すべてのおすすめ
頭が少々重く
風邪気味であったので
目覚まし時計をかけずに
ゆっくりと眠ることにした
そのままうっかり百年間眠ってしまった

百年後の人類は
ファッションや顔色が少しおかしくなっただ ....
ぼんやりとした光が
畑を一面に降り注いでいます
真っ赤な郵便局のバイクが
畑の中を通り過ぎて行きます
なんだか春らしい
道の草が風で揺れています

ゆるやかに道が曲がっています
雀が私 ....
こうえいの
ぷうるで
しんでいるかのように
ひとが
かんせいをあげている

いきているひとは
ときおりじょうずに
しんだひとの
ものまねをしてみせる

そして
みずのしぶきをみ ....
砂原を歩いていると、人間の手が蠢いていたので、掘り出した
父だった
父はこんなところに埋まっていたのだ
途中から誰かがわかったので、指先でなでるように、焦って掘り出した
息をし ....
一二一二三、一二一二三
変な拍子頭がこんがらかる
ティンパニーが又叩きたい
シンバルを打ちたい

クラシックそれは昔聞いた
音楽懐かしい
スネアドラムは難しくて
叩けなかった。

 ....
夜の、
雨の、
それぞれのゆくえを
ひと色に染めて
あかりは桜色

煙る雨の甘さ、
舞う花びらの温み、
絡めた指が
やさしさを紐解く
夜に、
雨に、
焦がれる桜

時計の針 ....
蛸男と偶然すれ違った
僕と君たちと一体何が違うって言うんだ
開口一番蛸男は僕に突っかかってきた

何も違いやしないさ
君は十分に魅力的だよ

当たり障りのない言葉を返すと
 ....
話し声はあちらこちら
ショーウィンドウにぶつかったり
街灯に巻きついたり
屋上から飛び降りたり
車道に降りて轢かれてたり

わたしはこちらですけれど
あなたは ....
無人駅に降り立てば
地図の見方にも
ちょっと工夫がいる
缶ビールをぐっと飲む

子供の頃に
抱きしめ方を習ったような
初夏の風にさえ
あいさつを交わしたい

垂直に支えつづける日射 ....
星をひとつもらった


夜空がすこしだけ暗くなって
そのぶん
ぼくの夜が明るくなった


きみに手紙を書く
いくども書き直したので朝になった
星のことは書かない


ぼく ....
                    2007/04/19

集団面接で気力体力此処の街が好きですと言ってのける街灯の下には
おびただしい数の虫の死骸や吸い殻やガムや蹲った人たちの影が黒く
 ....
ぬくもりだけを信じると
深呼吸できない、抱擁
信じて強くなれる
糸電話の決意

遠くでも近くでもない場所から
わざと小声でささやく
から、やさしい距離
保ち続けて

メールのない夜 ....
畳の部屋に座る祖母が 
親父と叔母を目の前に座らせ 
「もしも私が世を去った後も
 互いに仲良くしなさい  」       
と静かに語っていた頃 

仕事帰りで疲れたぼくは 
霧雨の降 ....
 


ええさんに
てがみをかきました


うつくしいじで
てがみをかきました


きゅうじょうは
なんじょうになるのですかと
かきました


じゅうじょうですか
に ....
ねえ、
昨日の夜は何してた?

私は眠れなくて星を見ていたわ
あの星は、あなただと決めて
一番明るくて、まっすぐ私を見ていた

あなたの星はキラキラしてて
すっごくキレイで
私は悲し ....
今日は入浴剤のかわりに
思い出を溶かしてみることにした
みるみるうちに水が染まっていくが
どうもうまく混ざらない
思い出にも種類があったらしい

やわらかなパステルカラーとかたいモノクロ
 ....
第一印象。



「あああああ!。
 やっぱりあの時思った通りのヤツだった!。
 あんたってさいてー。
 もうあんたと口きかない。
 あっちいってよ。
 ....
窓を無心に磨く雨音で
鉱石のように凝り固まった背中
手元に空白のノート
ペンは柔らかく握られたまま
冷めてしまった珈琲が
あなたの唇を忘れていた
とても低い声で唄い出せば
思い出すような ....
{引用=風の脚が遠ざかってゆく
あさいわだちは
春の周りをくすぶっていて
いろとりどりのかざみどりが
ゆるゆると迂回しては
家を さがす



