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書きかけの詩を、電源ボタン2回押しで消してしまった。
生まれかけたのに、殺した。
言葉を、
心を、
三十年ぶりに会った母
記憶の片隅にも無い母
けれど会った瞬間に
本当の母なのだと実感した
今まで母(と呼んでいた人)に感じていた
違和感の訳がわかった気がした
何故だかはわからない
....
いくら口にしても、なかなか伝わらないから。
君にキスをしよう。
僕の溢れる想いを、注ぎ込もう。
きっと、いつもと違う気がするから。
あきれるくらいに騒がしい日々
今日もだるい体を無理矢理起こした
歴史の教科書は重くて
過去の寸劇をかきしるしていた
落とし穴を掘っては自分がはまるのを繰り返していた
更新 ....
虹
少しだけつまずいて 人が見ているうちは
おどけた顔して笑って見せて 誰もいない場所で一人泣いた
何処までも続くストーリー どうやって進めば正しいのか
知らされぬまま旅は続く 立ち尽 ....
ぽたぽた
しとしと
ざぁざぁざぁ
雨が降る
雨が降る
天(あめ)が降る
それは那由多の禊水(みそぎみず)
はたまた無限の荊の矢
あぁ主よ
これは我 ....
僕のこの眼が意味を失しても
君は綺麗な声で唄い続けてよ
逃げ水のような明日だとしても
脈の鳴る場所へ潜らせて
この景色が終わりに向かっても
君の幼げな声で示し続 ....
雪に落ちた足跡を辿り
君を追いかけた
延々と歩きふと気がつけば
足跡は途絶えて消えて
羽ばたきが聞こえた気がして見上げた空から
雪に混じって一片の羽が降る
そう
君は手の届か ....
未来は光より早く進む
知識の海は今日も荒れていた
僕が死ぬ夢を見た
気が付いて目覚めたら帰りかたを忘れていた
約束の時間には間に合いそうになかった
想像は毎回期待していた ....
顔を見たくて写真を見たら
余計にさみしくなりました
涙で溺れはしないでしょうけど
半身浴ならたぶんできます
輝く人に、憧れて。
それでも私には、何も無くて。
何も無いまま、こんな所まで来てしまっていて。
これからの私に、何が出来るだろう。
ごちゃごちゃと、色んな想 ....
空の写真を送ってくれる?
たとえこの空を見上げても、
繋がった空だと知っていても、
天気が違えばきっと、ほら、
心は心許ないし、
天気が揃えばやっと、ほら、
心細さが吹き飛 ....
寝れない夜は
眠たくない夜は
聴き飽きた音楽と
読み耽る文庫本
イメージのその先に
詩を書き留めた
ストックワールド
虚無感
半壊
地球儀を指で回して
ゆっくりゆっくり
昔
昔
祖父が本に囲まれて
座っていた頃
埃
染み
肘掛椅子
今
座ってみる
優しい
懐かしく
泣 ....
今日はどの服着て橋を渡ろう
歪んでもまだ映ってる
そのツラを見てまた歪む
与えることと奪うことの違いが分からないから
真っ黄色いシャツを見て 黙って転がる石を蹴る
愛することと壊すこ ....
プリンが
プリンアラモードであることの必要条件
心打つフルーツたち?
それにしてはイチゴもチェリーも
プリンに似合うものではないし
カステラやスポンジケーキなんて
ジェノワーズでも ....
たとえどんなに今この瞬間が
僕たちの心をとらえて離さないのだとしても
この次の瞬間には
僕たちのあいだのこのできごとも
胸いっぱいの気持ちも
何もかもすべて
世界中至るところどこを探しても ....
長いあいだ
船は漂い続けている
櫂を差し伸べて水をかくものが
一人もいなくなって久しいので
凪いでいても
荒れていても海は
その姿をただ自分のみに負うのに
水手の国は過去の国
....
優しさを亡くしたか忘れたかしてから。
僕は憂鬱に浸ってしまっています。
誰かの優しさに触れたら良いのでしょうか。
それとも、もう手遅れなのでしょうか。
私はどこを守ればいいのって
お守りを握りしめるように愛想よく聞く
今日の予定は目安でしかなく
今からあっちと言われても
はい と返事は はっきりと潔く
どこに居ればいいのと迷うのは懲りた ....
古いアルバムを捲る様に、記憶を辿りました。
今日、何にもない日でして、思い出に耽りました。
懐かしかったのですが、どこか、切なかったです。
学生時代の様な思い出や、空気はもう感じられ ....
あなたはまだ覚えているだろうか
あれ以来君から離れた僕を
空虚な時間が過ぎていき
僕が進んでいる道はだんだんと消えていく
もういっそのこと逃げ出してやろうと思ったら
実際はもう逃 ....
思いをたぎらし
苦しくても
前に突き進む
将来の為に
誓いの言葉を
忘れずに
もう一度チャンスをと
願ったあの頃
諦めないで
自分を信じて
皆の幸せの為に
自分の幸せの為 ....
騒々しい気分が通り過ぎると
傷ついた指の先から
歪んだ世界が消えていく
指差すのは、白いカラス
声をあげると
飛び去って消えてしまう
いつまでも指差すだけで
捕まえることはで ....
去年の冬に貰ったポインセチアが枯れてしまった。
部屋の端っこで鉢とそこからしわしわになった幹だけが突き刺さって存在を色のないものにしている。
花は責めない。
わたしが悪いのに申し訳なさそうに ....
朝、何気なく交し合う一言も
合言葉のように繰り返した一言も
物語を描く長い長い文章も
旋律にのせた特別な文章も
手紙で綴りたい想い伝えるメッセージも
メールで済ませたありふれたメッセ ....
体が酸素を欲している
消化器官がせわしなく働いている
その上 申し訳なさそうに今日までの出来事を語る彼は
私を夢の世界へ誘おうとしている
この時間の枕は
歴代のあらゆる出来事を行った偉人 ....
「ごめんね」と言うと
「ううん」と返す
「ごめんね」と言うと
「もう言うな」と返す
「ごめんね」と言うと
「どうしてそんなに他人行儀なんだ」と返す
わたしのささやかな謝罪を ....
何を云ふの
然う思っているのは
貴方の方でせう
嗚呼、矢張り
彼の儘
目覚めなければ良かった
- - - - -
美しひ儘
哀しひ儘
愛しい儘
所詮
....
「醜いでせう
この左眼は魚眼なのですよ
さあ、醜いと僕を罵れば良ひ
さあ、さあ、さあ!」
少女は応ふ
「なんと美しひ眼球なのでせう
澄んだ青いろをしているでは在りませむ ....
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