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深夜列車の中で
丸々太った
『マルチーズ』と
四角く太った
『ヨークシャテリア』を
見た
2匹とも制服を着て
高校に行っている
『らしい』
昨今
こういうのが増 ....
ここは
風が強い
遮るものは何も無いから
私もざわざわと揺らいでしまうのです
花に昔の恋を重ねるのは
いつまでたっても抜けそうになく
風に揺らぐ花びらに
褪せた写真の中の誰かさん ....
夕飯にとっておいた秋刀魚の青を吸い込む
洗濯物を干しながら
何もない空に吹きかける
夕焼けが青空に戻り、烏が腹を立てる
洗濯物乾くまでほんの少し
庭の柿を代わりにどうぞ
....
どっかの自動販売機
お金を入れると 愛情ドリンクが出てきた
喉は潤ったが それは一時のことで
またお金を入れて 僕は愛情ドリンクを買った
どっかの無料コインロッカー
100円 ....
夢を食べて生きてはいけない?
この季節、月はとても高いところを通る。
一回でいいから
ビー玉をとかしてみたい
るりいろの
そらいろの
あのビー玉
やら
このビー玉
なんかを
そしたらきっと
きれいなかたまりができるよ
あのひとの
涙のレプリカにでも ....
「ホットひとつ」
ぶっきらぼうに彼は言う
毎朝、ここへコーヒーを飲みにやってくる彼
彼とはよくこうして会うのだけれど
会話なんて、私の「ありがとうございます。」
で、もう ....
どうして
生きたい 生きたい 生きたい と
僕は強く思うのだろう
生きるほど苦痛なことはないはずなのに
それを僕は よく知っているのに
僕は闇が怖い
死んだ ....
花に気持ちがあるかどうか
そんなことはどうだっていい
お前が綺麗に咲いてくれれば
それで僕は充分幸せだ
そんなことを僕が思っていたらしく
「そんな水はいらない」と
....
この高校に入って 良かった
そう思ったのは今
あなたと出会えて 良かった
そう思ったのも今
17歳 本当に生きようとした 今
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
ラッシュアワーで疲れたサラリーマンにも
勉強に追いかけまわされてる受験生にも
遊んでばかりのあの人にも
悩みの多いあの子にも
片思いしてるアイツにも
世界中のみんなに優しくなりたい
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