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  (序の刻)

ああ
そこにあるのは
あれは虹であって
虹ではないのです
天に昇ることを許されなかった
屍たちの描いた
放物線なのです
無残にも
灼熱地獄に照らされた
残尿の
 ....
磯の香りをまとったおばはんに身を委ねて
吉継は考えていた
このおばはんは
俺のような若い男を集めて
意味の分からんことをしている
壁も床も真っ白な
がらんとしたこの殺風景なアトリエの
( ....
おれは
あなたが好きです

いつだって
あなたがどうであっても
好きです

おれは
太陽みたいな
笑顔が
好きです
輝くヒップが
好きです

どんなに
あなたが
なって ....
わたしたちが内包するそれら、のために、わたしたちが今なりた
いこと、なれること、掴む。


空に尋ねると、纏められているらしい。私たちはどうやらそこで
一つに。手の届く範囲の、街中で手を広げ ....
夏という字が
憂鬱の憂の字に見えてしょうがなかった
僕にとって夏はまさに憂鬱の季節だった
小・中・高と、ずっと水泳の授業が嫌だった
僕は無類のかなづちなのだ
小学校の時、テストで無理矢理25 ....
いろんな
ガシガシに組みあわさった
知恵のわが
眼のまえにあるけど
なげだすわけじゃなくて
くぐると
自分を打ちつけないで
すむよ

そそろ、そろろ

水分のとんでしなびた
レ ....
生きた化石は大人気だ
ずいぶんと大勢の人が生きた化石好きに見える

古代魚も大人気だ
とにかく深海で/世界の片隅で
ひっそり生き延びてきたイメージがあるらしい

「今」は
いつでも騒が ....
森が
あれほどさわがしかったのを
夜はいっしゅんにしてねむらせる
あの懐のひろさ
そよ風のてのひらが降りてきて

いいんだよ
だいじょうぶ だよ

ひとりひとりの木々に
そういって ....
 
 
小さな頃から夢だった
エスカレーターを家に取り付けるため
大人になると僕は
さっそく業者を呼んで相談した

ところがこの家には
二階も地下室もないので
どこまでも上り続けるか ....
たっぷりの熱湯の中に
捨て台詞を少々加えて
マカロニを入れる

いつまでも未練がましく
くっつかないように
十分注意しながら
再び立ち直れるまで
何回か掻き混ぜる

アルデンテ ....
晴れた日の自転車は
ちりちりと
陽射しが痛くて
風を切ると
明るいシャツに羽虫のシミがぽつり
白や黄色の
果実の予感を湛えた花は
土埃の上で
清しく開き
匂いを放つでもなく
た ....
一日の終わりに
デニッシュパンを食べたら
甘かった
泣きたくなった
泣き方を忘れたので
泣けなかった
泣くと息が苦しくて
死んでしまいそうになるから
泣くのを止めてしまったのかもしれな ....
やがて雨が降るというとき

そんなとき
一度終れたらいいな、と思う。

魚になりたがっていたからといって
皆が皆、
魚になれるわけじゃない

でも、それでも充分

幸せそうだった ....
面を被ると
サンポーニャスの目に飛び込んできた
ふるさとの山が
村が
なによりアンデスの空が
これは
やめられないぜ
誘われてなんとなく来たのだが
正式入部を決意した
面を脱いだとき ....
生まれたばかりの君は
まだ数えるほどしか
ものを
もってない

まだ ものを 欲しがらないし
きっと わからない
でも、「これを君に。」ってあげるとき
僕はとてもドキドキする
君 ....
みえるものは
たとえば、光るに足らない星たち
それは遠く、遠くにいる
だいじなともだちの
からだに巻きつく
スパンコールの糸でんわ

暗がりでもこわくない
ほらね きみがいる


 ....
ゆっくりと、撫でてゆく
背中から本能までの
または、今日から命果てるまでの
測れない距離を、あの人の言葉は
簡単に届いて、そして、
明日に色を書き足してゆく


友情、と言っていた
 ....
夏のはじまりは
いつも雨

何処からともなくきこえてくる
海のうた

(セイレーン)

還る場所をさがすように旅をする
あの波の繰り返しのように響いてくる
記憶のような満ちひきに名 ....
なにか食べたい
あまいあまいお菓子が食べたい
昼間デパートで見た
おいしそうな匂いのするクッキーが食べたい
でも
わたしにはお金がなくて買えなかった
あまいお菓子が食べたい
幸福な気持ち ....
 
 
商品棚に並べられた
きれいなゼリー状のものに囲まれて
カイちゃんが笑ってる
時々ふるふると震えて
何も言わない

床に落ちている
貝殻や干からびたヒトデを
二人で拾う
昔 ....
初めての朝は海の中で目覚めた

期待に似たものに満ちた光と
生まれたままの姿で
あの人と二人浮かんでいた

私はすごく幸福で
そうして少し悲しかった
こんなに幸福な朝は
二度とこない ....
そして扉の向こう側になにかがあふれている
閉じていた扉をあけるとそこには透明な顔ばかりがあっちやこっちを向いている
みんなばらばらにどこかにいこうとして
ただ浮かんでいるだけ
あたしもおなじよ ....
さよなら
といってしまうと
追いかけてこないこと
わかるから
エレベーターの中の
25秒間を
感じることに使うべきだったって
偶然は
つくってみるもの

ねえ
と問いかければ
 ....
すうっと堕ちていくような感覚と
鈍いしびれがあるという
それでいて苦痛ではないらしい

幼なじみのあの子も
隣の席の委員長も
さらにはわたしのママまで
患ったことがあるらしい

大人 ....
さやえんどうのかわをむく

ゆびのさきがみどりになって

ぷんとあおくさいにおい



うまくいえへんこと、いっぱいあるよ

っていいたかったのに

なかなかいえなかった

 ....
                        090522



進化をし続けて
人になった途端
ウィルスに脅かされて
右往左往している
マスクが売り切れたから
引き籠もっていても ....
ただ わたし
いるしかできなかった
ふもとで足が
すくんでたのかなあ
呼ぶこともできなかった
さけぶことも
云うことも
かみ殺すことも

ただ わたし
ここにいるしかできない
こ ....
描きかけた まるい絵を
仕上げた事はなかった
曖昧な空に 風船を放つ
重さなどは いらない


この世界のたくさんの声が漏れて
帰り道、溶けそうな歌声に酔う
わたしはわずかに軽い

 ....
恒温動物である僕たち人間は正常に生きてる限り36℃前後の体温を維持し、起きていても眠っていても温かい。
一体僕らの何が熱を発しているのだろう。
流れている血か?
肉か?臓器なのか?
目に見えぬ ....
パン作りに悪戦苦闘する教室の扉をそぉっと開くと
可愛らしい眼でこちらの様子を窺いだす

仲間外れされているとかの感情より好奇心が勝っているようで
親指を口に含みながらきょろきょろしてる
手足 ....
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