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梅雨の雨は
日が沈む頃になって
もう堪忍袋の紐が切れたと云わんばかりに降りだすが
秋の雨は
朝目を覚ましたときから降っている
こんなわたしですみませんと
かなしそうに
申し訳なさそうに肩 ....
ハゲとアフロが肩組んで歩く
二人はなんにも感じてない
はたから見れば
足して2で割りたい衝動
そんなことできやしないけど

ハゲとアフロが肩組んで歩く
二人はなんにも感じてない
近寄 ....
寝ている猫の鼻先で
小さな風がうまれます

 小さな風は
 小さなうずまき
 うずまき
 いくつも
 転がって
 うずまき どこまでいくのかな
 うずまき まっすぐ転がらないから
 ....
でもね
ショッカーにもママがいるのよ
って教えてくれた
幼稚園のさゆり先生が
交通事故でびっこになってしまったと
ママが教えてくれた

ボーイフレンドのバイクで事故ったのだ
ランドセル ....
樹の内側に流れる
めくるめく満ちている力
緑色に揺らめく
樹は
傷を受け 治し
傷を受け 治す

決してもとどおりには
決して美しく自由なもとの姿には戻れないけど
無骨な強さと頑丈 ....
渋谷駅がたくさんの路線を孕んでいるように
台風がくれた季節に生まれた俺とか
小さい秋に生まれたでっかい奴とか
記念切手の景色から生まれた奴とか
エスカレーター縦に並んだ各種生き様
それを端から読みあげ ....
何かを待つ
ということは
何もしていないことに酷似している
と、感じて
せめて俯いた
アスファルトが好きです、って目つきで


いま
手のひら
差し入れたポケットが
 ....
あなたの黒髪を
巻き付けて
どんな電流を流せば
私は磁石になるのか


あなたのコイルで
包まれて
熱が生まれると
それは法則だ


磁場の中で
迷子になり
熱が冷めても
 ....
ころがってゆくならば
さいごは
ざぶんと海へ
逆さまに落ちてゆく

かろやかに舞うならば
いつのまにか
ふんわり空へ
昇り消えてゆく

生まれた時から
にぎりしめてきた
種を
 ....
すき
きみがぽいんとをいれた し は、ぜんぶすき
よまなくてもすきで 
よまないのに、ぽいんとをいれるのがすき
によいもすき
いんたーねっとの がめんのによいがすき
もじをよませる かいせ ....
年が明けてから まだ太陽を見ていない
外には{ルビ只=ただ} 冷たい雨音

静かで薄暗い正月


神棚に手を合わせたら
{ルビ揃=そろ}えた足元の床がへこんでいた

町では偽 ....
言葉を紡いでいる人がいるという
言葉の繊維を解きほぐし
紙にしたり
糸にして布にしたりしてから
その上に文字というものを書くのだという

最近は、
言葉が不足しているから
誤解 ....
かあさん ぼくのスニーカーは?
今さっき飛んでったわよ
靴 サンダル ハイヒール
空にうようよ浮かんで
絶好のはだし日和


こんな日はミーミームウに会えるかも


あわてて家を出 ....
大人はみんな寝ている
休日の午前6時
フリデリカは乱暴に町中のドアを叩く
「大変なの大変なの!」

子供はテレビゲームに夢中
休日の午前6時
フリデリカは大声で町中の家々に呼びかける
 ....
軽く平らげたその優しさを
味わうわけでもなく
チューインガムに含ませたため息を
君は静かに割った

輝く空の下で
永遠を誓い合う
そっと口づけをして
朝がくるのを待ってる



 ....
目の前に数時間前からころがっている
赤いヘッドフォンがある。ちいさなヘッドフォン。
僕は見るともなく、それを見ている。実は
見ていないふりをして、実は、そればっかり、気になってしょうがない。
 ....
住所録に
死者が潜む
この時期

もう
逢えない人たちに
私は
アタリスクを贈る

消せないで
たたずんでいる

やさしい未来
 
 
 
