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きみがいつまでもいないあなたをみているので
ぼくは一塊の埃になってしまった
埃になってもなお消えない思いで
ぼやっと燃えてしまった

きみが布巾をとりにいく
それで些細な焦げを拭きとる ....
密室に詰め込まれた人々はただ寝静まっているふりをしていた
目を凝らせば二十六時を指す文字盤が見える

細長いスポットライトが客席をなぞって点滅を繰り返し
エンジンは緩急をつけながら唸り続けてい ....
生まれたら
かならず死はやってくる
苦しくても
痛くても
恐れることはない

再生される生命に
大きな夢を抱き
それを知ったなら
幸せはやってくる

一人で生まれ
一人で死んで ....
わたしが家事をしながら
ことばをちょこちょこ書いてるあいだ

きみは
外でるんるんはたらいて
手作りべんとうがつがつ食べる
うちに帰ればむしゃむしゃゴハン
つーんと薄荷のお風呂に入り
 ....
行けども行けども野梅野梅野梅ヤバイ着色の珍味と大関とすっぱいセクハラが命綱。ん。川のナマズが飛び跳ねる。わ。ぬしだぬしだと死んでる虹をナマズとみまちがえ宇宙の高さに迫ろうとも真面目も休み休みに言えとせ .... 糸が風に舞う

白い糸が
青い空を背景に
風に流されている

その先を辿っていけるだろうか

糸を引いているのは誰だ
糸の先には誰がいるんだ

雨に打たれても
雷に撃たれても
 ....
絡めあうゆび

傷だらけのたましい

ふたりぼっち

ビルと家々との間に

はんぶんの月


体重かけていいですか

あなたは軋むかも知れない

熱と匂いを吸わせて下さい ....
息絶えること
束の間の
蝶ちょ捕りでは
ないのだから

手にしたとたん
枯れはじめる
お花摘みでは
ないのだから

世界をきれいに
切り取るだけの
標本づくりは
もうたく ....
たしかにこわいけれど

津波で死ぬために生まれたわけじゃない

津波から逃れるために生まれてきたわけでもない

死ぬために生まれたわけでもないし

死にたくないから生まれてきたわけでも ....
私は梅の花を見ていた
白加賀に思いをのせて
昨年は夫と共に
梅見に来ていたことを
思い出していた

一年たった白加賀は
相も変わらず淡く芳香し
その香りを胸に吸い込みながら
一人ため ....
わたしが投げつけた鋭利な言葉が
あなたを傷つけ
諸刃の剣となって
わたしを切りさく

傷は繊細でむず痒い痛み
痛くも心地よい倦怠が
全身に広がっていく
感情の
空虚な痛み、悲しみ、怒 ....
開け放した玄関はその年の夏そのものだった
わたしはサンダルをつっかけて座り
水羊羹をのせた小皿を手に女をみていた

わたしを産んだ女は真剣な表情で
庭の手入れをいそいそとこなし
と ....
がやがやしてくる夫役(ぶやく)に
撮影者の私は彼方を見る
修身の教科書を読む猫がいる
人間に慣れているのか
私の後を付いて来たうえに
道路に座り込んでしまった
「今では道徳の教科書と言う」 ....
飛びたつ機会を待つ鳥たちは

地球のいのちの最後の足跡

飛びたつ機会を待つ鳥たちの

さらさらとした最後のキス

飛びたつ機会はどこかで今も

温かいものだけ探している


 ....
 何気ないひとときがとても大切に思える朝。
 光はまだ淡くカーテン越しに差し込んでくる。
 今を生きている事に幸せを感じ、与え、受け取る。
 闇夜の呪いがゆったり溶けてゆくようだ。

  ....
まがい物ががやがやして来ると
私は自分の家が
動物園に成ったかのように思って
ウジ虫になったかのような
気分に成る
仲秋の名月に琴の弦を切って
一切弾くまいと心に誓うと
夏目漱石と鏡子夫 ....
出会っても
離れるのは必至
二人はまるで孤高の猫

月の隣の星もう見えない
一週間前まで
ぴったりと
寄り添っていたのに

泣きたいのに
笑っている
右手は探している
手放して ....
ブラックホールに吸い込まれた
星雲は
真新しい宇宙に出現し
新世界を構成する

ぼくは永遠列車に座り
真っ赤なリンゴを抱え
星巡りの歌を歌い
失われた友を待つ

ぼくが来世に生まれ ....
あなたのせいという
急速な風に吹かれて
青葉がつぎつぎと落ちるように
暦が落ちてゆきました


あなたのせいという
見えない伝書鳩が
ひと息いれる暇もなく
夏の星座の下を行き交いまし ....
湿った空気に撫ぜられて
わたくしの脳内が段々と湿気を喰らい
破裂寸前な頭を持って
ただ立ち尽くすこのひとつの像となっている

