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時計が示す時間は
昨日と今日の間の一瞬
そのなかで僕は昨日に戻りたく
今日が鬱で嫌いだった
それなのに今日が無条件で始まっていく
僕の将来は今の頑張りしだいとか ....
かなしい
さびしい
つらい
くるしい
どんなにならべても
ぼくのきもちにはちかづかない
あふれるほどの人々の思いを両手にしたわたし
前に進もうと動くと ゆれてこぼれそうになってしまう
{引用=
こ わ い な
}
大切なものこぼして失ってしまうの
....
八月十五日になると
毎年訪れる浜辺があって
太平洋に面したそこへ
母を連れていくのが
夏の慣例だった
『砂上の手紙』
空襲で
顔面に火傷を負った母は
ひどい弱視で
....
全力で恋をする姿が美しくて。
将来がどれだけ不安定なものか。
知ってか知らずか。
本当に素敵だ。
うらやましい、ね。
今度、恋をすることがあるのなら。
本気で命を掛 ....
抱きしめても
ちからまかせに握っても
それはまるで砂のように
カケラも残さずいってしまった
眼も、耳も、心も、
こんなにも
あなただ ....
恋の仕方を忘れてしまったようです。
ただ、一人のヒトを愛することでよかったから。
新しい恋を見付けるのも難解な問題です。
誰か思い出させてくれたら、嬉しいのですが。
あまりにも、夜空が美しく。
星が幾つも見えたので。
願ってしまいました。
どうやっても、叶わない。
そんな想いを。
こんな日は、寝るのが惜しいです。
もう少し、起き ....
台風一過の夕焼けには
いつだって
涙を浮かべて
手を振ってしまう
『台風のクジラ』
僕は台風の前日には
落ち着かない子供だった
ずんずんと迫ってくる
雲の足音や ....
弱くなりたい。
弱くなりたい。
一人で居れる。
強さは要らない。
夕立は 末期の水
炎暑の臨終を見届け
遺された雲はようやくめいめいの空へと
散ってゆく
蒼ざめた弔問客に
もらわれてゆく
私が見つめていたいのは
空だけであり
私が見つめられていたいのも
空だけである
その真実が
私から空を遠ざけている
嘘を覚えたのは、小学生の頃。
髭剃りを覚えたのは、中学生の頃。
恋を覚えたのは、高校生の頃。
女を覚えたのは、大学生の頃。
恥を知ったのは、小学生の頃。
異性を知ったのは ....
闇に溺れ時が潜る
普通な一日だるさが目立ち
日々むしょうに愛が欲しくなり
飛びたくて羽が欲しくて
洞窟の中を訳も分からずただ
止まる針の先の数字でしか決まらなか ....
涼しい真夏の夜に。
美しい月明かり。
素敵な唄声。
消された電気。
それだけなのに。
心地良い時間。
眠りたくない幸せ。
なんちゃない時間。
もう、止めようか。
からっぽの砂時計を眺めるのは。
明日の風が吹いても、砂は入らない。
「泣き砂」でも入れようか。
どこにあるか解らないけど。
ほら、上を見てみ。
....
あなたが大好きなお菓子を並べたら
僕は満足するだろうか
それとも悲しくなるだろうか
明かりが燈る午後6時
試行錯誤したのちの
過ちと化した告白は
届かないまま消える
誰もいない公 ....
こんどは
そらだけを
みつめて
いきられる
ものに
なりたい
あれ??いまここで悲しみが生まれたような
気がしてきましたけど
ここには貴方しかいないのですね
では貴方がその悲しみの持ち主ですね??
まだ泣き続けますか
泣く ....
行ってきます
どこへですか
遠い遠い風の帰る場所に
いつごろ帰ってくるのですか
わかりません
ご一緒してもよろしいですか
いいえ あなた ....
ゆっくり、ゆっくり、眠りに就きそうな気分で。
想う気持ちは、本物だろうか。
眼鏡を外して、目を閉じて。
夢の中で、出会ったのかもしれない。
僕の手の届かないとこに、君は居て。
....
蒸し暑い朝
目が覚めた
何もする気が起きなくて
ぐうたらぐうたらしているうちに
ちくたくちくたくと時計は進み
お腹が減ったなあと
冷蔵庫を開けても
何もなくて
ばたんと閉める
カ ....
光にあたりたい
ただ それだけで
日光の当たるところに何かあれば
必ず 陰ができるように
光の当たるところにだれかいれば
必ず だれかの光が途切れるのです
それでも
欲 ....
「さようなら」不思議と涙は出なかった
多分、これからも私は恋をするでしょう
あなた以上もいるでしょう
でも
あなたはあなただから
忘れないよ
あの夜、抱きしめてくれたことと ....
あるところに13才の子のななしの子がおりました
2つ上の姉様がおりまして
其の姉様というのが 大変美人で 剣道をやっているそうなのです
ななしの子も剣道をやっているのですが
姉様に勝てな ....
きみにふれて
きがふれた
きみにふれて
きがふれた
きみにふれて
ありふれた おもい
あふれた
おりにふれて
きいてみたかったのさ
はりもふれて ....
さ よ な ら
ロウセキでアルファルトに書いた
さ よ な ら
声に出して読んでみると
更に文字はアスファルトの上で白く浮き上がった
さ よ な ら
道行く人が小さく読 ....
玄関のチャイムが鳴ったので
仕方なく立ち上がろうとしたら
背中の上に
重たい鳥が
止まっていた
「どいてくれますか?」
黄色の羽根を
ぱたり、と閉じて
ずん、と居座る
「私は止ま ....
匂いがしたんだ。
懐かしく、
優しく、
淋しい。
あなたの匂い。
探さない。
見付けない。
惑わない。
大丈夫。
もう、しない。
雨が過ぎ去 ....
星の涙が、たまに零れ落ちてる。
誰にも気付かれないように。
出来るだけ静かに。
そっと、
すーっと。
もしも、その{ルビ一滴=ひとしずく}を見付けられたら。
星 ....
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