すべてのおすすめ
そこは空かと問うたなら
鳥はきれいに黙して
はばたく

そのたび言葉は
空から遠いわたしの胸を
いやしの為に
傷つける


 幻はまだ
 あこがれとしての痛み

 選 ....

家を出ると
道端に
無数の舌が落ちていた

赤信号が
誰ひとり停められなくて
途方に暮れているような真夜中だった

舌たちは
うすべにいろの花のように
可愛らしく揺れなが ....
かすかな声でなぞる
あれは面影
うらの林のすきまからみえた
私の亡霊
沈むことのできない舟
いっそうの複音

静かな{ルビ水面=みなも}をもっている
{ルビ自恃=じじ}{ルビ矜恃=きょ ....
壊れなかった夜に
あなたの乳房の中で
浅い眠りに落ちていったのさ
どうしたって壊れなかった夜に
あなたの薄い乳房の中で
夢も見ないような眠りに
落ちていったのさ

朝は狂わないままにや ....
晴れた日に
テレビゲームをしていたら
外で遊べと言われ
公園でサッカーをしていたら
ボール遊びはするなと言われ
自転車で探検に出かけたら
行き先を必ず言えと言われる

ぼくたちの遊びを ....
今まで黙っていたけど僕はイケメンです
突っ込まないで下さい 突っ込みは後で受け付けますから
皆さんここは黙って僕をイケメンと認めて下さい
今日だけ僕をイケメンってことにして下さい
一度やってみ ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
あなたは
きえそうなひかりのまえで
手をかざしている

胸元から
オイルの切れそうなライターを出して
何度も 鳴らす



うつくしいけしきの
まんなかにいる
いつも
き ....
夏の終わり

りんりんと鳴く虫の音の響く夜の淵

なまあたたかいぬめり気が
頬をなでる



セックスを終えてアパートを出た後の
このにおい

夏のにおい、のような
記憶のか ....
灰の混じる手で
顔を洗う
灰は髪になる
灰は語る


火が残り
背を照らし
髪の影を燃し
ひとりを浮かべる


月を連れ 別れる
赤い光が 鉄路を去る
隣を歩む ....
手をのばせば はしごはゆれて
いたいけな木の棒が
うながすようにみつめる

登りはじめた私の背には
羽と
足は 鳥のようにまがり

くちばしが言葉をなくして
指が忘れていく世界の風
 ....
あなたは背を向けたまま一度もこちらを向かなかった
遠くで誰も乗らないバスが走り去っていく音

コップの水が夕陽に照らされて
コッペパンを3分の1
残して 思案する
枝豆とチーズを少し
小さい親指で ぎゅぎゅっ
と 押し込んで
可愛い子 口角が少し上がっているね

『よくできました』◎

「ちゃんと食べ ....
父が逝ってしまったあとも
私たちは変わらなかった

私は
時々メールを送る

ふるさとの母に宛て
その辺の草木とか
カシャリ、と撮って

しばらくして
母が大げさに
電話をして ....
この瞬間に降っている雨粒を
どこまでも遠くへとつないでいく
知らない街のマンションの屋上で
雨粒は途切れていた
雨が降っていない街の
日差しはとても悪意に満ちて

雨が降っていても
雨 ....
静かな蓄音機
音を集めている
風の歌
空のつぶやき
草の声
みんなみんな
吸いこんで
小さな箱に
ため込んでいる

静かな蓄音機
音を探している
小さなざわめき
悲しみ
鐘 ....
 Quartz
 震えて
 終わりと
 始まりのないものを
 区切っていく
 切り刻んで
 数をあてる
 なにものとも
 名づけられない筈の
 私より薄くて
 鉄も
 昼夜をも含 ....
「で、どうやって癒されたいの?」
「んー、冷房効かせ過ぎた部屋で添い寝」
「じゃあ別にアタシじゃなくてもよくない?」
「いや、君が良いのだけど。」
「どうして?」
「好きだから」  ....
夏を組み立てていく
プラモデルのような朝のひかりを
丁寧に地上に接着してゆく