それはまだ僕が
生きることは正しいことと
信じていた頃のお話

彼女が
言いにくそうに僕に言う
あのね
いろんな人が
見えたりするんだ

ここにいない人

あんまりね
意識 ....
小人にみえる
体育館 の
平均台を駆けてゆく
楽しそうだ 娘は

ツィードのジャケットをぬぐ
わたしは
 空から優しい白雪が
 舞い降りる
 穢れを清めるように

 思惑が疑いを呼び
 誤解が人を切り裂く

 みんな仲良くできたらいいのに

 守るべきものがある
 奪おうとするものが ....
針葉の青に誘われて わたしが森に這入ると
ここにも あそこにも 木が立っていて

空からくる陽を 受けとるために
木々は あちらこちらに 枝を伸ばして
地面に影を落としていた

一本の木 ....
どうだいうつくしいだろう
これだけ美しいものを見るからには
お代を貰うよと
シリウスが耳を痛くしようとするけれど
ヘッドフォンで隠す

ギターの音に足音が重なり
寒いけれども ちょっと遠 ....
落とし穴を掘りました
何時か私が落ちたものと
何故だかとてもよく似ています
誰かをここへ突き落としたいのですが
それは酷く思われそうだし落とされる人もカワイソウだし
ここは私を突き落とすべき ....
僕はペンギンのおなかが気になる
あれはかたいの?
それともやわらかい?

ペンギンがやってきて
僕をみて ほほえんだ
おしてもいい?
ペンギンは駄目だという仕草をして
帰っていった
 ....
飼い慣らされた瞳で
君を見ても満たされないらしくって
すぐ・・・。

飼い慣らされた声で
あなたに嬌声したところで
こっちに寄ってきて、やられて
終り・・・。

何だか淋しくなったわ ....
冷たい風と一緒に
クマが走ってきた

大きな目をまん丸にして
涙がポロポロ

首からさげた手ぬぐいで
目を拭きながら走ってくる

冷たい風が目にしみるんだね
冬眠するの 間に合わな ....
猫が歩き回るけど
ちいちゃんは自分がどこにいるのか
わかります
お母さんが携帯で
「どこにいるの?」
て聞くと
「白い猫の近く」
て元気に答えます
するとお母さんは
「八百屋さんね! ....
何年かぶりに
自転車に乗った


早朝
海岸への坂道を立ち漕ぎする



自転車に乗るのは

本当に

本当に久しぶりだ


きつい登りに
太ももが悲鳴を上げ ....
何が大事といって
クリスマスの燭光ほど大事なものがあろうか
雪の降る朝
ああ 今日は早く帰らなければ と
背広の襟をピシッと揃える家長の意気込みほどの純情が他にあるだろうか
スリップを覚悟で ....
煌星がひとつ
静寂に耐えきれずに
堕ちてくる

差し延べた
救いの手を
そっと抱き寄せる

言葉など
いらない夜だから

開きかけた唇を
そっと塞ぐ
佐野権太さんの自由詩おすすめリスト(4554)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忍び雨- ミキ・オ ...自由詩2*06-1-10
ハゲとアフロ- 日朗歩野自由詩706-1-9
うずまき- 日朗歩野自由詩506-1-8
ショッカーにもママが- ZUZU自由詩2706-1-7
大樹- 日朗歩野自由詩406-1-7
コーダ- ---自由詩606-1-7
自然淘汰、ポケットの- A道化自由詩1306-1-7
フレミングという方法- たりぽん ...自由詩14*06-1-6
初夢・初嘘- yangjah自由詩106-1-6
すき魔法- 馬野ミキ自由詩506-1-6
初夢の青年- 服部 剛自由詩13*06-1-6
暗号表- あおば自由詩11*06-1-6
ミーミームウに会いたくて- 馬場 こ ...自由詩4*05-12-29
フリデリカ(「ミーミームウ」みたいな詩になる予定だった歌)- 和泉 誠自由詩1*05-12-29
スラム街のアリア- なるせ自由詩205-12-28
赤いヘッドフォン- 大小島自由詩2*05-12-28
*住所録*- umineko自由詩4*05-12-27
冬木立- umineko自由詩5*05-12-27
平均台- 米倉瑠学自由詩205-12-27
心に積もるほこり- 炭本 樹 ...自由詩405-12-27
- 馬場 こ ...自由詩1005-12-27
夜を旅する- なな子自由詩2*05-12-27
そっとつきおとす- かぜきり自由詩3*05-12-26
ペンギンのおなか- 日朗歩野自由詩1705-12-25
茜さす・・・淋し箱。- 麗魅自由詩105-12-25
冬クマ- 日朗歩野自由詩905-12-24
迷子- 太郎冠者自由詩9*05-12-22
父と自転車と蒼と- 蒸発王自由詩4*05-12-22
仲良きことは- 吉岡孝次自由詩105-12-21
Silent_night- 落合朱美自由詩13*05-12-20

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