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* 波の花 *

この旅路は来世への道
涙はいらぬ
微笑と
小さな夢と
持ってゆく
私たちは来世では一つの船に乗る
その先に咲く
波の花
消えて


* 夜の波 *

あ ....
緑とすすきの穂の混じった道を
僕らの車は通り過ぎた
太陽と秋風は微笑みながら
僕らのドライブを支えてくれた

硫黄の匂う別府
コーヒーを戴いた由布院
水分け峠
澄んだ風吹 ....
ぐるっと回ったら国道だ

しばらく走れば森がある

色なんか聞くな緑だ
緑に決まってんだろう


緑ばっかだ

なんだっけあれ
あの変な車で行けよ
あの変な車の変な色
な ....
ドングリのみなさま
しばしご聴講いただけますでしょうか。

私、もドングリではありますが
この度、ドングリ代表に立候補いたしましたことを
ここにご報告いたします。

他にも2個のドングリ ....
季節をぜんぶ




秋にしたい










生まれ変わってもおれは男でいたい
女になるのは嫌だ
おれは次ぎに生まれるときもぜったいに男でありたい


 ....
あなたのもとに
つながっているだろうかと
また海に来てしまった
彼方の水平に
上昇気流の痕跡が偏西風に流れて
波間に姿も映さず高く飛ぶ
渡る鳥、それよりもずっと星のそばで
焼かれる今 ....
今朝
澄んだ風が吹くようなので
ぶらりと散歩に出た
用水沿いにも彼岸花
延期になっていた運動会の
開催を知らせる音が響くと
そういえば
と ついつい
よく晴れた空を見上げてしまった
 ....
眠れない夜に羊を数えてみても
ウール100%のheavenly dreamが訪れる事もなく
二万一千頭位まで行った所で
東の方角に朝焼けの予感が貼り付きはじめる
一日中数えても十万頭にも満 ....
誰かの夢が これを創った
「星空を届けよう」
そう 彼の眼はきっと
どの星よりも 輝いていた

暗い天井が 星空になり
小さな部屋は 宇宙を閉じ込める
天の川も 手のひらの上

創ら ....
ある日
夜、歩いていたら
街灯がやたらと
光って見えた。

何度目をこすっても
光って見えて
どうしても
吸いつけられてしまった。

だから、
もう
帰れないと思った。
やさしくしてあげたいの
なんて思っているときは
自分にやさしくしたいとき
そんなことは知ってるよ
でもねみんなうれしそうだから
やさしくしてあげてしまうの
お気に入りの人が
さびしいとき ....
秋の中にも秋があり
気がつく時がうれしくて
秋を問わず
季節を愛させる

暦でわかる秋よりも
手に触れる
目に見える
やわらかい秋があることを

自分の中にも自分がいて
気がつく ....
おいどの大きな者が
持てはやされた遠い昔の
おんなは血を繋いだ。
夜毎
亭主とまぐわって
子を産み
子を育てた。
おいどの小さな者が
持てはやされる今どきの
おんなは血を乱す。
し ....
熟柿が落下して
地面をうろついてゐたカブト虫を
直撃した


貪欲に果実を食ひ破つて侵入してゐた
カブト虫が
果実の方から見舞はれて
すつぽり中に吸ひ取られたのは初めてだ
 ....
夜の長い季節がめぐって
今年もまた
潤んだ果実の薄皮が
あなたの細い指先ではじけて

  枯色の穂の律動

その春のようなくちびるに
すべり込むのです


かわききった大地で
 ....
少年は宿題をやらなかった
先生から言われた居残りは
いつものように嘘泣きすれば
みんなと一緒に帰れることを知っていた

交差点で友達と別れた帰り道
不自然に動くものが
彼を横切る

 ....
あなたとおそろの夫婦箸
いまはもう使う気にもなれない
あの頃は愛の姿を信じていた
同じ季節の同じ日々
それでも、素肌に感じる感触は
あの頃とは確かに違っていて
ひとり台所に立てば
化学の ....
気がつくとその{ルビ女=ひと}は 
明け方の無人列車に乗り 
車窓に広がる桃色の朝焼けを 
眠りゆく瞳で見ていた 

