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長谷川七郎八十二歳の詩集『もうおしまい』
くもり空の伊豆高原で祝いの酒宴をはった
そこには詩人のぶあつい生の風景が舞い
夏の夜はたのしい談笑のうちにふけていった
女流反戦詩人の膝枕はやわら ....
夜の海が私を欲しがっている
或いは一つになれるだろうかと
踏み出した足に私は困惑する
そのとき私は生きている


そしていつも自らの中に
私は小さな一つの海を持っている
寄せては返すこ ....
くもり空のおもたい朝
欠伸をしている川獺
頭にかぶっている笠
ぷんと鼻にかおる野糞

きみの眼のまぶしい若さ
よれよれになっている裾
てのひらにあふれる乳房
白い毛の犬がのそのそ
 ....
○ところで皆さん!

ところで皆さん!
口を開けてください!

と、日記に書いた

書いたのは私一人
読むのも私一人
そこから先が続かずに
皆さんが口を開けて待っている

 ....
時々
理由もないのに ふと
立ち止まりたくなる
その時
そこには
透明な人の透明な碑があって
私たちは
それとは知らぬまま
刻まれた言葉を
心の指先でなぞっている
急に泣きたくなっ ....
きみにとってぼくがそうであったように                   
ぼくらにひとつの指針が ....
吹雪の中を歩いていると
灰色の世界に浮かぶのは
手が届くような白い太陽

北には日本海
南は山ばかり

ひょっこりと氷壁登頂家が
足元から現れたのは
本当にびっくりした
二人して
 ....
50億年前
宇宙が出来
45億年前
生物が誕生

ポンと叩かれ
ふっと生きはじめ
夢中で生きて
死んでも生きる為
生殖した

いつも疑っていた
誰がポンと叩いたか
それは解か ....
男の子だったら
悠人という名がいい
ゆうと 悠然と人生をわたるひと
みえこも大賛成
女の子だったら
悠帆にしよう
ゆうほ 悠々と海をいく帆船
あるいはUFO 未確認飛行物体
みえこは猛 ....
その本を手に取るたびに
同じページばかり開いていたから
今では机に置くだけで
パラパラと そこへたどり着く

私の心の傾きが
そのまま しおりになっている
ながれるほどに
ながされて

ふりとくほどに
とかれていく

とけていくほど
さみしくて

つなぎめをさがす
みえない ゆびで

かなしみが ほのかに
にくしみに ....

闇の海
闇の海のなやみ
闇の海のなやみの意味

いみ
意味のなやみ
あらゆる意味のなやみをのみこみ
海の波にたゆとう色好み

いろごのみの酒呑み
酒呑みのねたみの厭味
 ....
みえこは日増しにおなかをせりだし                       
いまではぼくのと いい勝負                           
でも内容がちがうと 夜ごと     ....
君の姿形からは
到底想像もつかないくらいの
その震え
その怯え
その悶え

僕には見える
どんなに君が
無謀な笑みを返そうとも

君の中を
研ぎ澄まされた感覚的な電流が走る
僕 ....
寒さが染みてきて
壁から伝ってくる


暖房を酷使しても
革のソファは冷たくて
ふたり絡まりあっていても
耳に吹きかける息が白くにごる


かつて
部屋の中で燃えていた
暖 ....
くちばしは
愛をかたる
かおつっこんで
えさをもらう

くちばしは
愛をかたる
ぴぃぴぃないて
みつけてもらう

くちばしは
愛をかたる
あたまつつかれ
やさしくやさしく
 ....
とぷん

小石が水面をたたく音は
日ごとに高く
遠ざかっていく
あんなに彼方で
気泡がきらきら揺れている
自分が沈んでいるのだろうか
こんなに暗い
水かさが増しているのだろうか
 ....
ごはんたべる?

があ

どっかいこうか?

があ

そろそろねよっか?

