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 澄んだ山の彼方に
 何がある と
 希望して良かったのは
 遠い年代だけの事だったのか

 暗い中をぬけていくと
 ふいに光の中に出て
 あたりは竹、の林
 散りしいた藁に埋もれて
 ....
曲がり方、昔は左今は右

過去に目を瞑るものは現在においても盲目になると
特攻隊を美化できる精神性とはいかなるものか

僕は今を見る
今も手もなく騙されて
コロコロ殺されてるのでは

 ....
あの日の夜空はまったくの偶然なのでしょうか
生きられないと思っていた
希望とかそんな簡単に声にできないなにか

立っている
電柱から
(かすかなノイズを)

点が結ぶ線を
つまさきで ....
 女が 路地裏に居るのを見た
 
  雨が 降るのを見た
  ライトがいくつか点いて
  薄暗さの充ちてくる

 音の ころがる時
 夜の始まるのを見た

 
 おかもち提げた女子 ....
 ふしあわせ というものが
 とくに こころ美しく
 あたまのするどい ひとに
 みいる のでしょうか

 はんぶん いろづいた林檎の
 つめたい甘酸っぱさを
 あなたは こころ ....
出逢いと別れという
イメージがある三月

友達に誘われて
この時期にはあまりやらない
手持ち花火をやっている

日々の忙しさを静めるような
魅力に触れて感動

打ち上げ花火ばかり見 ....
 水死人の捜索船が
 大声でどなり合い
 そして 声の沈まり
 ぞよめく


 夏も終わって
 浜辺も空虚で
 そのさざめきが
 かえって救いの様だ

 この付近の人々には
  ....
 

 フライパンで こんがり狐色にした手羽元と
 ガーリック香る炒め野菜を煮込む
 夏のスープカレー

 そんな 今晩のメニューを
 考えていたけれど
 取りやめた
 台風一過とは ....
砂粒がかがやくと
水際はふたたび沈んだ
土用の波が音をたてて崩れる
台風前の静けさが
妖しい雲に包まれていた

あの賑わいは、
もうない
貸しボートも
焼きそばも
かき氷もやってい ....
濃い青の空に
白い雲の城砦がいくつも立ち
なかぞらを埋めつくす蝉時雨
他のどの季節にもない濃密さで
夏は君臨する

けれどその夏の中に
巨きな空洞がある
夏のあらゆる濃密さが
そこで ....
九十年も連れ添ったなら
死ぬ日も一緒 どうせなら
あんたは言った 猛暑日に
「こんな暑さはどこふく風よ
エアコンなんてやめてくれ」
あたしは火照ってしかたない
あんたの強気に惚れたのね
 ....
錆色の夕陽が世界を、血の雨の跡のように見せる頃、ゴム底に画鋲がひとつ刺さったスニーカーを履いて、ぼくは巨大な工場が立ち並ぶ海の近くの道を歩いていた―なぜ画鋲を抜かないのかって?それはゴム底を貫いて .... {引用=

  ぼく に は わ
  かる   、
  きみの かわい とこ
  が 、

  何処かで 失われた
  ないぶが


  表皮の裏側で
  うずくまって いる
 ....
いつから、

あそこにゐるんだらう。

日溜まりの向かふに、

声がする。

日溜まりの向かふに、

声がする。

わたしの声だ。

それは、
 ....
   オーム(あるいは人の死)



 その人は象徴を求めない
 鏡もまがたまもいらない

 その身を世界のくらやみに置かなくては
 鳥たちの空を見上げることは許されない

  キ ....
六個の三列が
机の下から汚れてでてくる
それを見もせず
机の上を手で触る

その机の上も僕なのにね
お前は目の前の僕は見ない
 林檎を むきながら想う
 貴方の目
 どうしても思い切れない
 あなたの声

 リトルシガーの煙
 うすく立ちのぼる果は
 頼りない指の先
 もはや 希望の色はなく

 何か ぼ ....
酷暑になってしまった
平成最後の夏
平成を締めくくる

平成最後の夏と聞くと
何だか複雑な心模様

特にいつもと変わらない
夏を過ごしている
ただ違うのは酷暑

最高気温の更新
 ....
改札を抜けて、特急へ、準急へ
各駅へ
すみやかにゆきわたる
(還る)