おじさんの他は
みんな寝坊をしている
夏は
すこしづつ組み立てられてゆく

おじさんが
こつこつと夏 ....
水の本を開く
文字は流れ出し
意味は溢れ出し
あとには
水の思想だけがのこる
川によってはこばれ
人びとの喉をうるおしながら
水の暗喩が偏在する
その波の繰り返し
晴天と雨天の交替
 ....
ウィンカー点けて
スピードを落とす

助手席から夫を不思議な顔でみる
どうしたの

後ろの車が追い越していく
若いカップル

追い越したいのは越させた方がいい
その言葉に驚いて笑っ ....
ボールペンの中
色づけされた決め事が
力を預けられなければ
生きた証をはしらせられないことと
無関係に沈黙している

トンネルに守られてる
暗闇の声達

キャップをとって
かみへ
 ....
 海だ





群青の腕で絡めとられた僕の右足は
ゆっくりと沈む

息はもう随分前からできなくなっていた気がする
でも、
このしばらく使わなくなっている口からは相変 ....
ガタンゴトン ガタンゴトン
少し湿った 夜の闇を身にまとい
姿を隠した列車が
一等星の星屑で出来た
青い銀のレールの上を走ってく
窓から外をのぞくと
夜露がきらきら輝いている

うすい ....
∞∞ 商品ラインナップ ∞∞



「つぶつぶ果肉入り、炭酸オレンジジュース」
  
  ついに登場、新感覚オレンジジュース。
  果肉が沈殿しているので、よく振ってお飲みくださ ....
炭酸水のぷちぷち 弾け飛んだ泡つぶが
空へ昇って星になったら
一等星の青がソーダ水になって
ぷちぷち ぷちぷち 泡の星を撒き散らす

夜空が星で埋めつくされたら
僕のコップは薄い青のソーダ ....
あるときから まいにちが
惰性になる 歳月は
ほどかれて だれのものでもない
くちびるの ふるさとへ
錘をおろしに かえる
*いたるところにある給水塔/ちいさな/8月

たとえばこんな狭い
はしごで登る
四角い金網のうえで
果たしても
ぐるりをとりまく
空のもと
擦れすらもしない
僕ときみだったとして
 ....
                 07/08/18


余計なことを書いて怒られて
しょげて
とぼとぼ
家路を辿る
だけど
帰る家があるから救われるのだと
思っている
帰る家なんか ....
吠える
獣のように大きく響き渡るような
そんなたいそうなものではなく

ただ
吠える
「俺だ!」と自己主張するにしては
物腰を気にして周りを気にして

吠える
元来声が小さいわ ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4611)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
届かない空に- 千波 一 ...自由詩18*07-9-1
こわいはなし- 吉田ぐん ...自由詩2407-9-1
みちのり- こしごえ自由詩12*07-9-1
くちなし- 虹村 凌自由詩7*07-9-1
大人たちの遊び- ぽえむ君自由詩9*07-9-1
重大発表- 新守山ダ ...自由詩307-9-1
日付を打たない手紙- 藤丘 香 ...自由詩62+*07-9-1
- はな 自由詩31*07-9-1
うなり- わら自由詩26*07-8-31
夜めぐる夜- 木立 悟自由詩607-8-30
なごり- 砂木自由詩8*07-8-30
オレンヂジュース- 虹村 凌自由詩8*07-8-29
帰りの道の少女- 千月 話 ...自由詩12*07-8-28
踏切草- umineko自由詩12*07-8-28
- 葉leaf自由詩1307-8-28
静かな蓄音機- 明楽自由詩4*07-8-28
Q- 水町綜助自由詩2407-8-27
その手を取らないでいる- 虹村 凌自由詩3*07-8-27
名匠- tonpekep自由詩6*07-8-27
水の本- 岡部淳太 ...自由詩1107-8-24
買物へ- 砂木自由詩4*07-8-24
色づく紙- 砂木自由詩6*07-8-22
タラッサ- ふく自由詩507-8-20
夜行列車- 明楽自由詩207-8-20
むむショップ、新発売のお知らせ- むむ自由詩207-8-20
彗星の卵- 明楽自由詩607-8-19
そろもん(大人の話)- みつべえ自由詩707-8-19
Re:- 水町綜助自由詩6*07-8-19
蛇足- あおば自由詩7+*07-8-18
吠える- もこもこ ...自由詩6*07-8-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154