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まっ白いシーツが
かぜのように気まぐれに
ふっとためいきをついたとき
けずられたきみの脳は
まわりの景色に色をつける。

くりかえされる
ひかりのみえない毎日を
記憶から消し去り
ど ....
器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない

器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない


 朝と呼ばれるものや
 愛と呼ばれるもの
 ....
電話番号占いって知ってる?
って唐突の質問
教えてよっていえば
じゃあここに番号入れてと
携帯を差し出すあなた
結果はどう?って訊いたら
明日運命のひとから電話があります、だって。
 ....
コッペパンを3分の1
残して 思案する
枝豆とチーズを少し
小さい親指で ぎゅぎゅっ
と 押し込んで
可愛い子 口角が少し上がっているね

『よくできました』◎

「ちゃんと食べ ....
やめたいと言うと
やめちゃいなと君は言う
そんなに簡単じゃ無いよって言うと
いつも簡単だよと返される
いつか君は僕をやめるのか
いつも簡単みたいだから
とても恐ろしい
一先ず君の胸に耳を ....
 
 
やさしみの
さかなが
しずかに
みなもをおよぐ

やわらかな
さざなみは
しあわせなきおくを
みたそうとする

やきつくされたあさ
さいれんがなりひびく
しきはまた ....
さよなら、さよなら、


記憶を解き放って 
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空


枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている

 ....
 Quartz
 震えて
 終わりと
 始まりのないものを
 区切っていく
 切り刻んで
 数をあてる
 なにものとも
 名づけられない筈の
 私より薄くて
 鉄も
 昼夜をも含 ....
疲れた僕は 木陰で休んでいる
幹に 蝉の抜け殻
とても静かに
何年もそこに在りつづけているかのよう

しばらくして
ふと気がついた

だまって
いる

その少し上にも
またそ ....
青いやろ。
口ヒゲ青いやろ。
気分悪くはないよ。
そりゃ良くもないけど。


青いやろ。
男色やないよ。
それは違うわ。
それは失礼やわ。
男色の人にも。


青いやろ。
 ....
木陰に砂糖菓子のような
駅をつくって
少女は列車を待ってる

関連づけられるものと
関連づけられないものとが
交互に、時には順序をかえて
やってくる
皮膚に触れば
それは風のことだと ....
トンネルを抜けると
そこは火の玉の中だった。
ドラゴンの怒りは
熱かった。

アイスを頬張り
扇風機に当たり
汗たらして
ハンカチでぬぐう

熱視線は否応無しに
注がれて困り果て ....
誰も
さよならを言わない
誰も、何も、言わない





ジ、


ただ
重々しい青へ、空の、青へ
弾け散るように飛び立った蝉の
既にこげ ....
 散骨

はらはらと
ちりゆく骨のかけらが
潮騒にくるまれて白波に落つ
よどむ青、解けていく白

満ちてくる月の海
素足が冷たさに触れて
あヽなんと夜の海は
こんなにも音が無いのか ....
てのなかにこっぷ
すこしあつでのあおい
そうだがらす
とじこめられたちいさいきほうは
えいきゅうとうどのなかのきぼう
みどりのゆめをみる

てのなかのこっぷ
やわらかでかたいえきたいの ....
 DIVA




 響きのないところに唄は産まれ
  伝えようとしている。

 幾つかはこぼれ
  すでに無くなったのだとして、


 ひとつひとつ、
  朝日に撫でられて ....
馬でも風邪を引くらしい
何だかひと安心したりして

年末だったかな彼氏に連れていかれた
新宿南口の場外馬券売り場で見かけたのは
レースに夢中な父親とはぐれた幼い兄弟
通路に散乱する外れ馬券 ....
走ってきたんだね
わたしに会いたくて
走ってきたんだね
夕ご飯いっしょに食べようって

あの日のように
ほほえみながら
あなたは
瞳を輝かせて
ぼくのこころに
語りかける

そ ....
「え?リーチなの?」

「うぉっふ」

「嘘だよ〜、またチョンボじゃないのぉ?」

「うぅぉふ」


「ほんと?今度チョンボだったら罰金だよ、モモンガ〜」

「そうだよ、そうだよ ....
              07/08/18


夏は早いと
春は激怒して
秋と冬とを手懐けて
金属バットで叩きのめす
酷たらしいリンチ殺人

いつまでも
夏が来ないから
心配 ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
水中ではうたもうたえない
だけど泣いたってわからない
ささやかなゆれはわたしの体温になって

さかなたちの集うよるがくれば
ふやけた指先からあふれていく
あらゆる目線の延長上 ....
八月十五日になると
毎年訪れる浜辺があって
太平洋に面したそこへ
母を連れていくのが
夏の慣例だった


『砂上の手紙』



空襲で
顔面に火傷を負った母は
ひどい弱視で
 ....
その1
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=120607


万里の長城の城壁を全て
絵で埋める計画がある
という
僕が昔ついた大嘘を真に受けて
 ....
太陽が眩しい
朝帰りの
誰に電話しても出なかったほんとに
困ったときにわたしは誰にはなせばいいのか
すぐに顔が浮かばない
宙ぶらりんな生活ずいぶん前に蚊に刺されたとこがかゆい。
これが治れ ....
光るので
突進してゆく

自分だとは
しらないまま
力いっぱい
よびかける

世界はまだひとつも
分断されていない

ただ
そこに
あるがまま
あるがままで
ぼくたちが童貞だったころ
汗で肌に張り付いた
女の子たちの制服の白いブラウスは
未踏の大陸の地図のように見えた

街角の薬局の店頭では
小箱に入った不穏な計画が
巧妙にカムフラージュされ ....
真夜中。わたしはシンクの前に立つ。わたしの右手にはナイフ。左手には、先輩からいただいた、いかにも高級そうな白桃。

何をかくそう、わたしは白桃が大好きである。薄い皮を剥いだあとの、あのけば立った白 ....
朝が来たので洗面台で顔を洗っていたら
排水溝の中から声がしたので
どうしたのですかと尋ねると
流されるままに生きていたら
ここにたどり着いていましたと返事があった
申し訳ないですが僕は時間が ....
お昼間はセミが元気よく鳴いていて
あっ
あの山の上に入道雲がのっているよ
もくもくもく
あの瞬間にはサイレンが鳴って
         鐘が鳴って
めを閉じれば引き出しのなかに
なんでも ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
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