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ヒスフェル聖国からの早馬が到着して報告し終えた後、
カイザー・ネルの側近の一人が言った、
「小生に一つ考えがあるのですが、発言をよろしいでしょうか?」
「なんだ。なんでも申してみよ」カイザー・ネ ....
アースランテからの援軍が出発したという報せは、
半日ほどで双方の軍団にもたらされた。
アースランテの兵たちが活気づいたのは言うまでもない。
一方で、ラゴスとクールラントの軍勢は焦慮した。
....
アースランテからの援軍と、ヒスフェル聖国の軍団が
出立したのは、ほぼ同時刻だった。
それぞれの起点から、アジェスの森までは、約二日の距離がある。
アースランテの援軍は、「豹の足」の呪文を使った。 ....
「よし、アースランテには宣戦布告の早馬を使わせ。
そして、ラゴスとクールラントの軍には、
我が軍が共に戦闘に参加する、ということを伝えよ」
オアシム・ラ・ハグールは威厳に満ちた声で発語する。 ....
「まず、クールラントとラゴスに不足しているのは、
歩兵と騎兵の数です。しかし、これは問題ないとも言えるでしょう。
我が国からは、五千ほどの歩兵と騎兵を派遣すれば良いかと思います。
問題は魔 ....
二〇二〇年三月一日 「夢」
けさ見た夢。10人くらいの男女がいて、ひとりの男が女の頭に大きな岩をぶつけて殺そうとしている。べつの男がナイフをもっていて、ぼくのほうに近づいて腕を刺したところ ....
オスファハン・ラ・フェイブルは聖王の御前に立っていた。
膝を屈して、聖王オアシム・ラ・ハグールへの恭順の意を示す。
「今日、そなたを呼んだのは、他でもない。
ヒスフェル聖国の今後のことを聞くた ....
アジェスの森における戦況は、ヒスフェル聖国の聖王である、
オアシム・ラ・ハグールの耳にも届いていた。
早馬の報せによれば、ラゴスとクールラントは苦戦をしているという。
クールラントはともかくとし ....
そのころ、アースランテの王ハッジズは逡巡していた。
「帝都を守っている兵士を、援護に向かわせるべきか」
アジェスの森での戦況は、早馬によって半日ごとに報されていた。
それによれば、双方の軍隊とも ....
アイソニアの騎士も、エインスベルも、
アジェスの森の戦いでは、脇役の一人にすぎなかった。
主役は正魔導士たちと、前線にいる兵士たちだった。
それにしても、この戦いは激しい。
エインスベルは ....
アジェスの森での戦いが始まってから、一週間が経った。
今、残っている兵士たちの数は、アースランテ軍が五万九千人。
ラゴス・クールラント連合軍が四万五千人だった。
「これでは消耗戦にしかならない」 ....
ラゴスとアースランテの初戦は、一昼夜にも及んだ。
もちろん、ワイジェの丘の戦いを加えれば、二戦目である。
兵士たちは疲れ切っていた。というのは、
双方の魔導士たちが召喚獣を大量に召喚していたから ....
召喚獣同士を招いた戦いは、ラゴス、アースランテ、
ともに激烈だった。この争いで戦死したのは、
双方ともに約千数百。もし、軍団の一部にでも穴を開けられれば、
各個撃破の危機もはらんだような状況だっ ....
大抵のドラゴンは多数の精霊の加護を受けている。
しかし、召喚されたドラゴンに関しては別だった。
召喚されたドラゴンは、通常の半分ほどの属性しか持っていない。
その属性には、召喚者の属性が色濃く反 ....
一方のアースランテでも、ワイバーンたちが無双の活躍していた。
ワイバーンの背丈は一マルテほど。つまり、人の倍ほどの高さがある。
ワイバーンたちは、高速で飛来して兵士たちの喉元を引き裂く、
鎧ごと ....
やがて、両の目をつぶされたドラゴンたちは怒り狂った。
そして、闇雲にあたりの森を焼き払っていく。
「これは、危険な状況だな」黒色槍兵団の団長ユディアスは、
軍団長であるカイザー・ネルに向かって言 ....