のびていくかげぼうしの
澄んだ鼓膜をとおり

(低いファの音がぼーん、と)
ぬぐってもぬぐっても
幾度も響く ....
さようなら
さようなら
みんな簡単に手を振るけど
この夏は
一度きりの夏

君も
甘夏色の帽子を振って
家路につくんだね
 子どもが さけぶ 肺をからにして
 名前を奪われた 動物を確かめ
 さけぶ こめかみをふるわせ
 おなじ靴、おなじ服
 好きになれない 名前 みなひとまとめに
 ぬぎ捨て駆ける

 さ ....
  熱砂 と
  真空

  ごう音と
  死の静寂

  閃光 と
  奈落


 重々しい
 数十万の足音が
 はてもなく続いて行く

 銃をかつぎ
 一すじの乱 ....
 水が 欲しい
 もう 雨が聞こえる

 水を思うと
 ことばの膜は かわきはじめて

 そのまま 波の奥
 さみしさが鰓をおさえつけ
 こころ、と消えて
 択ぶように石をつかんだ
 ....
 冬の日の山 
 真白な雪の その彼方に
 孤り高く貴女がいる

 あの山の
 雪を被った樹々の間に立ちあらわれる
 男の前に
 肉を欲しがり
 血を欲しがり
 体温を欲しがって
 ....
亡びたもののあかるさが満ちる夏の庭
もう誰も時刻を読むことのない白い日時計
茂みに囲まれた小さな池

茂みをざわめかせていた風がやむと
あちこちの陰にひそんでいた気配たちが
(それが何の気 ....
夏の雨が降るとやってくるシロイルカ
冷蔵庫から勝手にサーモンなんか出して盗み食いしてる
(いいけど、いいんだけどね。そのために買っといたんだけどね。柿の種もあるよ)
腹が満ちたら、さてっと、やる ....


インインと{ルビ頻=しき}り啼く蝉の声、
夏の樹が蝉の声を啼かせている。

頁の端から覗く一枚の古い写真、
少年の頬笑みに指が触れる。

本は閉じられたまま読まれていった……
 ....
 こわい箇所だけ集めた 試写会のような
 夢
 夢は ひろい鏡に浮かんだ
 あおじろい入れ子

 口の中はレトロ
 ほの昏く暖色な
 どことなく固定された感ただよう炭酸臭
 安っぽいシ ....
 田舎のビルでみた 踊り場 シネマ
 月光 スクリーン 古びた壁に
 主人公、現わる とある風
 恋は またたく間に想いを伝え
 うかれ気分を流れに運び去られても
 次の季節に 誘われ飽きな ....
 又 戻って来た
 物憂い瞳で 上手く口説き
 心をさらいに来る悪魔

 親しげに抱きしめてくる腕
 あたしがいつも
 浮き草の様に揺れ動いているのを
 充分に知っている男

 取り ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7005)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黄色い花- リリー自由詩3*23-8-20
曲がり方- りゅうさ ...自由詩123-8-20
ほしをみていた- wc自由詩523-8-20
少女- リリー自由詩3*23-8-19
みずうみ- リリー自由詩15*23-8-18
三月の花火- 夏川ゆう自由詩223-8-18
小景- リリー自由詩4*23-8-18
爪痕[まち角24]- リリー自由詩1*23-8-17
終わらない夏休み- atsuchan69自由詩8*23-8-16
夏の空洞- 塔野夏子自由詩11*23-8-15
よみ人しらず―死因は「熱中症」とだけー- 菊西 夕 ...自由詩3*23-8-15
Transit_Time- ホロウ・ ...自由詩1*23-8-14
200_million°- ryinx自由詩7*23-8-14
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩12*23-8-14
オーム(あるいは人の死)- soft_machine自由詩5*23-8-12
六家- カッラー自由詩223-8-12
秋の道- リリー自由詩5*23-8-12
平成最後の夏- 夏川ゆう自由詩323-8-11
ファ- wc自由詩10*23-8-10
甘夏(再掲)- 渡辺亘自由詩3+23-8-10
こどものせかい- soft_machine自由詩9*23-8-9
野ばらの記憶- リリー自由詩7*23-8-9
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雪女2- リリー自由詩4*23-8-8
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シロイルカとの日々- そらの珊 ...自由詩8*23-8-7
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩15*23-8-7
- soft_machine自由詩2*23-8-5
風のシネマ- soft_machine自由詩3*23-8-3
小悪魔- リリー自由詩7*23-8-3

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