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か 母さんが言った
き 今日はシチューよ、と
く 久遠の幸せは
け 結構近くに
こ 転がっている


{引用=再びmikoさんへ贈るあいうえお作文。楽しい。}
もう元に戻れないくらいに
壊れてしまいたい
あの3時の鐘がなって
ふたりがくちづけたら
わたしの胸が鳴って ブーケをもらった

ひとりきりになっても泣いたりしちゃダメと
姉は目を潤ませ 私に言ってきた
それからいそがしく
ママとハ ....
朝起きたら
しっぽがはえていた

慌ててひっぱって
ひっこ抜こうとしたけれど
しっぽはするりとまるまるだけ



かつて人がサルだった頃
当たり前にあったのだろうしっぽは
い ....
全国の学生が巻き込まれた

受験戦争は終戦した

人それぞれ勝利したものもいるし

敗戦したものもいる

ぼくは最大の敵

志望校に全力で戦った

だが結果は粉々にさせられ
 ....
どうも、初めまして
そういって差し出された名刺には
川田、と書かれていて
その時少し気になることがあったが
構わず私も名刺を渡した
彼は私の名刺を一瞥してから
スーツのポケットにしまい
 ....
想いを残したい、と
言葉を紙きれに書いては
それを二つ折りにする
こうすればいつまでも色褪せない気がするでしょ
とかわいらしく笑うと
今日も君は紙を折るものだから
机の上はいつも君の想いが ....
五つの星は夜生まれた
けれどその話はまた今度

青い とつぶやくと
その唇の形から魚だった時代のことが思い出される
泡は真珠とまんまるな月との間に生まれた

苦しくなって止めてしまう
 ....
鬱がカビの様に

体じゅうを侵食してゆく

涙にならない悲しみが

怪獣のような唸り声となり

僕を壊していく

鬱の濃度が上がってゆく

血液中に 尿の中に

汗の中にも ....
                                 (喪失の物語)


彼女の胸には心臓がなく
代わりに小さな箱が埋まっていて
願いを唱えながら手を入れると
どんなもので ....
朝焼けに燃え尽くされて 空  
「熱を帯びたから、私行くわ。」
そう言うと 彼女の全身から
冷たい汗が吹き出したのだった。


憶えているのは 丸い尻
しっとりと 揉んだ
憶えているの ....
詩集にするために
詩を集めて

何になるんだ
って あなた

詩集になるんですよ

あんまり驚いたので
だって あまり変な事いうものだから

そんなことして どうなるんだって ....
ふと気がついたら
わきの下にゼニゴケが生えていた
不快だけど放っておいた
ゼニゴケにだって生きる権利があるはずだ
そう思って耐えようとした
すると何日かして
あごの下にも
乳房の下にも
 ....
ほう  ほう
風が鳴いてる
シグナルはしずかに震え
ぽつり ぽつり
話す声がとぎれ
遠い踏み切りから
鐘の音が  ただよい
届かずに消えゆく

銀の車両は
鐘の音のな ....
人が減って
電車は軽くなる
「達磨さんが転んだ」

象の鼻をのばしたような
雪原の竜巻
「達磨さんが転んだ」

西の惨事を
引用しないで済ませてごらん
「達磨さんが転んだ」

 ....
机の上に置いた
理科の問題集にそっと手を置いた
蝋燭の写真が1ページ目に居座っている
実像と虚像に私の心は囚われた

私は物体
直線という名の道に
ただ突き立つ物体
そして目の前に ....
生まれた瞬間から歩いていた。
この道は
いつかは確かに終わるけれど
今は一人ぼっちの、
ただまっすぐな
道。

気がつけばいつも欲張って、
幾通りもの道を試してしまうよ
高望みを許さ ....
空を

空を支える手があまりにも小さいのです
届いているように感じているのに
距離はこんなにも風を吹かすのです

急にバームクーヘンが食べたくなりました

空はもう星色
支えられない ....
身に覚えのないことで
なぜか{ルビ矛先=ほこさき}はこちらに向いて
誰かの荷物を背負う夜 

自らの影を路面に引きずりながら
へなへなと歩いていると
影に一つの石ころが浮かぶ

理不尽 ....
だれも
空のようにはきみをなぐさめることはできない

満員電車のなかで
まわりがにおいをさけるように遠巻きにした
しろいこどもを背負った
みにくい老婆を
見たことがあります

地球は ....
高原行きの{ルビ汽車=ディーゼル}を待つ間
プラットホームの先っぽで
二人は駅弁を食べるんだ

二段になった折り詰めの
おしゃれな駅弁を
うれしそうに開けるんだ

中央アルプスの山嶺に ....
齧られてしまったキャベツの行方は
前向きに決定されているらしい
後ろはそっちで
前はこっち、と
確認しあうふたりの指先はばらばらで
溶けそうな春先なのに
震える言葉がよく、似合ってしまう
 ....
風車が
巨きな時計のようだ
三つの針を吹雪にまかせて
早回しで、ゆっくりとまわる

うなっているのは
雪を孕んで吹く北風
だろうか
誘導電流を生み出すコイルの声
それとも
ただの  ....
なかなかにして勘のいい
うつらうつらと縁側で
まるくまとまり大あくび

鶯の鳴くのよりも早く
キミは春を見つけたのですね

陽射しがポカポカ
昼下がり
戦争に行きたいと
妹は泣いた
誰かを殺めたくて
仕方ないと言った
兄ちゃんを殺していいから
お前は戦争に行くな
と宥めて
固い指切りをし合って
その日は一緒に寝た

明くる日
妹 ....
大気中の酸素濃度が高いと生きてはいけないように
世の中が綺麗過ぎると、人はきっと生きてはゆけなくて。
少しだけ汚れている方が 生きてゆけるんだ。

透き通った水のようには なれないんだ。


ぞうは はなが。

なんでなんっ??
ふつう せめて くちびるでいくやろお??

でも ぞうは はな。

 *

きりんは あしとくび。

あしがさきのびて
まだ た ....
子供たちがベットで
夜空も見ないで眠りに付くころ
涙がポロポロ

付かれきった大人たちが
夜空も見ないでうつむいているころ
涙がポロポロ

愛したり
愛されたり

別れたり
出 ....
カミキリムシに噛み切られている
僕は薄い紙になっていて
手も足も出せない
手足が出たところで
噛み切られるだけだけれども

昨日までの厚みは
どこに行ってしまったのだろう
でき ....
空腹と淋しさがごっちゃになって
肉まんは僕の友達です
105円という値段に親近感を覚えて
肉まんは僕の友達です
周りのみんながよろしくやって自分だけが冴えなくて
肉まんは僕の友達です
冬の ....
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