すべてのおすすめ
そいつは毎晩

夜遅く、朝早く、の時間に生まれて

産声もなく落ちる

ずるり



まだ 少し赤い



求めれば還る 

あのあなぐらに

放置 ....
かまくらで
みかんが食べたいって
のんちゃんが言ったから

なん日もくもった空だった
なん日も雪がつづいていた

そう、だから、ふたりで
かまくらを作ろうって、ね
どうろわきによせた ....
もしもの話だけど
もしぼくがしんだら
骨くらいは拾ってくれるかい
と訊いたら
小指の先っちょくらいなら
拾ってあげてもいいわ
と云うので
ぼくはしぬ前に
小指の骨は粉々にしておこうと思 ....
朝 目覚めたら 雨が降ってる

←のほうに いるよ
 
超満員の電車 うんざり

ナナメうしろに いるよ

自販機で ジュース買う

裏側に いるよ

バイトの時間は ロボット ....
めがねをかけて てぶくろつけて
髪はさらさらで ちょこっとだけ染まってて

肌は白くて うなじはきれいで
マフラーがよく似合って 頬は赤く染まって

「 おかえり 」だなんて

そんな ....
言葉のひとつひとつに歓声があがり
思い思いに笑い転げ
級友たちの恋の話は
昼休みの教室で佳境をむかえていた

数年も経てば
誰もが通る道である
ということを知るのだろうが
その前に ....
真夜中
雪の解ける音で
目が覚めた

窓を開けると
まだ小さな
『春』が
窓枠に腰掛けて
せっせと雪を食べていた


時々
喉に詰まらせて
せき込むので
背中をさすりな ....
空が飛んでいる
空が飛んでいるので全ての羽が浮上する
見つめることはいつだって透きとおる
見下ろせば ものの在りかはかなしい

重力の堆積が歴史で出来ているなら
ぼくらの言葉は足跡のように ....
くるくる回る
ピタと止まる
生きているから
小さくても感じます

繋がるのはカラダだけじゃなく
その手になりそうなトコロも
高くなりそうな鼻のトコロ
長くなりそうな足のトコロ
あるか ....
その昔
刑場へ向かう道程で咎人はこの橋の上に立ち
己の最期の姿を川面に映したと云う


インチキな占い師に
「貴女の前世は罪人でした」
と 言われて以来占いはやめた

この善良な ....
友達以上の

ラリーが続く

初心者の振りして

ロブ上げるから

そろそろスマッシュ

決めてよね
深夜の洗面所に
たちっ、たちっ、
冷たい音がしている

さっき
閉めたはずなのに
音は止まない

たちっ、たちっ、
寂しそうなひびきで
それはずっと続く

どうにもならないね
 ....
どちらも大きいんだけども◇右目が左目よりやさしくて◇きみは小さな女の子を連れていた

脱ぎ捨てたTシャツをデパガなだけに◇手慣れた感じにやさしくたたんでくれた君

その大きな瞳で◇ぼくの ....
わたしの背中と
あなたの背中のあいだに
まいにち
いっさつずつの
本をならべてゆきたい

楽しいおもいでも
悲しいおもいでも
みんなみんなすてきな表紙の
本にしたてあげるの
本がな ....
雨の来ない図書室では
忘れるように眠ることが出来た
背の高い書架の影で彼らは
姿を確認するために囁き合う
私の載っている本がない
私たちの乗っている街は
地球儀の上に針で止められている
 ....
熟れたリンゴを一口パクリと、甘い味にしばし酔いしれる。
相も変わらず君は一人で、窓の外だけ眺めてる。

病院では静かにと、看護婦さんは僕に言ったけど、
意外と騒々しい人々の声を聞きながら、僕は ....
あなたが本当に好きだとか
あなたを本当に愛してるだとか
あなたを本当に求めているだとか

そんな問いに
僕の心は答えてくれない

けれどたった一つだけ
はっきりと答えてくれる

あ ....
「タンバリンをね
買おうと思っているのよ

できれば
きれいな色がいいわ
菜の花色の黄色とか
桃の花のようなピンクとか

ターンターンって
飛び跳ねるような音が鳴ってね
パリョーン ....
時計の針ッて僕らみたいだね。

おおきい方が僕で
小さいのがキミ

追いかけたり、追いかけられたり
ケンカして、なかなか重ならない。

でもね、

針の中心はいつ重なってるんだ ....
自分が不正直であるかのように
投函したポストに手をはさまれても
心ここにあらず

無理やり服を着せられてる
かわいそうな犬が
その俺に憐憫の目を送ってきても
心ここ ....
短い冬が終わりを告げる頃
街並みの全てが水平となり
凍り損ねた思い出たちが
空気の底に溜まります
両手を器としてそれらをすくい
私の体温を少々与えてから飲み干すと
薄氷色の街並みが
私の ....
私は今日あなたがくれた食べ物を食べた
あなたが買った音楽を聞き
あなたの運転する車に乗った

