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ええ 夢です
わたしなど夢です

あなたの目にも耳にも鼻にも残らない
夢です



いちばん隅の机の上で
ちぎり絵をふたりでしました
桃のようなほっぺを寄せあっていました

ぼ ....
普段から優柔不断の私は一見優しく思われるかもしれない
だけど私と言う人間を支えているこころの仕組みは
いたって冷淡である

たとえ熱を加えられてもその構造は伝わりにくいので
温度が上がらない ....
神さまは
叶わない愛なんて知らないって言ってた

幻の夜、
カフスボタンの別れて落ちた砂浜に
砂の城がまだ崩れ切ってはいなかった

知ってる

紫の夜空に浮かぶ
白い雲が
地上に ....
リズムをとる歯
おどる舌
口びる震えて
言葉は無くて

リズムのうちに
はさむ休止符
打って休んで
消えゆくうた

眠らぬ夜は
すでに過ぎ
覚醒のまま
深みに落ちてく ....
墓場に集まった猫達が
ズージャ語で聞かせてくれる
フォークロア

酒場に集まった犬達は
薄いビールを呑み込んで
叙情的なぬるい息を
メランコリックに吐き散らす

魂をなくした千鳥足ど ....
時雨の後退り
窓が泣くような音がする

時雨の後退り
窓が泣くような音がする

時雨

後退り


泣く
ような


する

時雨の後退り窓が泣くような音が ....
九十歳になった
築五十年の家にしがみついて
まだ生きている
妻はもういない 
子もいないからもちろん独居老人だ 
介護施設には入らない 煙草が吸えないから
死ぬまでこの家にいる
死に方は ....
遠い故郷の潮騒の音は望郷のかなた。
神無月の夜の寝苦しさと汗のにおいは、真夏のあこがれの産みの苦しみ。
カモメは港に群れていたが、今では残像さえない。
疲労困憊
満身創痍

バナナを一本くれないか

無我夢中
我を忘れて夢のなか

疲れた
アンパンをくれないか

疲労困憊
創意工夫
元気溌剌
オロナミンC

今夜は自惚 ....
正しい箸の持ち方を知らないままに育ってしまった
正しい箸の持ち方なんてあることさえ知らなかった
その認識皆無だった

正しい箸の持ち方を知らないままに人の親になってしまった
正しい箸の持ち方 ....
愛の夢

パルマコスに差し上げた

予言の調弦の

灰の

ぬくもり
この人生で後悔はしていない。
特に統合失調症になったこと。
むしろ誇りに思う
精一杯人生を生きた証だと
雲の上には
アオゾラが広がる
それだけで充分じゃないか
あなたの蛇の皮もどきの諦めを
満月の海に見た

あたしの心は
そのとき蒼く静かに燃え盛り
そして今は静かに冷え切っている

透明な風が 冷やしていくのだ

死の匂いのするス ....
あの子に慰めてもらえて

好きになりました

そんな感じ


久しぶり


肉体は疲労して

生きることに懸命ですが

好きになって良かったです


なによりも

 ....
耳の奥に蝉が棲んでいる
みんみん蝉だ
うるさくてかなわない

一本木が立っている
一本どころじゃない
何本も立っていた
何本の騒ぎじゃない
数えるのもいやになった

林から森になり ....
忘れられない事を
確かめるためだけに
息継ぎを繰り返すのだろう

(葉桜は永遠に葉桜やったわ)

灰に塗れ肺は汚れて骨肉はさらされ血の流れは遠く故郷のくすんだ川面のような在り方しか出来ない ....
【公園】
躁鬱な白熱灯が
葉桜のささやきになだめられて
たわわに実った涙を
鳥が、祈るように啄んで
焦げ落ちた空へと死んでいった


【狭い路地】
ヨモギ色のトタンの一軒家
も ....
          n'est plus l'impromptu, déjà


 一階の角部屋を覗きに行く

 カーテンのない窓から室内がよく見える

 六畳の板の間の隅に

 サ ....
お金を使いはたして 黄金がわたしより大切に扱われていくあたりまえさにみとれていた
マーケットの片隅で

多すぎるか少なすぎるかしかない
という

取り分を
数えきるまでに使いはたして ....
窓は人の瞳を
光らせる
カーテンを閉めて
置くのはきっと
命の合図を
外に隠すため

ガラスを通して
伝えたい気持ち
雨が降ったら
傘を書くでしょう

踊る二人に
言葉を与え ....
六十歳の定年に仕事はお払い箱にされた
定年延長再雇用は却下されて
容赦なく投げ出された訳さ

家の借金はあるし
嫁さんは体と心がどっちも弱くて
結婚当初から
俺にずっと養われてたから
 ....
空のてっぺんあたりにお日様が昇る
暑いなんてもんじゃない
熱いんだから

夏が真っ盛りだ
八月
男は上半身裸で赤銅色をしていた
女は着ていたが乳房の形が浮き上がって見えた
夫婦は二人と ....
  なつぐも
{引用=―エミリ・ディキンソン " AFTER a hundred years --"に基づく―}

ともだちがだれもいなくなったとき
わたしはその野原にいき ....
 