列車がトンネルに入ると 
全ての車窓は真黒の墨に塗られ 
闇の空間を ....
北鎌倉の山寺の
{ルビ境内=けいだい}を歩くと 
左手に緑色の池が現れた 

小石を一つ拾い 
池へ投げる 

緑の{ルビ水面=みなも}の真ん中に 
水の花が開いて 
広がる 
  ....
背の高いやせっぽちのぼくのともだちが
しろい坂道をくだってゆき
曲がり角を折れてそのまま
消えてしまう
そんな夢をみた

ぼくは追いかけなくちゃと
いっしょうけんめいころがるように
追 ....
いったい何を描きたくて
こんな背景のない風景画を

握りしめたペンが色をのせるのは
あぁ あたりまえのこと

あちこちに飛散する偶然たちが
集まりかけていたはずなのに
小さな ....
象の飼育係をやめて
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
 ....
秋風に乗って
走れぼくらの自転車よ
きらめく日射しの中を
きみを乗せて走れ

秋風に乗って
走れきみの自転車よ
あの日のように
秋桜の咲き誇る道を

走れ走れ
埃まみれのぼくらの ....
ひとり きりの キッチン

包丁の 手を止めて

ふと

顔を あげた 窓の外

枯れ葉が 一枚

はら はら と 落ちてゆく


まだ 半袖のわたしは

深まり行く 秋 ....
公園の大きな吊り橋を渡りきったところに、イカの握り寿司が一貫置いてあった
ちょこんと、二ツ揃へて、地面に置いてあった
そりゃ好物だけどね
せめて小皿に載ってりゃな
しゃがみ込んで、つついてみる ....
空中章魚を
紐で吊して干して炙る
焦げる匂いにねこといぬ
鳶がアブラゲ落っことし
財布の紐をつまんでた

春になると
誰も来なくなるから
凧を揚げてみるのだ
お前の髪
蚕の繭だったらなあ

白くて細くてふわんとしてて
綺麗だろうなあ

俺はお前を紡ぐんだ
糸車を
カラカラ言わせて

それから織って
お前は美しいすべらかな生地になり
 ....
ゆっくりと少しずつ時計は時を刻んでいく

叶わないとしていながら

行動に移してスグに失敗

悲しみの奥底の小さな穴から見える

希望絶望そのほかの

万華鏡に反射した波 ....
ぼくは詩人

その季節にはその季節でしかなく
その人にはその人でしかない

今日もまた

夜の散歩をしていると
秋風に出会いました

その風は
暑くもなく寒くもない
夏でもなく ....
遠くまで 届きたい
おもいが 橋となる
その たもとから
深淵を のぞいて
たちすくむ
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Mと私と波の歌三つ- さくらほ自由詩15*06-9-25
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COLOR- ふるる自由詩12*06-9-25
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*無量大数*- かおる自由詩16*06-9-24
36、プラネタリウム_【ぷらねたりうむ】- 雨宮 之 ...自由詩5*06-9-24
夜の街灯- チアーヌ自由詩906-9-24
やさしくしたいとき- チアーヌ自由詩306-9-24
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おいど- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-9-24
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夫婦箸- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-9-23
朝焼けの声_- 服部 剛自由詩12*06-9-23
はじめの一歩_〜鎌倉の寺にて〜- 服部 剛自由詩8*06-9-23
やせっぽちのあいつ- ZUZU自由詩406-9-23
「一つ残らずささげよう」- ベンジャ ...自由詩3*06-9-23
同じ目- たもつ自由詩23*06-9-23
秋風に乗って- 草野大悟自由詩606-9-23
秋は静かに降り積もる- Lucy.M.千 ...自由詩7*06-9-23
イカの握り寿司- 三州生桑自由詩506-9-23
空中章魚- あおば自由詩6*06-9-23
紡ぐ- ふるる自由詩33*06-9-23
幻想生物のマリオネット- こめ自由詩15*06-9-22
ぽえむ君−秋風−- ぽえむ君自由詩11*06-9-22
そろもん(幻橋の話)- みつべえ自由詩606-9-22

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