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わたしたちを彩る
おもいでの確かさは
星座のそれと
とても似ていて
必ず
遠くで
きれいに滅する

届き過ぎたら
きっとわたしたち
狂ってしまうから
ほんのわずかな
痛みも ....
待つこの身は
悲しい時を過ごしてはいず
数える雲もただ白く見えるから
貴方は心配しなくていいよ

朗々と
どこかで奏でるピアノの旋律
聞こえた気がしたのは私だけにか

この指は
鍵 ....
彼女が下から二つ目の棚に花を置くのは
それを彼に見せたくて

組んだ足を頻繁に入れ替える癖や
言葉に詰まると口を覆う癖や
使い古された言葉を並び替えて
繋ぎ合わせただけでしかない
と嘆く ....
夜も更けて

もうすぐ

最後の曲の余韻につかまって
奴等がやって来る

隙間だらけの言い訳で
目隠しした僕の回りを
ゆっくりと巡り始める


イヤホンの内側で突然に
発 ....
君の夢を見た

もう見ないであろうと思っていたから

何とも言えない朝だった

疲れがたまるといつもこうだ

君はなんだか小さくなってて

記憶も曖昧になってきたのだなと思うと同時 ....
心に幾つもの嵐が吹き荒れている。
それらをひとつひとつ宥めすかして
私の1日は終わる。
あるものは丁寧に説明し
あるものはただ過ぎるのを待ち
あるものは無理やり昇華させる。
そうして1日は ....
誰もが皆 何かに急かされるかのように
何かに追われるかのように 行き交う途で
ただ 気づいてほしいと
それだけを願ってた

人は僕に気づくけど
「僕」には気づかない
ねぇ、誰か気づいてよ ....
ケーキみたいな毎日が
僕らの頭上に広がって
シフォンの粒が降り注ぐ
打たれた人は気がくるう

幸せすぎて気がくるう
毎日が広がって
僕の頭上にも降り注ぐ
ハチミツくちで受け損なう

 ....
今日から天気は
晴れのち飴玉
ゲリラチョコレートに
十分注意して
お腹を空かせて
出かけてください
だがあの川の悲劇の石を
川を 僕は投げさせられていた
いくつもを思い描かされながら
原爆にいくつか しぶいて 

大きな頭が 金属バットの 水柱は
そこに 黒いユダヤ人のような あそこの
 ....
ふと口からもれた声は
どんな言葉のはじまりでもなく
そのまま枕にどさりと落ちた

わからないのは
今日のことと明日のことだ
そのあいだに佇めない弱さで
布団にたおれこむ
それさえひとり ....
翔びたい、と叫んでる人の背中には、綺麗な羽根が生えてました。

あまりにも綺麗過ぎて、動かせないのでしょう。

屋上から、その羽根を羽ばたかせずに、その人は墜ちました。

翔べたのでしょう ....
 起き上がる前の
 暖かい布団の中で
 あなたに触れる

 限りなく
 やさしさに近い場所で
 あなたと
 生きている
 いま

 胸を焦がす情熱ではなく
 ほおを切るせつなさで ....
欲しいモノがあったわけでもなく
ただ切り取られた景色の中を歩いていた
森の夜は
蜜のように甘い月の光が滴り落ちるかと思うほどに澄んでいた
少し疲れていた
と言うよりも靜かな場所を探していた
 ....
生きていくのに精いっぱい
世の中にはおなかいっぱい

「それはくちにしてはいけないよ」

少々食傷ぎみ
胃もたれと吐き気

「それはくちにすべきものだよ」


おなかいっぱいの肥 ....
君が
誰も
信じられなくなり
泣きそうになったら
僕のところへ
戻っておいで

君が
悲しくなり
誰かが
恋しくなったら
僕のところへ
戻っておいで

甘えるところも
寂 ....
12階の窓から見える空は
決まって晴天。
いつまでこの晴天が続くの?
誰がそれを左右するのか。
もちろん答えは「天気」だけど。

煙草に火をつけることが
唯一の抵抗のようで、 ....
昨日コイというものを釣り上げた
捕まえたときは随分と暴れたものだが
家に着くころにはすっかりおとなしくなった
改めてよく見ると
キラキラ輝いていてとても綺麗だった
オパールのように ....
らんぷの灯の下で
古書を開く深夜のひと時 

遠い過去から 
著者のたましいが 
私にそっと、語りかける。 

いのちの宿る一行に 
無心で引いてゆく線は 
宇宙を貫く、流星です 
 ....
心を和ませてくれる
笑顔を呼んでくれる
穏やかになる
グット堪える

乳房の
ぷにゅぷにゅ
赤ちゃんの肌のように
気持ちがいい

美味しいコーヒー
入れてくれる
安心する
一 ....
毎年失われていく150万の子供たちの命をまもりたい
世界中の人達に質のいいティッシュペーパーをとどけたい
それにより、世界中の鼻の粘膜をまもりたい
世界中の子供たちへの善意とおせっかい
世界中 ....
僕の見ている世界と
君の見ている世界

人の数だけ世界があって
そのいくつもの世界がつながって

この世界はできている

そしていつも

僕はその世界を傍観している

その世界 ....
ひとつの話をしよう

あるところに少女がいた
美しい少女がいた

その少女はあるものしか食べない


チョコレートか

キャンディか

ショートケーキか


いいや

 ....
捲っていた世界は
去年描いたスケジュール
それに気付かずに
新しい世界をさがしていた

君を絞ったら
苦い味がしたので
わたしはすぐに舌を離したのだけれど
もうその時には既に
夜空の ....
貴方は好きだと言った

別に自分に向けた
言葉じゃないとわかってるけど


期待して
良いですか?

勘違いして
良いですか?


それだけ
そんだけ

貴方が大好きな ....
落書きはない
近くには 音だけが聞こえている
確かなことではある
刻みつけようと この車も
続くだけの会話がしているのだろうか

停めていた車ではなく もっとその果て
堤防が 暴力の車世 ....
街中でトイレを探していて
コンビニよりも近くに公園があって
なにやら小奇麗な
新築されたばかりらしい小さな建物

飛び込んで間に合ったまでは良かったが
出るときになって気がついた
「詩人 ....
大人になったぼく
いくつも季節を巡る
思い出のバルーン
子供の頃の情景が
心に浮かぶ

裏の小径を通り抜けて
新しい世界を探検した
どこまでもどこへでも

夢と現の区別なんか知らな ....
きっかけなんてないままに
特別な理由には目もくれず
ただ夢中で積み上げていく
行けるところまで行ってみよう、と


そんな毎日が楽しみでした


円柱形の白いもの
どこで拾ってきた ....
絹のすれる音が、ひとひら

二枚、三枚と

声にならない音をたてて

深い闇に落ちていく


夕と夜の間に

音もなくまぎれこみ

ひとひら、ひとひら

落ちていく

 ....
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