日を暮らす
スローラーナー
絶望的なぬるさに
コーティングされているだろう
言葉は発した先からグズグズにとろけていくだ、け、だ
乳母車が坂道から転げ落ちて転倒、泣き喚く母親、宙を飛ぶ乳児。
小さいときに見たサーカスと潰れたトマト
全てが予定付けられてイル。眠い。
解り易く、取り留めない感じで街を歩く。
曇り空、ガソリン、アイスクリーム、ほどけた靴紐、
遮断機、スーパーマーケット、
骨折、
サイレン、コンクリート、花の匂い、乗り捨てられた自転車、
傾き、まばたき、草
何もかもから啓示を受け、立派な思想を引き出せる
だろう?
終わりは?
さっきから電車に揺られているんだ、ずっと。
そして寂れた温泉街に着く。到着する。
頬が痩け、顔色は蒼白で、持ってあと、二、三週間の命だ。
療養に来たの?
孤独はいつのまに癒されたのか、埋葬されるのはあの丘か。
音楽を伴わない旋律が人々を殺し、皆、石鹸に変えられる。
あのバスに乗って何処か知らない、かつて約束されていた地へ帰る。
という解釈。
また間違ってイル。
やあ、射精する
家畜の肉喰らう
だから、金を。
恵んでくれ。