味わう舌は
足先のリズムは
助手席からの笑い声は

わたしのもの。

ぼさぼさの髪型を ....
窓から
手を外にのばして
ひとすくい
そっと運んで
お茶のポットにほうり込む
ときどき
遠いところから
なにかが軋む音が聞こえる
ごく短いあいだ
輪郭に力が加わって
内側の一番 ....
数週間ぶりの通り雨が
アスファルトを濡らし
埃っぽい匂いが
足元から染み込んでくる

夕暮れの改札口目指して
傘を持たない人の群れが
一目散に突っ切るスクランブル交差点
そのど真ん中に ....
やまねの親子は毬が好き
雪の山道人気が途絶え
歩く人影消えたので
やまねの親子が顔を出す
寒い朝だとおとうさん
冷たい朝だとおかあさん
明るい朝だと子供たち
冬眠醒めたら遊ぼうね
 ....
太陽と青い空は
罪悪感の象徴だった
だから雨の日に外に出た

田んぼの中にどんな虫がいるのか探して、
森の中にどんな虫がいるのか探して、

たまには行ったことのない場所にも行 ....
あるときは
強く美しい旋律を奏でる
それはまるでピアノの線

あるときは
掴むには細く守るには脆い
それはまるで蜘蛛の糸

喜びも
哀しみも
銀色に光るひとすじの涙
その日
チカテツが「おかわり」と言ったので
駅員さんはバケツいっぱいの鬱憤をチカテツに与えた
そうやって今日が特別だってことを体に教える
チカテツは震えながらそれを
お腹いっぱい食べた

 ....
凍えの夜に
面相筆で刷いた薄雲が
星座に風を満たし

十字に居並ぶ太古の紋様は
くっきりと現在を刻印し
ありふれた永遠を
わたしに見せつける


生は
背中の痛みで
諦めは
 ....
星の瞬きのような街の灯を
高台から見下ろして 綺麗だとつぶやく人々がいる
このひとつひとつの灯の奥には
飾りではない 本当の

それはつつましく
されどしたたかに


幸せや
 ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだ、少し、赤い。- 蜜 花自由詩106-1-23
思い出『かまくら』- LEO自由詩9*06-1-23
そうしてきみはずっとぼくを探し続ければいい- 田中眞人自由詩706-1-23
いつもいるよ- 馬場 こ ...自由詩306-1-23
アルゴリズム_首っ丈- 仲本いす ...自由詩5*06-1-22
少女飛行機- たもつ自由詩21*06-1-22
冬の味覚- 蒸発王自由詩506-1-22
鳥瞰図- tonpekep自由詩29*06-1-21
小さい蓮のハナシ- maumi自由詩3*06-1-21
面影橋- 落合朱美自由詩20*06-1-21
0(ラブ)ゲーム- やから自由詩1*06-1-21
- 榛野 草自由詩6*06-1-21
微熱- 七尾きよ ...自由詩2*06-1-21
ブックエンド- ZUZU自由詩406-1-20
図書室- 霜天自由詩1206-1-20
病院- 時雨自由詩206-1-19
たった一つ、確かな事- 和泉 誠自由詩3*06-1-19
踊り子タンバリン- 初代ドリ ...自由詩9+*06-1-19
時計- くろ自由詩1*06-1-19
心ここにあらず- jei自由詩4*06-1-19
季節のさなぎ- 半知半能自由詩706-1-19
弱者- ANN自由詩406-1-19
クロスワードパズル- アンテ自由詩306-1-19
自由- 大覚アキ ...自由詩106-1-19
雪眠る- あおば自由詩7*06-1-19
_ランドセルと雨- tondemon自由詩206-1-19
感情- LEO自由詩10*06-1-18
チカテツの日- ---自由詩806-1-18
球根- 銀猫自由詩10+*06-1-17
生活- 夜景自由詩206-1-17

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