信号が青に変わり
ひとなみは と ....
ぼくがまだ見つけない 明日の
呼吸の波は、かぎりなく無音で
おしよせては、
皮膚のあいだに刻まれた旋律を
からめとりながら
引いていく


奥深い場所で対流する
なまぬるい記憶、ある ....
今はまだ、休んでいる畑の脇に
一本の桜があって
その下に
小学校の机が
置かれている

ぽつんと
ひとつ

桜は 若葉が芽吹きだし
なごりの花びらが

ちら ちら と
舞い落 ....
昨日の月は

尖った 細い 月爪だったので

夜を枕でくるみこんで

空を引掻いてしまわないように

唄を歌って

ふかい、ふかい 息を吐いたら

枯れた冬 ....
影をおいかけていたら
いつのまにか違う背中になっていた

時が経つのははやく
いつしか背中も大きくなって
君の影も大きくなった

これからは背中を追いかけるよ
いつの日か「つかまえた」 ....
寝過ごす街に喝を入れるのは
ピンヒールの靴音

一年中食べ過ぎたり、飲み過ぎたりする街が
眠り姫の物語する季節は春

ぽっかり微笑む陽射しに
散歩中の乳母車の赤ちゃんも
営業中の働 ....
空の、あまりの青さが
出逢った日と同じ色をしていたから
なんだか違和感を覚えてしまって
それを誤魔化すように
むきになって笑ってみた

ここは夜景もいいけれど
飾り気のない素顔の街が見え ....
 最果で
 今年最後のさくらが咲いている


あの日、工場の辺りにはやっぱり同じような工場がたくさんあってね、その中ひとつの敷地に桜の大木が並んである。
バスも届かないくらい、おおきな桜だ。 ....
  


なんも取り柄のないあたしと
ぜんぜん特別のないあんたが出会って
余りある 寂しさと
どこまでも続いていた 手持ち無沙汰に
いつしか
一つ屋根の下 暮らし始めた

特別 で ....
君は
君の家に入らない

雨が降っているというのに
軒下の風を嗅いで前足を舐めている

私の上には屋根があるので
髪に降るよりも
雨は、
硬質な響きで
音の羅列を渉っていく

 ....
山奥の一軒の家のために
立てられた電柱は
その家に誰も住まなくなってからも
一人で立っていた
電線はつながっていたが
電気が流れることはもう期待できない

電柱は昔を思い出した
まだそ ....
脱税しました
空は晴れていました
脱税したお金で
スポーツカーを買いました
お金が足りないので
模型のスポーツカーでした
海の近くでした
風に匂いがありました
一輪車が得意でした
上 ....
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春眠- 楢山孝介自由詩13*07-4-21
なんだか春らしい- ぽえむ君自由詩12*07-4-21
くんれん(ものまね)- たもつ自由詩607-4-21
砂原に- リーフレ ...自由詩37*07-4-21
パーカス- ペポパン ...自由詩4*07-4-21
桜色の夜- LEO自由詩31*07-4-21
蛸男- なかがわ ...自由詩3*07-4-21
にぎやかな大通り- ふたば自由詩407-4-20
無人駅- tonpekep自由詩18*07-4-20
ぼくの星- yo-yo自由詩19*07-4-20
油断- あおば自由詩16*07-4-20
月への糸電話- たりぽん ...自由詩1107-4-19
出棺の日- 服部 剛自由詩11*07-4-19
おてがみかいた。- 橘のの自由詩1007-4-19
ねえ、- ふるる自由詩9*07-4-19
バスタブ- 優羽自由詩11*07-4-19
「_恋印象。_」- PULL.自由詩6*07-4-19
間奏- 及川三貴自由詩907-4-19
回帰線- はな 自由詩20*07-4-19
耳の産声- 望月 ゆ ...自由詩29*07-4-18
春風のサイエンス- Lucy.M.千 ...自由詩207-4-18
月爪- リーフレ ...自由詩15*07-4-18
おにごっこ- 優羽自由詩3*07-4-18
*春に過ごす*- かおる自由詩11*07-4-18
ヴィーナス・ブリッジⅡ- Rin K自由詩32*07-4-18
最果の春- soft_machine自由詩23*07-4-18
- 川口 掌自由詩16*07-4-18
雨の犬- 藤丘 香 ...自由詩43*07-4-18
一人ぼっちの電柱- ぽえむ君自由詩18*07-4-18
脱税- たもつ自由詩1307-4-18

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