幻視は摂理を誘導する

ピンクの海で

帽子を積み重ねる

生命は奇妙だ

架空の歪み

跡絶えない辺獄

夜 玉葱は世界を隠す

ロフトに戻る

月が落ちている ....
からだを崩して
水の音が静かに静かに
重力に逆らい天上へとそそぐ

赤ん坊がボールの中で宙返りをしている
老婆は手編みのベストを厳かにまとって
庭木は樹海の水脈を眩しげに浴びる

洞穴 ....
季節はつぎつぎ仕舞われて
ま新しいシャツの朝、とびはねた分だけ沈む靴

いつ吹雪がきてもいいように準備しておくんだよ。
たんぽぽを乾かして瓶詰めにして
転んでも泣かないように、いつもすこ ....
ときに言葉は
嘘をつく

真実を語ろうとしても
嘘になる

言葉は足らず
そして 過ぎる

沈黙は
満ち満ちていながら
どこか 空しい

とり残され
消え去ってゆくのは
 ....
全員が死んでしまった。
アパートの住人は一人残らず死んでしまった。

昨夜、アパートに火災が発生したのだ。
近隣に延焼はなかったが、一度に燃えていっぺんに黒焦げの残骸になった。
その灰の中か ....
思うんだけどさ

月に
祈っている声は
すき透る悲しみをかすかに帯びて
でもあの物語の舞台の入り口にもなるよね

それでね

木々をゆらす風の暖かさが
行方を見失った時
 ....
【 ぽつんとしてる 】

石垣に咲いた たんぽぽ
ぽつんとしている
杉木立の山道で 電柱
つん、と 立つ
ガードレールの下に大きくなれないままの大根の花が 
それでも りっ ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(6949)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢でした- 印あかり自由詩10*19-4-26
真実はやさしさの欠片もなくて- こたきひ ...自由詩319-4-26
叶わない愛なんて知らない(カフスボタンが落ちた砂浜で)- 秋葉竹自由詩919-4-25
_消えるうた- シホ.N自由詩319-4-25
愚か者達の春- Sisi自由詩319-4-25
僕らのワルキューレ- 中原 那 ...自由詩519-4-24
朝の日記_2042夏- たま自由詩16*19-4-24
かもめ- あおいみ ...自由詩719-4-24
この頃- あおいみ ...自由詩319-4-24
正しい箸の持ち方- こたきひ ...自由詩319-4-24
ショパンの雨- ナンモナ ...自由詩2*19-4-23
いつものこと- 渡辺亘自由詩119-4-23
赤く冷え切った、蛇の心を- 秋葉竹自由詩1019-4-23
慰め- 立見春香自由詩619-4-23
耳鳴りがやまない- こたきひ ...自由詩519-4-23
葉桜の季節に- 帆場蔵人自由詩14*19-4-22
夜の散歩- 印あかり自由詩919-4-21
空き部屋- 墨晶自由詩5*19-4-21
つぎの朝の紙くず- DFW 自由詩4*19-4-20
今昔物語- ミナト ...自由詩119-4-20
六十歳の定年に仕事はお払い箱にされた- こたきひ ...自由詩419-4-20
屋根の上にはソーラパネルなんてなかった時代に- こたきひ ...自由詩319-4-20
なつぐも_他二篇――エミリ・ディキンソンの詩篇に基づく(再掲 ...- 石村自由詩18*19-4-19
in_other_words,- 墨晶自由詩2*19-4-18
宿り木の元で- 由木名緒 ...自由詩8*19-4-18
たんぽぽ- はるな自由詩1219-4-18
ときに言葉は- 玉響自由詩519-4-14
火炎の花が空に- こたきひ ...自由詩419-4-14
ほんのり明るい- 秋葉竹自由詩719-4-13
ある春の日___(二編「ぽつんとしてる」「Anemone_c ...- るるりら自由詩12*19-4-13

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