召喚されたドラゴンは炎を吐き、アジェスの森ごと、
アースランテの兵たちを焼き払っていった。その数、数百。
しかし、アースランテのほうでも手をこまねいていたわけではない。
「ドラゴンの目を潰せ、ま ....
アイソニアの騎士が率いる部隊がアジェスに到着したのは、
エインスベルらの軍団が到着してより、半日ほど後だった。
アイソニアの騎士らは、負傷者の手当てに奔走していたのである。
「この戦。全員生きて ....
〈おいらが{ルビ鯰=なまず}だったらいいのにな
ディープ・ブルーの海を泳ぐんだ
そしたらいい女はみんな
おいらに釣り糸を垂れてくる
おいらに釣り糸を垂れてくる
おい ....
クールラントの遠征軍が、アジェスの森に到着した時、
すでにアースランテとの戦端は開かれていた。
大規模な戦闘では、最初は召喚獣同士の戦いから始まる。
ラゴスには、召喚獣の扱いに長けた、エミル・ア ....
ラゴスの軍団長である、カイザー・ネルは言った。
「いいか、ここを突破されれば、残るのはナハテ・ガルの砦のみだ。
しかし、ナハテ・ガルに籠城するということは、
すなわち、我々ラゴス軍の敗北を意 ....
アジェスの森の、ラゴス軍の駐屯地では、
民兵や各地から参じた兵士たちを含めて、
およそ五万ほどの兵士たちが待機していた。
これに、クールラントの援軍を合わせれば、約七万。
一方、アースラン ....
いかな聖騎士フランキスと言えども、
軍団長ラジークの命令には従わなければならなかった。
「アイソニアの騎士よ、数日その首がつながったことを喜ぶんだな」
「小僧。そういうことは千人隊長になってから ....
アイソニアの騎士とフランキスでは、その立場が違う。
アイソニアの騎士は、今ではアースランテの千人隊長である。
部下の身を守らなければならない、という使命があった。
それに対して、フランキスは単な ....
フランキス・ユーランディアは、シュランクルの魔法を使って、
アイソニアの騎士に氷の矢を叩き込んだ。しかし、
魔法素子が薄くなってしまったこの土地では、
魔法は牽制の意味にしか使えなかった。
....
地球中を走れるキャンピングカーが欲しいな
砂漠でも海の底でもねそしてデートしようよ
束縛のない辞書は誰もが持っているんだ
独特の語彙の辞書なんだけれどもね
僕はきみを心でうけとめている ....
結界を作り出すためには、大量の魔法素子を必要とする。
それゆえに、大抵の結界は時間とともに消失してしまうのである。
アイソニアの騎士は、苦戦しながらも、
魔獣メゾポンテの二本の首を切り落とした。 ....
「さて、そろそろ頃合いだな」フランキスは呟いた。
風の結界のなかでは、風の神に関連した魔法しか使うことができない。
フランキスは、周りのアースランテ兵をあらかた倒していた。
そして、その剣につい ....
そのころ、アースランテの包囲陣の一隅が破られていた。
「活路は開けたぞ!」ラジーク・ユーゲルが叫ぶ。
そして、赤旗が掲げられた。これは勝利の合図である。
ファシル・グーゼンとノベル・ハイスは、そ ....
二〇二〇年二月一日 「女子高校生」
もう何年もまえのことだけれど、電車のなかで見た光景が忘れられない。目の不自由な男のひとが杖をもって入ってこられたときのことだ。制服を着たひとりの女子高校 ....
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大町綾音
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アジェスの森の戦い(十三)
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22-4-22
アジェスの森の戦い(七)
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22-4-22
アジェスの森の戦い(六)
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アジェスの森の戦い(五)
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アジェスの森の戦い(四)
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CATFISH_BLUES
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壮佑
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アジェスの森の戦い(一)
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ワイジェの丘の戦い(十三)
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ワイジェの丘の戦い(十二)
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ワイジェの丘の戦い(十一)
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22-4-19
プーチンの暗殺者の明るい手紙
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詩の日めくり_二〇二〇年二月一日─三十一日
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田中宏輔
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