すべてのおすすめ
ピストルは、ひとりでに人を殺したりしないのに
エンピツでだって人を殺せるのに
あんたは、形ばかりに気にして
人間の狂気には興味が無いのね
薄汚れた愛情から逃げ回り
こぎれ ....
光っている、その表面を、触れようとして、手を伸ばしてみても、
それは、無色透明な、光のようなもの。
知っているよ、と、伸ばした手をそのままに、
ごまかすようにして、手の平を、開いたり閉じたり ....
輪廻がなぜ
繰り返される花の名なのかと思っていたけど
リインカーネーション
あれはピンク
血の通う柔らかな肉の色
母の日のカーネーションは
体をくれたことへの
ごくごくプライベートな謝肉 ....
電車に乗って行く。
本を書くといろいろな人と出会うことができる。
本屋で僕の書いた本を売りたい。
音楽を聴くといろいろなことができる。
音楽を作るといろいろなことができる。
音楽を聴くと小説 ....
一里塚 風の中
城への路も野に埋もれ
春も過ぎ 秋も過ぎ
季節も朧な筺の中
宵闇の紐ほどけ
人は流れて散り散りに
窓の下引きずられ
寒さの庭に花もなく
枝のない木を眺め
蝉は ....
つつましやかな紫煙の残り香が
わたくしの肩の辺りをただよって
広いような
また深いような
みずうみの表面へと消え
それはやがて
春と同化していくのでありました
からすの兄弟を乗せた小 ....
ネガティブキーワードしか頭を駆け巡らない。
ネガティブな内容では、連鎖して人に伝わってしまう。
人は良くない出来事の方が記憶に残るから、だと思う。
負の連鎖はどんどんと大きくなって、す ....
闘う気がしない
打たれて
打たれて
這いつくばって
ドロ舐めて
苦くて
しょっぱくて
それでも
これでいいのかと
どこからか聞こえる
負けっぱなしじゃ
終われねえ
終わ ....
この世界で呼吸することを
肺が拒絶してるらしい
それならばいっそらくにしてやろうと
息を止めてみたけど
とめてみたら
心が 生 を欲してた
あたしはどうやら
....
頭で気付く、よりも前から
体は分かっていた
の、かもしれない
朧気[オボロゲ]に陰っていく
あなたの背中は小さく
しがらみの中、駆け回る
私の足は
不器用な足 ....
例えばこの手の中に拳銃があるとする
リボルバーの中には1発の弾丸が込められているとする
そうしたらその拳銃を
一体何に突きつけたいのだろう
前から一撃が欲しかった
総ての苛々と ....
白くてまるい
春の光の中で
やさしく
若葉をゆらす
風が見える
ひとしきり
雨の後の
青空を
見上げると
春は
ミもココロも
軽くなる季節なのに
青過ぎる空が
哀しいキモ ....
闘いは、もう、既に、君が、あの日の、麻酔を、かけられた、時から
始まっていた。
夢を見る
なくなってしまった花園が
満開の花たちであふれているのを
今年の春も暖かい
鳥たちも歌っている
真っ白なドレスを着た少女が
花びらを一つ口に咥えて微笑む
噴水の近くに小 ....
顔のぼやけた数人を認めないことで
自分の価値をあげようとしてる
仮面ばかりが豪奢になったこの星で
どうして素顔を人に受け入れてもらえるなんて
思うの。
君がつむいだ言葉と嘘 ....
人は道を歩みながら
その道を選んでいく
人は道を歩みながら
その道を固めていく
人は道を歩みながら
その道を狭めていく
人は道を歩みながら
その道の果てを臨む
海は
夜
波打ち際の湿った海岸線をゆっくり
舐めるように人類に拝聴できない声で
泣いているのだという
壁の向こうから聞こえる
小さな隙間風の音も
向こうで誰か ....
世界が輝いて見えた頃
きらきらひかる理想を描いた
それが使命であるかのように
そのすべてを捨ててしまった今はもう
定型でしか夢見ることが許されないの
現実の中で やっと見つけたものだって ....
わからない。
どの道を進めばわからない。
どれが正解?
どれも不正解?
ずっとずっと道を選択ミスしてきていると思ウ。
それはこれから先もずっと続くだろう。
いつもの夜
独りの自由
快適な孤独
これまでは
ある日知ってしまった
声が聞きたい
髪に触れたい
君に会いたい
百年の孤独は地獄の味がする
銃の引き金を引きます。
そこに銃があるから。
特に撃つモノなんて。
何もないよ。
君も誰も狙いやしないさ。
狙ったところで外しちゃうさ。
そうだなぁ。
もしも ....
本当に大事なものは
ときどき顔を出すけど
それは
奇跡に近い存在である
見えない事が多いけど
隣のあなたみたいに
そばにいる
出逢えたこと
生まれたこと
すべ ....
夜を歩いている
恋人と携帯で話しながら
別れ話をあそびながら
出張さきの地方都市
ふるくてほそい商店街
その奥の細道を
恋人と携帯で話しながら
別れ話をあそび ....
目の見えない猫に
少年が絵本を
読み聞かせている
まだ字はわからないけれど
絵から想像した言葉で
ただたどしく
読み聞かせている
猫は黙って
耳を傾けている
少年 ....
■IF = もしも
■VLOOKUP = 縦方向 (vertical) の検索
■RANDBETWEEN = 指定範囲内で乱数を取得
■否定を各レベル間を霞網の固められた跡へ肖像画の ....
体の重さ
温もり
重さ
動かないこと
動けないこと
心の渇き
耳の奥で砂が
コロコロ鳴っている
鳴り続けている
祈りに似た気持ちで
軽やかに砂を蹴る足
君の輪郭を
眺め ....
ポケットに女の子ひとり入れて
旅に出よう僕は
もう
大丈夫。
そうね 魔法かもね
この広い世界であなたと逢えた。
そうね 出来るかもね
二人ならば いつでも何でも。
闇の東が
ほの白く潤んで
密やかな色と匂いが
滲み出す頃
花は
膨らみ過ぎる喜びに
身悶えしながら
目覚め
人は
濁った夢の浅瀬を
溺れながら
まどろむ
やがて ....
電源が下りた
太陽は
真っ黒だった
燃え尽きてしまった。
太陽がなくなると
寂しくなった
皆静かだった。
月も消えた
青い空も
消えた
私達は
希望が欲しかった。
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