日を暮らす
スローラーナー

絶望的なぬるさに
コーティングされているだろう
言葉は発した先からグズグズにとろけていくだ、け、だ
乳母車が坂道から転げ落ちて転倒、泣き喚く母親、宙を飛ぶ乳児。
小さいときに見たサーカスと潰れたトマト
全てが予定付けられてイル。眠い。

解り易く、取り留めない感じで街を歩く。
曇り空、ガソリン、アイスクリーム、ほどけた靴紐、
遮断機、スーパーマーケット、
骨折、
サイレン、コンクリート、花の匂い、乗り捨てられた自転車、
傾き、まばたき、草
何もかもから啓示を受け、立派な思想を引き出せる
だろう?
終わりは?



さっきから電車に揺られているんだ、ずっと。
そして寂れた温泉街に着く。到着する。
頬が痩け、顔色は蒼白で、持ってあと、二、三週間の命だ。
療養に来たの?
孤独はいつのまに癒されたのか、埋葬されるのはあの丘か。
音楽を伴わない旋律が人々を殺し、皆、石鹸に変えられる。
あのバスに乗って何処か知らない、かつて約束されていた地へ帰る。
という解釈。
また間違ってイル。



やあ、射精する
家畜の肉喰らう
だから、金を。
恵んでくれ。


自由詩 日を暮らす Copyright スローラーナー 2005-04-13 03:16:51
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