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やわらかいからくるしいのでしょう。目をつぶれば、しょぼしびれるまぶたの裏側にそれまで見つめていた画面の裏腹が白く白く皮膚をとおりぬけるかもしれないと思いきやひろがる想像上のパレードに身を包んでも目の奥 ....
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■箱とは、隠すための手段だ。箱とは■■
■、入るための手段だ。箱とは、入れ■こ■
■るための手段だ。箱とは、遮るため■の ....
手のなかの金魚がたどる路
響きのための階段を
宵宮の光が駆け上がる
かわいた飲みもの 食べものの跡
においはずっとたたずんでいる
街にやって来た映画の群れ
ひとつの方を ....
かさむ 夜のしおり
長く 読み続けた 香りに
ぽとり と落ちた
蜃気楼
恵みの火
溶けない爪のくず
明日というものが
あるらしい
たたむ手を
寄り添わせないよ ....
誘惑してまた漂う欲
消えよう、と。
レコードが内包する闇
うっすらと透けて見えるカーテン
雫から滴るスペル
と、点。
滲まずに 立って
....
夢のまた夢
丑三つ時は眠っていたいの
怖い夢を見たくないから・・・・
美しい花畑を見知らぬ人と手を繋いで歩いています。
大雨の中 大きな魚を釣り上げて
雨は静か ....
どっちを向いても砂浜だらけの砂
部屋が思い出砂漠しているのでゴースト バイ ゴースト バイ ゴースト
あなたが沼へ帰るというので
わたしは途方にくれる
あの森はあなたの兄を食べ
わたしの妹を ....
思いつきで
カネに化けてみた
よう
元気?
友達に話しかけてみる
おう
これで昼飯 食いにいくか
けっこうな臨時収入だな
幾らになる?1,2,3
あわてて逃げ出す
....
洗濯機が、地響きも小さく回っています(グオーヤ、グオーヤ)。床をころがる、ずり回る、LANケーブルの蛇たちはついに世界をぐるぐると征服、電線のフリをして鳥たちをからめとりました。地響きの回転は早くなっ ....
木の葉を一枚 硝子の器に浮かべてみました
空 をみつけました
心は 揺れておりました
虹を見つけるコツは
こまめに空を見上げること
雨のたび
忘れず雨上がりに期待すること
四つ葉のクローバーを見つけるコツは
誰かのために探すこと
本当は自分で見つけないと意味がないん ....
質の中に量があり
落下の中に流れがある
無数にまとまる一つ
雨と呼ばれるものの名
儀式のように繰り返され
思い出された最初の音
絶えず動きながら
点在する光を導き
生かしてゆく雨の ....
なにかこえにだして
ことばをいうとしたら
きらいとかすきとか
これがいいとかわるいとか
ただしいとかちがうとか
だからとかなんだとか
むずかしいとか
けっきょくとか
わけもなく ....
渋谷だらけの東京を秋雨前線が通過していく
地下鉄は簡単
指先のさじ加減で喜ぶことも可能です
走れ!って ぎっ?
トルエンをやめて三年目の兄弟が叩くレジから発生した油
川の流れ ....
そして廃墟のような季節がぼくを微熱を帯びたむらさきにするのです
どこまでもすすきがひろがる枯れ野のなかで
あなたが動こうとしないので
ぼくは仕方なくすべての扉に鍵をかける
すべての窓に杭を ....
テレビなどを見ていると
むかし憧れていたアイドルたちが、みんな
おじさんやおばさんになっているのにビックリする
そりゃあ、僕らも歳をとるわけだ
で、最近、酸っぱいものが無性に食べたくな ....
一人でいることに、何年も飽きなかった。シートの、海に伝わる神話を読みながら、永く暇をつぶしていた。精霊の女、の横顔の表紙。空腹の中、海に向かう道、カセットで、オペラを聴きながら、わたしは車を走らせた ....
「メリーゴーラウンド」 11
声
何度も何度も
くりかえし読んだ童話がある
街はずれの丘のてっぺんに
大きな観覧車があって
雨の日も風の日も ....
なぜ目覚めたのか
ずっと考えていた
ふたつの色の
雨のはじまりだった
ふいに起こる物音が
ふいの朝を説いていた
音の主をたしかめる前に
それらは高く飛び去っていた
....
ネオンと雑踏と台風とをまとめきれない街、そしてその旨。わからないから遠いんだよ。眠るようにするりと受け付ければ「飛ばされちゃおうか」とか軽やかにニア・ヒア。海沿の錆び方をした集合住宅、写真の中にいる気 ....
ひかりのわっかが ゆらゆら
おどっているのは だれのこころ
そのこころ ふりかえらずにはいられなくて
くちびるからも おどる
かさなる わっか
きらきら
そのうでに ....
あなたはすごい雨だろう。茜空さえも私は嘆いた。こんな理解の仕方で、でも私は一人だ。あなたは降ってくる。キラキラしたものも濡らす。今日のあなたは晴れた空に酷く不恰好だ。私は動物の目からすれば雨ざらしなの ....
雨の日 音は海辺を描いた
さまざまな色を塗り重ねた
色はどれも少なかった
月や花からわけてもらった
銀と灰
黒と金
もっといろいろ描けたのに
ずっと待ちくたびれていた ....
ジャック・デリダが/
が/
死んだ日/
チベットのモーツアルト*は/
差異のユートピア/で
ざわざわ/
ざわざわ/と
さわ蟹に/
囲 ....
玄関の扉を開く真白いてのひら
その直前に十月の金木犀の香りに包まれて
ふと立ち止まるあなた
かなしみの胎動を青空に聴くことができる巨大なこすもすが咲いている森で
倒れゆく木々
その生前のざわ ....
潮の流れをぬうように 群れなす背黒 秋のうお ひと竿
ふねより なにより 活きに優る二の 腕にきかせて ふた竿
秋 味を 竿に捕らえて 父 にんまり
笑み 食卓へ み竿の 飽き ....
誰もが安易に描くことの出来る草原の断片をひろいあつめて
籠とゆう籠のそとがわを不安定している
蝶の羽根越しに開かれた冬へと
踏み込む
回転するはばたきはすぐに閉じ
巨大な雪山に遭難する
吹 ....
地図を書けない花は
恋しと小石の違いを
伝えられないのです
昆虫を描いてばかりいる少年が
今日は汽車の絵を描いた
たび
と口にしてみる
えい、やっ
気持ちをくしゃくしゃに丸めたい気持ちになって
余白にひどく不釣合いな
一匹のノコギリク ....
くだ のばし
風 渡る
皮膚
二枚に 別れた
黒 と 黄色
とじれば
花
の 上
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