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この街にまだ雪は降らない
灰鼠色の空は浅い冬のまま
恋人たちの吐息や
ブランコを揺らす手に護られている


わたしの何処か深くにある黒いものや
寒い、と寂しい、が似ていること
それに気 ....
長女{ルビ由=ゆ}{ルビ布=う}子
自由を{ルビ布=ひろ}める子と書いて
由布子
広めるどころか
自分自身 やりたい放題自由にしてる

次女{ルビ和=あ}{ルビ結=ゆ}子
和を結ぶ子と書 ....
夏のころ
あんなに青々としていた土堤が
冬のいま
こんなに茶色く染まっているよ

でも、そんな茶色の中にも所々
緑の草や黄色い花が
見え隠れしている

人生を川の流れにたとえる歌が
 ....
誰かがウソをついています。

誰かが給食費を強奪したのです。
ちょうど意味が言葉に強奪されるように、
ちょうど言葉が解釈に強奪されるように、
給食費という、
私の管理下にあるものを強奪した ....
夕焼け
みんな迎えがきて
またね
またあした
手をふって
さよなら
ジャングルジムのてっぺんから
いつも
見送るだけ

砂場のシャベル
ブランコのさび

おかあさんが
きょ ....
そよ風に吹かれながら
野原を歩いて行くと
車の墓場があった。

どこからか
一台
また一台と
車がやってきて
力尽きたように
そこで蹲るのだった。

わたしはそこまで歩いて行き
 ....
それで ええねん


そんなふうに やさしくしてくれたりな


そんなことでも ええねん


その気がないことだとか

そんなことは ええねん


むしろ 期待することが  ....
ほら
雪って、生きているのよ
空からここまで辿ってきた足跡が
真っ直ぐじゃない

一粒ずつみてごらん
そうしたら、ね
小さな顔がある
あ、いま 目線が合った
雪はそのむかし 薄紅 ....
こんなに寒い夜だというのに
星空はどこか温かい
立ち止まって眺めれば
点と点は線になる

こんなに距離が遠いというのに
星空はどこか近い
目を凝らして眺めれば
どこかとどこかがつながっ ....
古いモルタルの
アパートの二階へ続く階段を
普段どおりに駆け上がる
足音はある意味合図だろう
鍵穴にキーを差し込んで
ここまでは完璧にいつも通り
ドアを開けた途端
部屋はいい匂いに溢れて ....
疲れた顔したあなたの前に 
一杯のお茶を置く 

( そこにいてほしい 
( くつろいでほしい

長い間 
心に固く閉じていた 
{ルビ蓋=ふた}を開いて 
今までそっとしまっておい ....
好きですってね
ためしに言ってみたんだよ
それだのに君はさ
ありがとうって言ってさ
僕は困っちゃった訳だよ
だって僕は君の事
好きだったものだから
本当にどうして良いのか
分からなくっ ....
ところで きみたちは
母国語を 愛しているだろうか
もちろん わたしは
愛されているのだが
なんのお返しも できない
丘の上で 小さく うたたね

目覚めれば
バニラ
二年前の ジャムの気持ち

きみは いつも
ちいさな 舌で
そっと くちびる 舐めてくれたね

リードは
きみと ぼくとを 繋ぐ ....
チェーレ
君の長い睫毛から
真珠がこぼれる
チェーレ
あまりに無垢すぎて
僕はひとつもこぼさないよう
手のひらで受け止めようと


振り向きざま
君の髪がやさしくなびく
歌を歌っ ....
{引用=

一、この手

誰かと比べてみたならば
大きい小さいは
あるかも知れないけれど
空はあまりに広いし
海はあまりに重たくて
ほら、
ひとの手は
どうしようもないくらいに
 ....
{引用=街}
街は
灰色にかじかんで
遠くを見る


{引用=鳥}
丹念に編み込まれた
木々のレエス
鳥が壊す


{引用=画廊}
画廊の扉は
今日も閉じられて
あの絵も ....
朝の新しい風が
粉雪を連れて
大地に白を吹きかけて
ささやかなあいさつをする

冬の風に蒔かれたその種は
すぐに銀色の花を開かせ
土の中へともぐってゆき
次の朝の茎となる

大地の ....
遠く 見晴らす 草原
凍える手に 情熱にほだされた 息かけ
圧倒的な 旭日は希望と共に 昇り
草花の露は 烈風に揺れ 輝きを増す

地響きがする 遠く遥かな 思いを湛え
{ルビ群馬=ぐんば ....
 サラサラ

 サラサラ

 
 時の流れて行く音が聞こえた

 ドクドク
 
 ドクドク


 血液が流れる音が聞こえた

 
 カーキ色した夜を越えて
 浅い眠りか ....
マンションの鍵を開ける
左手にぶら下げた金魚
学校の友達と
お祭りに行ったんだ
金魚すくいでね
僕が取ったんだ
リビングの扉を開けると
ママはソファーで横になっていて
つまらなさそうに ....
勤労感謝の日の昼下がり
今年も晴れているから
散歩に行かなくてはならない

