すべてのおすすめ
明日一体何が待ってるのか
見当もつかない俺だが
占い師で食っている奴を信用できるほど単純じゃない
自分の運命は自分で切り開けって馬鹿みたいに叫ぶ
つぶれたロックシンガーの声の方がしっくりく ....
21世紀には
誰もが宇宙旅行を楽しんでるって
そう思っていた
前衛彫刻のような高層ビルが
エアチューブで結ばれていて
みんなそこを飛ぶように移動しててさ
リニアモーターカーが
東京と ....
女性を虜にする素敵な呪文があるらしい
早速おいらはぐぐってみたよ
ぐぐる
ぐぐれば
ぐぐるとき
港区六本木に素敵なオアシスがあるらしい
早速おいらはぐぐってみたよ
ぐぐる
ぐぐれば
....
薄馬鹿下朗だっきゃ工場さ勤めで長げくて、数年前から屠殺係についでらっきゃさ。
レバー上げれば格子さ固定されでら豚運ばれで、
レバー下げれば豚の首っこ飛ぶ。
一日中椅子さ座ってさ。
塗装し直 ....
同居人が茶を飲みたいというので
ほうじ茶をあける
煎った匂いと
もっさり感に打たれ
枯葉の思考と
つぶやくぼくを
蓑虫に仮託して
小枝や枯葉を身一杯まとい
門にぶら下がって
押し黙っ ....
暴力は
暴力でしか
止めることはできない
ならば
おれたちは
ただ黙ってオルガンを
奏でようじゃないか
殴れらても
蹴られても
銃口を突きつけられても
ただひたすら
黙ったま ....
青い壁は膨らみ私は身動きがとれない
東側の大きな窓は下向きになる
広場に立ち並び仰ぐひとびと
ぎーよんぎよんと振り子のように
揺れている世界
上下に左右に動きたわんでゆく風景
危う ....
夜ふと目をさましたら
胸におおきな風穴があいていました
最近苦しい恋をした覚えはないので
これは病気に違いないとおもったのです
翌朝ユリノキ通りの魔女の家にゆきました
ヤブって評判だけど ....
真夜中、ロボットは
痛めたうでをかばいながら
他のおもちゃの手当てをする
文句を言いたそうな
他のおもちゃをなだめるように
タイヤのとれたスーパーカー
支えの折れた宝箱
首だけになったお人形
....
ホームに慣れすぎた鳩
繋いだ手は確かにふたりだけど
人間でいえばひとりぶんだ
音に成ることを知らず逝かれた言葉は
喉の奥で熱くなったのち
換気扇から抜けていった
せめて、と思い私は
吸い ....
初めて覚えた恋の匂いは
あなたの部屋の香りでした
きっと
あの、ラックの上の
甘いピンクの液体は
恋の原液なんだと思ってた
そう
きみと僕だけ ....
白い雪の中
足跡をつけて遊ぶキミの姿
まだ小さいくせに
いつだって大人ぶってたキミが
今すごく自然な笑顔
薄桃色の頬
白い息がキラキラと光る
白い地面に
....
なれてしまうこと
わすれてしまうこと
わすれつづければ
けっして なれてしまうことはなく
かぎりなくむせきにんで
なんどでもくりかえします
しあわせなことを
かなしいことを
そ ....
パパ
テレビじゃなくて
あなたの息子に微笑みをあげて
わたしは大きくなるにつれて
あなたが絶対に正しいわけじゃないと知った
パパ
あなたが頑張りすぎてること
....
たえられないたえられないと言いながら点を取り、
だめだよだめだよもうだめだよと言いながら偏差値を伸ばし、
わたしなんかわたしなんかと言いながら楽々レベルを上げていく。
そんな同級生に囲まれて私は ....
ジャケ買いしたの
ひとりになった帰りだったの
きのうはふたりだったの
犬は鳴いていたの
踏み切りがゆざめのように
夕日にまどろんでいたの
新鮮なたまごをトラックで売りにきたの
だけど ....
今日があっという間に昨日になって
昼間の青空を思い出す
吹き荒ぶ北風はヒコウキ雲を
南へ南へと連れてった
息を止めてレンズ越しに見つめている間に
雲は遠くへ行ってしまった ....
ゆっくりとぼくの心臓は音をたて
ぼくの生きている証明になる
苦しいときも悲しいときも
ぼくは何かにしがみつくわけでもなく
何かに助けを呼ぶわけでもなく
嗚呼落ち葉を拾い
....
ふわふわ動物マフラーの女の子
一生懸命お洒落しても
男の子からのプロポーズは今までおあずけで
それでも精一杯笑ってさ
みんなが喜ぶことしか口に出さないのは何でだろ?
辛くて重い話は頭の中 ....
花が咲き乱れ
緩やかに風が渡る高原を
想うのはもう やめた
飛べないのではなく
飛ばない虫
穏やかな海に向かう
明るい窓を
開けるのは やめた
鳴けないので ....
明け方に
貴方様の
その
乱れた
長い黒髪を
結い上げるのが
私のお仕事でございました
脱色も
染色も無い
真っ黒な
艶やかな
濡羽色の御髪に
{ル ....
愛はクジラと同じで
水をやらないと枯れてしまう
そもそも
愛は大きいほどもろいのだ
クジラと同じで
そのくせ
小さなプランクトンを
一心に集めている
それが
思い出だったりことばだっ ....
真夜中のテレビに大した意味はない
唯一人が寂しいから
音が欲しいだけ
ザーッ
ザーッ
ザーッ
ザー ....
心が迷う そんな時こそ
空は青いということを思い出そう
光が空気中のガスに反射して
ウンタラ
カンタラ
空は青い それでいい
ならば
心が迷う 当たり前じゃ ....
中国の陰陽五行説によると
白秋は西の方角へと太陽が沈んでいく季節だという
人の一生の中年期を指すことば
頭に白いものがいよいよ目立ちだすころだ
水水しい青い春の季節はもう遠い昔
赤赤と燃え盛 ....
大好きな夢を最近見なくなってしまって
哀しくなっているところに
隣の部屋から汚いビブラートが響いてきた
あたしは焼酎に負けて泣いている
どうしてもあの夢が見たくて
毛布の中で拝む ....
幹さん、
どうでもいいですけど
高円寺のキャバクラで詩人っていう名刺配りまくるのはやめて下さいよ。
大将二号店で2本目のつくねをほおばりながらキムがつっけんどんに言い放った
どうでもいいけどキ ....
ひざのうえで
てのひらのなかに
あたたかくまるまった
ちいさなねこが
しらないうちに
つくってくれた
やはりちいさな
とおりみちを
きょうはすなおに
とおりぬけて
もう ねむること ....
こころを
えらぶのですか?
なにかを
えらぶのですか?
めを しずかにふせて
つたえられないことは
なんですか?
ひざのうえに
そっとかさねた
りょうてのしたに
なにが ....
なぁ ねえちゃん
飴ちゃんくれへんかぁ
棒つきやないとあかんでぇ
オレンジやないと飴ちゃんちゃうでぇ
いちごとかぶどう味は飴ちゃんちゃうでぇ
なぁ ねえちゃん
飴 ....
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