すべてのおすすめ
立ちはだかる突風の勢いに弱まる気配はなく
豪雨と雷鳴がうちつける激しい嵐の予感さえする
冷たい風が骨の髄まで凍みてきて
奥歯がガタガタ言い始める
だから俺はぐっと強く奥歯を噛み締めた
猛 ....
自然にいきていきたい
なににも縛られずに
つじつまがあえばいい
人生は万華鏡
出会いがあるだけ別れがある
自然にいきていきたい
明日には変わる天 ....
社会の中にある牢獄
自由を満喫しているようで
操られている
僕たちはいったいどこにむかうのか
季節は僕たちの味方になってくれない
遠い憧れの町がある
今の僕には遠すぎ ....
君はいろいろだね
幾何学を解明しようと
君にキスをしてみる
そのたびに知らないかたち
騙し絵のようで
のぼったりおりたりする君は
いろいろなかたち
そんなことは
説明なんて ....
コロンブスがタマゴを見ています。
コロンブスがタマゴをじっと見ています。
タマゴはコロンブスを見ていません。
タマゴは世界を見ています。
タマゴは世界を洞察しています。
....
おとろえてゆくからだに
いったい何ができるのでしょうと
あきらめを溜息に含んでみても、
ほんとうに死んでしまいそうなので
おひさまの光をあびてそだつような植物のように
しゃんとして歩いてみよ ....
少し肌をつねる空気のカーテンは
朝靄越しの日の出に溶け込み
乱れたブルーのシーツは純白に輝いていた
そのことは
僕たちの意味を
心は否定しても世界は肯定していたと思わせた
彼女の薄紅の ....
ぐでんぐでんに酔って
ゔえええええええええ
みんな吐きだしてしまったから
もう詩はかけないよ あんた
よかったね
ぼくは詩人
自分の明るさが
他人に伝わればと願う
それはぼくの温もり
それはみんなへの情熱
今日もまた
朝の散歩をしていると
また画家に出会った
ぼくに絵を描きながら
....
足に棘が刺さりました。
死に棘が刺さりました。
極めてパーソナルな問題から事の発端は始まります。
自分しか分かりません。死か分かりません。
箱をもらいました。底のない箱をもらい ....
あの西の空を埋め尽くす枯野に
鶴の声がきこえる砂漠を描くあなたは
役目を終えた旅人のように 晴れ晴れとして穏やかです
静まりゆくあなたのその瞳をたたえる 夜のみずうみは
いま 爽やかな風 ....
日差しが
雪を溶かしてゆく
ごめんね、冬。
あなたがゆくのを
哀しんでいられない
ネコヤナギの枝の先の銀色
樹液がそこまで
流れはじめたように
私の中の血液も流れはじめた
....
あなたへ届かぬ手紙の行方をたずね
風の舞う街へと旅立つ
(緑色のインクで書いた
(お別れの手紙なのに
幾艘もの小舟を乗り継ぐのは
わたくしの至らなさと諦めてみても
何故にあなた ....
真ん中に炎が盛んに燃え上がっていたが火種のようなものは見えなかった
真ん中とは田の真ん中
田とは手や足の汚い老父が昔いじくり回していたところ
ウィンドウズ
窓のことだったらもういくつも開いてい ....
どうして一人で
いるのですかと
君の言う
刻の砂時計
わたしのだけが
詰まってるんだと
我の言う
どうして時計は
詰まるのですかと
君の言う
淋しさゆえの
あやまちだ ....
私はピンクのハートを描きます
ハートは口紅で描きました
口紅は全部使い切りました
家の誰かがもったいないって
自分のポーチに入れる前に
あのお店で私は
ピンクの ....
その木になる
だいだい色の
かきのような実は
一年に一度しか
ソコにならないから
一年に一度しか
食べられない
一年に一度しか
つつけない
東京 ....
あれは いつの頃だったでしょうか
公園にあった 長い滑り台
私ははしゃいで 滑り降りた
気を付けたつもりだったのに
両足を開いて 速くなりすぎないようにしたのに
震えてしまうほどに 私は ....
1973年9月11日
サンティアゴに雨が降って
その2週間後
あんたは死んだ
パブロ・ネルーダ
俺はそれ以上のことを知ろうとしない
1973年9月11日のあれは
アメリカの手引き ....
君は頭でっかちな赤と白のブチ。ぶくぶくと
揺れるコカナダモに身を委ね、退屈そうな気
配で天を見上げる目玉に映るのはどこまでも
青い空に気まぐれな白い雲のブチ。
自慢の ....
批評、批判、
こうあるべきだの、こうすべきだの
雑音、ノイズ、
今日も私は私だけの道を進む
前と後ろからの声は雑音、
十六年間、鳴り響く聞き飽きた雑音
....
炭酸水の秘密
それは甘くも無く苦くも無い
人知れず瓶に詰められた溜息
誰かが栓を開けるまで
目にも見えず音も出さず
ただひたすらに待ち続ける
....
夢を見ていた
都合の良い夢を
倒れた案山子
そこが滅びた都市の枯畑であろうと
雪積もる冬の崖の上でも
倒れぬ案山子
秋の稲穂は脱穀を終わり
副産物の藁で人型を編みこ ....
眠りの中の妖精が
いつもと変わらぬ朝日を受けて
目覚めの呪文をささやいた
自然界の法則が
その
方向を示すとき
風は一目散にかけてゆき
草木を揺らし香を運び
命あ ....
たかがでは済まされない地平線に
ひとり佇み
夢は夢のままで
あるべきことを求められ
目覚めのときは何時も
偶然を装っては
ありのままの姿を
目の前に突きつけてくる
くる ....
鈍い音で始まるF#mの競争。
空のうえ、空のうえ、空のうえ。
天国がこの雲ひとつで分かれてんなら、
きっと僕たちロケットでも会える。
うわのそら、空想での会話にノイズだけが邪魔なのに。
....
ありのままの心で生きていけたら
どんなにいいだろう
危なっかしくても
ぶきっちょでも
心のままに生きていけたら
どんなにいいだろう
そんなことを思っているうちに
最終電車が出 ....
未来はもっと不確定
気まぐれとわがまま混ぜて
形の定まらないアメーバ作った
夢は形を変えて増えていく
自分と未来は追いつかない
ひとつひとつ失われる記憶があって
それが僕らを焦らせ ....
{引用=こづきまわしていた犬が、ラリルレ感情を剥き出しにし
発狂してしまった(仮に彼をビタミンZとしよう)
良く晴れた日、
ベランダで汚れた靴を洗っていた僕を
ビタミンZは後ろから突き落と ....
少女を見たら
壊れてしまう
{引用=
冷凍のストロベリー
沸騰したミルクパン
バ ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152