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ファシル・グーゼンとノベル・ハイスは苦戦を強いられていた。
とくに、召喚された五体のワイバーンが厄介だった。
アースランテはこの二年の間に、魔導にも力を入れてきたのである。
ワイバーンたちは、一 ....
ラジーク・ユーゲルは言った、「エインスベルよ、あまり深入りするな」
「御意。アースランテの騎士にはメゾポンテの相手をさせるつもりです」
「メゾポンテか、この周辺の魔法素子が薄くならないと良いが」
 ....
ラジークは言った、「いいか。敵の全てを殲滅する必要はない。
 我々はこれから、アジェスの森へと向かう。
 そこには、無傷の四万のラゴス兵たちが待っている。
 ラゴスは魔導に優れた国だ。アースラン ....
黒焦げの死骸を何体観察したところで、

黒のなかの黒など、みつけることはできない。

さがしている「黒」とは、それはイデアであって、

存在者のなかには存在しないのである。
春は淡い
命がそこかしこに生まれては散る
風はそよぐ
樹々の葉がさざ波になる
風と水は似ている
そうかな
そうだよ
どちらも掴もうとしても掴みきれない
手のひらを開いたとたん
そこは ....
状況は一変した。エインスベルは、
敵の主力と思われる部隊に風の結界を張り、
四分の一ほどの、味方の兵たちに風の精霊の加護を付与した。
「これでアースランテの包囲陣を突破することが出来る」

 ....
ここで、結界の呪文について説明しておいたほうが良いだろう。
結界の呪文には、風の結界、水の結界、土の結界、火の結界、
光の結界、闇の結界などの呪文がある。
エインスベルはそのすべてに精通していた ....
アースランテの攻撃は、クールラント軍が、
撤収の準備を終える前に始まった。
「いよいよか」ラジーク・ユーゲルは呟く。
ラジーク・ユーゲルは、この軍の全軍指揮を任されていた。

「良いか、荷物 ....
しかし、事はクールラント軍の思い通りには進まなかった。
フランキスがラディアから帰還した日、
その日の夕刻には、アースランテの前衛隊が、
ワイジェの丘に対して包囲陣を敷いていたのである。

 ....
フランキスは、軍務大臣に謁見を許された。
そして、ラジーク・ユーゲルが著した書簡を手渡す。
フランキスは、口頭でも説明した。
「アースランテの軍隊は、当初の作戦を変更したのではないでしょうか?」 ....
シュランク・エルベへの使いに選ばれたのは、
かのフランキス・ユーランディアであった。
シュランク・エルベは、ラゴスですべての軍務を司っている。
その彼と対峙するには、それなりの器量を持った人間が ....
一方、クールラントの千人隊長の一人である、
ラジーク・ユーゲルは、中空を見据えながら、憮然としていた。
「この戦いはどこかおかしい」と。彼は罠があることを疑っていた。
「どうなさいましたか、ラジ ....
しかし、ラゴスの国でも侵攻してくる軍隊を、
ただ座して見ていたわけではない。
各々の邑(=むら)には、様々な魔道具が配られた。
その中でも最も優れていたのが、ミスフィオという杖である。

こ ....
アースランテの前衛には三万、後衛には六万の兵士たちが配された。
後衛に配された兵士の一人が、
第一の千人隊長であるエリス・ガザンデに尋ねた。
「なぜ、このような編成にしたのですか? 前衛をもっと ....
ㅤ緑青色に腐食した月面の、クレーターの影に突き刺した太鼓ばち指を引き抜くと、穴から狒狒の呪術師達が踊り出て来た。俺は奴らの力を利用して、光速で飛ぶ闇夜と皮膚の間の一瞬の空隙に飛び移らねばならない。虚空 .... アースランテの最前線には、
千人隊長となったアイソニアの騎士が配された。
「ここが、わたしの踏ん張りどころだ。
 なんとしても、ラゴスの軍隊に打撃を与えなければ」
 
アースランテの千人隊長 ....
サンクト・ガリは、すでに要塞の用をなしていなかった。
それは、過去のアースランテとの戦争で、
あちこちの城壁を破壊されていたからだ。
ラゴスは国土の中南部にあるナハテ・ガルに要塞を築いていた。
 ....
まず初めに、この戦いは「(第一次)ライランテ戦争」、
または、「ラゴス=アースランテ戦争」という。それは、ライランテの
東部にある、ヤーコンの小国家群が参戦しなかったからだ。
この戦いは、主にラ ....
二〇二〇年一月一日 「ウィルス」


 あたいの携帯、へんなウィルスに感染しちゃったみたいで、勝手にアドレスを書き換えられちゃってて、知らないひとにつながるようになっちゃった。でも、偶然 ....
口の奥が何処よりも深いその人は 一人称以後の薄い唇に
なにかを落としたような声を
そっと埋める



最後の指のかたちで 語りかけながら
触れたのは

石の皮膚 濡れた風


 ....
ラゴスの王アウゼル・ローガンテは、クールラントの代表である
祭祀クーラスと直接面会を行うことになった。
「よく来た、クールラントの祭祀クーラスよ。今では、
 御身がクールラントの実権を握っている ....
開戦を前にして、アイソニアの騎士は、
アースランテの首都であるハンザガルテに呼び出された。
正式に千人隊長へと任命されるためである。
人々は熱狂的にアイソニアの騎士を迎えた。

アイソニアの ....
そこで、もう一人の主役、戦士エイソスについてはどうか。
彼は北方の守備を任されていた。すなわち、
レ・スペラスの再侵攻を防ぐためである。
戦士エイソスはディペルスの街近くにある、アルザ・ノッテに ....
アースランテとの戦いには、エインスベルも招集されていた。
祭祀クーラスは、国民の声を抑えきれなかったのである。
エインスベルは、戦いを前にして正魔導士に任命された。
しかし、それは形ばかりのこと ....
ここで、予想外の人物の登場を許していただきたい。
それは、幽冥界の王、エランドル・エゴリスである。
エランドルは、現世への執着をなくして以来、
ナルラゴンという幽冥界の一つに住んでいた。

 ....
ラゴスは、サンクト・ガリの代わりに、
ナハテ・ガルの丘に布陣を敷いた。
その数は四万。その他に、各地にある砦にも、
千人ずつの兵士たちを配置した。

アースランテがどこから攻めても良いように ....
ぬらぬらぬらぬらと
ㅤㅤ黒光りする夜がまたやって来る
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ節操のない総天然色を肉の奥に密閉して
ㅤㅤㅤ夜の重力はすべての脈菅に流れ込み
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ全身の毛穴に銀色のさぶいぼーを沸 ....
浮かばれなかった頃
どんより曇り空で
僕は必死にもがいてた
その時の もがきが
土台となり
僕を生かしているんだよ

だから
どんな日も
必要な日だったんだよ
あの
退屈な夜 ....
殺戮し、
燃え残った廃墟の街をゆく、
風が死んで、
血溜まりのある道に、
柔らかな非情の陽が射して、
子らが走り抜ける路地をさ迷い、
幾度か女を犯し、
鉄錆の味を舐めながら、
突撃銃を ....
{引用=
「……僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの{ルビ幸=さいわい}のためならば僕のからだなんか百ぺん{ルビ灼=や}いてもかまわない。」
「うん。僕だってそうだ。」{注=『新編 銀河鉄 ....
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