ぐう
起きたら
三島由紀夫だった

下唇を噛んだら血が出て
三島由紀夫の血はこんな味なのか とか
白くて小さめの歯は けっこう硬いのだ とか

会ったことないのに懐かしむ

せっかくだから ....
わたしのすきな
みっちゃんは
ぼくはとうさまのおはなやさんをつぎます。

ようちえん

しょうてんがい

しんせきたちのつどい
でも
ゆっていますが
いつも
うそのめをし ....
北風が かたく きつく しめつけてしまえば
少しは私も落ち着くだろう
冬の空から放たれる薄い陽射しの中で
動かない空を見つめていた

冬の空には何かがある
いじらしく思わせる何かがある
 ....
むかし読んだ本のことを
ふっとおもいだした
外国のある家族のはなしなんだけど
みんな関西弁で
もうちょっとちがう風にかけば
大草原の小さな家みたいな
おはなしなのに
みんな関西弁で
お ....
砂漠へ行きます
では
私の写真ではなく
水を持っていってください水を

これからは いえ昔から
これからも
私たちは ひとりです

むこうは暑いそうなので
手に汗をかいて
指輪を ....
母さん、
ほら、春の風が吹いて

そろそろ僕も
行こうかと思います

春の風は早足で駆け抜け
いつも、僕は一人残されてしまうから
風のすべてが海の向こうに渡る前に

そろそろ行 ....
空がきれいに映った窓の拭き手
命綱に繋ぐ彼が空を拭く手
見上げるのはあんまり小さい
 動かす腕の振り幅

すべての空を拭き終えるには
ビルさえ朽ち残らない

 しずくひとつ零しても
 ....
最初の舞台は私の家の玄関先
(もう三十年も前に植えたという)
ダイダイの木の濃緑の葉に
まんまるな卵が産み付けられたのは
風薫る五月の午後

 うるる。るる。うるる。
 あったかい。
 ....
ましかく な


つち の
少し 上
ころっと

笑ったの

沈む
柔らかい

折り畳まれた


流れる 
朝 
ひ 
もちを食べていたら
中から
ラケット二本と
シャトルが一つでてきた

正月は羽子板だよね
とか言いながら
僕らはいつまでも
バトミントンをし続けた

あの日
何回まで数えるこ ....
き ん い ろ の 睫 を濡らす 天使のうたう歌は

い ろ に はあらわすことができない

ち い さ な 器から漏れる 闇も光も

溢れて溢れるまま か ら っ ぽ になるまで
 ....
ごめんなさい あなたを死なせてしまった

ちいさくて あったかくて やわらかいいきもの

唄もつくった こどもたちも だいすきだった

日々 あなたと過ごすのが きらきらした宝石のように
 ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4611)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七月のバラッド- 狸亭自由詩204-1-25
遺灰- 和泉 輪自由詩1304-1-25
ぼくの童話 - 狸亭自由詩504-1-24
小詩集「なんでだろう」- たもつ自由詩1704-1-24
墓碑銘- 石畑由紀 ...自由詩604-1-24
きみにとってぼくがそうであったように- よねたみ ...自由詩1204-1-23
だんべ(ぼたん雪)- まんぼう自由詩504-1-22
夜明け前の唄- まんぼう自由詩404-1-22
男の子だったら- よねたみ ...自由詩704-1-22
しおり- 石畑由紀 ...自由詩2704-1-22
ながれる- 砂木自由詩3*04-1-21
まぼろしの海辺にて - 狸亭自由詩904-1-21
みえこは日増しにおなかをせりだし- よねたみ ...自由詩704-1-21
電流スパイラル- 虹波自由詩104-1-21
暖炉- 岡村明子自由詩704-1-15
くちばし- 半分自由詩104-1-12
小石- アンテ自由詩7*04-1-9
あひる- 半分自由詩104-1-8
服と裸- 山内緋呂 ...自由詩35*04-1-5
しよむすび- かなりや自由詩304-1-4
北風が_かたく_きつく_しめつけてしまえば- 野島せり ...自由詩604-1-3
とうみつパイ- かなりや自由詩404-1-2
独房独居許可局- 山内緋呂 ...自由詩10*04-1-1
旅立つ- たもつ自由詩1603-12-28
窓ふく人- 折釘自由詩503-12-13
ついの宿りは- 佐々宝砂自由詩503-12-12
笑う_船- 砂木自由詩11*03-12-11
もち- たもつ自由詩12+03-12-11
幻窓より- 池村しお ...自由詩203-12-9
げんきくん- ukiha自由詩1*03-12-8

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