても生きていけないとおもっていたのに
ちゃんと生きてこれて
今日も生きています
いろいろなことに感謝しています
かなしいこと ...
あれがいやだ これもいやだ
いやだ いやだ
ここにもない どもにもない
ないないづくしで切りが無い
目に映る全てへの絶望は
本当は自分への絶望だ
自分がどうしようも ...
今夜も貴女は結構キレイで
貴女は実際問題大台越えてるししゃもの毒リンゴで
...
この空のどっかにマジで君も居る
それが理由だ
立つ理由だよ
中古カメラ屋の
ジャンクボックスの
古い壊れた写真機は
壊れても
そう安々とは死なない
数え切れないほど
フィルムを通した自負がある
シャッターが落ちる瞬間の
記憶が
擦り込まれ ...
さぁ
拾われにおいで
カムオン・ビーチコーミング
海の家はすっかり片付きました
波打ち際には
広い砂浜が帰って来ています
明るいクラゲのような
お日さま
掘り出し物になれるかど ...
海の波に
夕焼けに染まりながら
静かに押し寄せては引き返す波に
子供達の作り上げる砂の城は
幾度となく壊される
しかし子供達は果てなき波に耐えだえ
城を永久に作り給う
空の星に
新 ...
夏も終わり
傘をさせない病気が
さらに悪化した
なので
雨降りの日には
打たれるがままで
びしょ濡れになる
身体が冷えて昏倒し
アスファルトに張り付く
ぼろぞうきんになる
...
甘やかな森の一時の香
健やかなる花々
貴なる宝玉の稀なる輝き
鉱山の豊かなる富
玄妙な不思議の数々
阿古屋貝の映し隠せるわだつみの陰
真珠の煌きたる光
香
花
宝
富
陰
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
勇者
寒雪
自由詩
1
10/10/14 9:24
ロボット
佐倉 潮
自由詩
3
10/10/14 8:56
星の航海術(スター・ナヴィゲーション)
楽恵
自由詩
9
10/10/14 8:45
蛇は死ぬ直前に皮を脱ぎ捨て生き返る
〃
自由詩
6
10/10/14 8:43
泡沫
こしごえ
自由詩
2*
10/10/14 6:30
小瓶
はるな
自由詩
0
10/10/14 6:25
朝
〃
自由詩
1
10/10/14 6:22
Cloudy,14℃
月乃助
自由詩
20*
10/10/14 6:01
選択記
小川 葉
自由詩
2
10/10/14 3:52
ピエロ
アラガイs
自由詩
2*
10/10/14 3:06
灰 〜改訂〜
ポー
自由詩
2*
10/10/14 2:59
かたまり
〃
自由詩
0
10/10/14 2:56
或る観念
佐和
短歌
1
10/10/14 2:50
なきつき
木立 悟
俳句
2
10/10/14 2:20
1011
唐草フウ
自由詩
15*
10/10/14 2:17
なきもの
木立 悟
短歌
2
10/10/14 2:16
笑いに生きる人
カチキ
自由詩
1
10/10/14 2:14
バ 〰 カ
salco
短歌
3*
10/10/14 1:24
その裏側で
番田
自由詩
2
10/10/14 1:04
ことばにならない詩
アラガイs
自由詩
5*
10/10/14 0:50
新宿
吉岡ペペロ
自由詩
4
10/10/14 0:12
かなしみの夜
瀬崎 虎彦
自由詩
3
10/10/14 0:04
できれば出口に向かって
短角牛
自由詩
0
10/10/13 23:56
エデンの禁忌
TAT
自由詩
3*
10/10/13 23:02
『エイト!』とか『ナイン!』とか、るっせぇよ
〃
短歌
2*
10/10/13 22:19
写真機
フクスケ
自由詩
2
10/10/13 20:02
落し文フォーラム
海里
自由詩
2*
10/10/13 19:16
旅路にて感じたこと
一 二
自由詩
0
10/10/13 18:19
セプテンバーレイン
ハイドパーク
自由詩
1*
10/10/13 18:14
至上
一 二
自由詩
1+
10/10/13 17:41
3794
3795
3796
3797
3798
3799
3800
3801
3802
3803
3804
3805
3806
3807
3808
3809
3810
3811
3812
3813
3814
3815
3816
3817
3818
3819
3820
3821
3822
3823
3824
3825
3826
3827
3828
3829
3830
3831
3832
3833
3834
加筆訂正:
或る観念
/
佐和
[10/10/14 8:46]
順序を修正
8.45sec.