ぷかりと浮いた気泡に
呼気に少し湿り気を混ぜ込んで
重い頭を ....
営業マンは営業成績が人格だ

老人は預貯金が人格だろうか

アルバイトは手際の良さが人格だ

そうだ

お金持ちだけだ

清潔さや円満さ、温かさが人格なのは


招待状からラ ....
ダンボールの中身は
一週間前のまま


本棚から下ろした山積みの文庫本が
私を睨みつけている


今頃私はどこに居ただろうか


このままゆるやかな坂が続いて
いつもの ....
熊を躍らせると
一つだけ恣意的な物が
茂って来る
柱時計は赤が出て居て
ネジを巻かなければならない
踊り出した熊は
フライデーに仕留められた
恣意的な物は
奥歯だったのかもしれない
 ....
道を歩いてた 何となく可笑しくて
顔がにやけてた 何となく可笑しくて
道行く人に 見られてるぜ ヤバイでしょう
   
笑っちゃいけない と思えば思うほど ツボにはまっちゃいました
歩きなが ....
月明りのなか
夜が滲みうまれた
夜光虫がきらめき漂う波間に
からだをあずける
ひとりきりの旅の途中
置いてきた記憶が
よみがえる
こころがふるえ
白い花びらがいちまい落ちる
舟こぐ音 ....
最終連は
とうに終わっていても
締められた言葉は
いっこうに完結するようすもなくて
視線は
空を漂う余韻の行き先を
見つめている

その時
一羽の冬燕が目の前を横切るも
地面に落ち ....
欲望の渦にのまれ
満たされない心を
ガードできない

高みへ
高みへと
駆けのぼる
燃える龍のように
豹のように

貪欲に
禁欲に
捻りだされ
降りてきた言葉を
並べ立て
 ....
インスタントラーメンと目玉焼きぐらいしかつくれなかったが
いつしか肉ジャガが美味しくつくれるようになってしまった
かぼちゃの煮物と筑前煮と筍の土佐煮にきんぴら

変化は世の常ではあるが妻と離別 ....
満足しているのか
歩いてきた道のりは
すっと続いていて
つながってきたこの道で
やれるだけのことをやって
悔しい思いもして
ときにはせいいっぱいの笑顔で
歩いてきたこの道で

満足し ....
幼いおんなのおなかにシワが走ると

年老いたおとこのおしりにはシワがはいる

そんなことはまるでついでのことで

ただ大切にするという約束を果たすだけだ


人肌のきゅうりは爽やかで ....
ひだかたけしさんの自由詩おすすめリスト(7486)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
布巾- はるな自由詩517-3-8
夜をゆく- 青の群れ自由詩617-3-8
生命- レタス自由詩317-3-7
くりかえしくりかえそ- 田中修子自由詩11*17-3-7
野梅- 末下りょ ...自由詩3*17-3-7
糸瓜の皮にあらず- 坂本瞳子自由詩3*17-3-6
傷だらけのたましい- 吉岡ペペ ...自由詩417-3-6
言葉取り- シホ.N自由詩417-3-6
旅なのだろう- 吉岡ペペ ...自由詩417-3-5
白加賀- しずる自由詩5*17-3-5
自傷詩人- 長崎哲也自由詩5*17-3-5
糸巻き- DFW 自由詩10*17-3-5
撮影- 間村長自由詩217-3-5
飛びたつ鳥たち- 吉岡ペペ ...自由詩517-3-4
朝に想う- ヒヤシン ...自由詩11*17-3-4
伯牙(はくが)- 間村長自由詩417-3-4
暮らし- 猫の耳自由詩317-3-3
賢治のオマージュ- レタス自由詩1317-3-2
あなたのせいという- 本田憲嵩自由詩18+*17-3-2
標本- 這 いず ...自由詩4*17-3-1
悲しき営業マン- 吉岡ペペ ...自由詩517-3-1
ダンボールの中身- みたま自由詩117-3-1
熊と柱時計と奥歯- 間村長自由詩15*17-3-1
突然の思い出し笑い- 星丘涙自由詩3*17-2-28
郷愁・改訂版- 星丘涙自由詩5*17-2-28
最終連から始まる詩片のような残音- 長崎哲也自由詩20*17-2-28
遊戯の日々- 星丘涙自由詩3*17-2-28
Love&Peace&Kitchen- 梅昆布茶自由詩23*17-2-27
このままで- 電光石火自由詩217-2-26
おとなの約束- 吉岡ペペ ...自由詩317-2-26

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