木枯らしの吹く前にと
慌ただしく一年分の
犬の散歩する人の群が
通学路の小径を占拠して
昨日の午後
学校帰 ....
もうすぐ狼がやってくる
山羊なんかを食う
羊羹なんかを歯の間に挟んで
山羊なんかを食う
めえ

俺は牛の乳を搾取する
俺の牛からも
お前の牛からも
しかたなく全て搾取する
それが俺 ....
さげすらん・ぺぐ(梅の木の下)

く・くつぐ・くどぅ(月夜の晩に)

めぎ、めぎ・ふ・らむ・れすとりし(おとめ、おとめが蝶になる)

ばすで・を・きぬく・ふあまれれ(ヴィオロン男が爪弾けば ....
  箪笥はいつも 夜更けに戻る
  鼻歌まじりに 廊下を歩き
  暗い風呂場で くしゃみする
  畳ニ枚分 離した布団に
  ドーンと倒れて いびきをかく
  酒の臭気に 眠りの鎖が
   ....
ジョニーは自分では
きっと前世はやかんだったに違いないという
なんでやかんなのと聞くと
やかんを見ると落ち着くからだって
俺はやかんに戻りたい
お湯をわかして暮らしたいよ

ジョニー
 ....
リンリンと初雪がゆっくりと

空から落ちてきます

手で取って見たけど体温で

雪が滴へと変わってしまいました

今日はずっと降っているらしい

明日起きたらスグ窓を見て ....
そうそう、醤油足してください。
あなたのほとばしる情熱の円周上に
醤油を一滴たらしてください。
目的が香ばしくなって
手段と峻別できます。

そうそう、醤油足してください。
可憐に振る舞 ....
朝の駅構内ベーカリー 
カウンターに座る僕の傍らには 
湯気が昇るホットティーと
サランラップに包まれたホットドック 

開いては閉じるガラスのドアの向こう側で
すでに動き始めている東京  ....
猫のいる家は{ルビ密=ひそ}かな契約の匂いがする
猫を飼うときには年季を言い渡すきまり
人の家に長く居すぎると
{ルビ猫又=ねこまた}になってしまうのだ
こどもらが自分の部屋を持ち
夫婦だけ ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪待ち草- 銀猫自由詩21*06-12-7
名前からの自由- WILLY自由詩306-12-7
土堤- WILLY自由詩4*06-12-7
クラスメイツ・ブギ- ブルース ...自由詩6*06-12-6
ジャングルジムのてっぺんから- しゃしゃ ...自由詩1106-12-6
タイヤの塔- チアーヌ自由詩806-12-6
せやねん- わら自由詩27*06-12-6
はつ雪の、舞う- Rin K自由詩32*06-12-6
星と自分が一直線になる- ぽえむ君自由詩12*06-12-5
さよならは言わない- LEO自由詩24*06-12-5
お茶の時間_- 服部 剛自由詩19*06-12-5
明日はお休みなので- プル式自由詩8*06-12-5
そろもん(恐縮の話)- みつべえ自由詩4+06-12-5
Vanilla- Lucy.M.千 ...自由詩706-12-5
チェーレ_真珠の涙- 石瀬琳々自由詩14*06-12-5
小詩集【ちいさなてのひら】- 千波 一 ...自由詩18*06-12-5
冬の情景- ふるる自由詩28*06-12-5
雪の花- ぽえむ君自由詩12*06-12-5
寒風にいななく一群の群馬- アハウ自由詩6*06-12-5
耳を澄ませば- 山崎 風 ...自由詩1006-12-5
少年と金魚- 青山スイ自由詩2606-12-5
勤労感謝の日- あおば自由詩11*06-12-5
牧場の夜に- 銀杏自由詩6*06-12-5
さげすらん・ぺぐ- ミゼット自由詩6*06-12-4
箪笥(Mermaid's_dream_1)- 月夜野自由詩15*06-12-4
ジョニーの前世- しゃしゃ ...自由詩706-12-4
遅刻あきらめの登校- こめ自由詩1806-12-4
ソイソース・ミラクル- ブルース ...自由詩406-12-4
新橋駅・午前八時五〇分_- 服部 剛自由詩10*06-12-4
閉じない猫- 渦巻二三 ...自由詩10*06-12-4

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