さびれた歩道橋の上で
夏を見上げると
空、空 
本当に海まで続いているのだろうか


この橋の下を流れる車の群れが
緩やかな河口付近の川だったらいい
時折陽射しに煌めくヘルメットが
 ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
世の中には
味を感じさせない味
があるという
甘さを感じさせない甘さ
苦味を感じさせない苦味
人はそれを
かくし味という

同じ料理であっても
どこかが違う
何かが違う
どこかや ....
痛いとかかゆいとか
間抜けな人は嘘でもいいやと
マルをつけた
早く治るといいね

ピンクが好きだと言ったのね
そんなのもう
鳴り響かない
ずっと弾いてないから
静電気を放った
早く ....
嘘だらけの世界さ
大人たちがつく嘘
子供たちがつく嘘
女が口にする嘘
男が口にする嘘
娘たちがつく嘘
若者たちがつく嘘
代議士の嘘
役人の嘘
マスコミの嘘
プレスの嘘
宗教の嘘
 ....
喉をつたう 唇の奥深くは
 黝い写真がモニターに 
やんごとなく 流れてながれ
 モンタージュのうららかな偽造には
のびる身体の一部をひきちぎって
 奢侈なタイマー30分のあ ....
高層ビルの屋上で
夜を 覗いていた
時が降ってきて
私は この惑星に取り残された

{ルビ古=いにしえ} でしかないよ
そう教わったのは幼い頃
数億 その時に
私は打たれながら いつか ....
黄緑色の ミニかえる
サンダルの先に はねてきた
白い靴下 汚れそうな脇道で
待ってても咲いてしまった花は
当惑する

みたでしょう もう
もう できることはないの

ただ こうして ....
ぼくは詩人

季節の思い出は
大きなものよりも
小さいことの方が
存在として大きい

今日もまた

夜の散歩をしていると
花火に出会いました

夜の空に咲く大輪の花が
その一 ....
色あせてゆく
その言葉に
偽りの色のせぬよう


くちびるよ
痛みに目を覚ませ
熱をもてあますな
気持ちを厭うな


私の中の陽は
言葉でしか燃えぬ
それしか知らぬ

ど ....
鏡って右と左は逆なのに
どうして上と下は逆じゃないの?

上と下も逆なんだよ
だって本当だったら下が上になるよ

でも上と下が逆だと
変じゃない

そのとおりだけど
本当はそう ....
手を後にあて
優しさを表現する
気を使っているんだよ
守ってやるんだよと言う

魔法を使い
テキパキと用事をこなす。
頭を使い
手抜きを考える

毎日笑顔で楽しく
踊りましょう
 ....
あ、お帰りなさい
お疲れさま
シ、静かにね、うちの天使は夢の中です
あ、汗臭い手で起こしちゃダ、メ
今日は久しぶりに水遊びしたから
ミホちゃんはもうぐっすりなの
ほら、早くお風呂入っち ....
先生 にんげんとは
さびしい、本当にさびしい生き物だと私はきいたのです
世界にはパンのひとかけらや真水のひとしずくを
ひびわれた皿のような目をして待っているうちに
そのパンやその水の代償になっ ....
どうか責めないで
君を置いて旅立つ僕を

視界が白い雪で
覆われていても
僕は行かなくてはいけない


君のかじかんだ手も
もう 握ってあげられないけど

その涙も
受け止めて ....
むんとたちこめる
空気の塊
固まりをほぐす
風のかざめき

きゅんとつきあげる
胸裏の高なり
耳鳴りをほぐす
指のゆらめき

一筋の広大な
天空の川のように
星ぼしはかがやく
 ....
日没にはまだ少し早い
真昼の太陽で暖まった道は
この足どりを重たくする

ふうと
ため息に似て
諦めともつかない
息を吐きかけたとき
風が首のあたりを
掠めていく

この道の
 ....
日が暮れたあとの海岸は
月に映える波とまだ暖かい砂
泡立つ波がレースのように
波打ち際を白く飾る

肩越しに見えた打ち上げ花火
風に乗って来た歓声と
建物から漏れる無数の明かり
夜 ....
もぐらが「こんにちわ」
芝が穴ぼこだらけ
抵抗のしようが無い
好き放題

そのうち餌がなくなるのか
いなくなる
子供に取っては嬉しい
ウキウキ、ワクワク。

自然は穏やかだ
徹底 ....
南の海に、
どんぶら浮かぶ、
にぽぽ島は、
独立国である。

にぽぽ島は王政で、
現国王は、
にぽぽ・ぱぱ十四世。

にぽぽ歴、
四百年に即位した彼 ....
ぼくは詩人

当然を大切すれば
偶然に驚きはない

今日もまた

夜の散歩をしていると
空のない夜に出会いました

宇宙には空がない
あるのはこの星だけかもしれない

この星 ....
人生思い返せば 嫌なことが 思い出させる・・・

しなかった後悔 してしまった後悔 

いろいろあるけれど

それが私の生き方 周りをうらやましがったって何も 変わらない。

我慢して ....
春の陽射しに包まれた
消えゆく雪のその薫り
蒼白の日々の儚げな薫り

ひんやりとしたあたたかさは
春の命にとけて
空の色になって

泥に塗れた冷たさは
思い出を残すこともなく
 ....
「こんばんは、お久しぶりね」
聞き覚えのある声に振り返ると
おんながひとり乗っている
「今日ぐらい早く帰ってきてね」と
妻にせがまれたのに残業を強いられた
可愛いひとり娘の誕生日だっていうの ....
夢を見ているだけでは
消えてしまうから
夢を摘みにゆこう

その夢は遥か遠くても
君のすべてが始まる
夢に終わりはないはず

夢を見ているだけでは
忘れてしまうから
夢を育てにゆこ ....
涙流しながら

雲は
星にも空にもなれずに

僕と一体化する


僕は海を見た

とても静かな海

山も

羊も見た


そしてあなたを見た

ちぎれながら

 ....
電話が切れたとき

私じゃだめなんだって

思った

この人には

私じゃ・・・。



やっと

仲良くなれたのにね



さようならと

言えばいいの?
 ....
イワシの缶詰を

買ってきて

もらった

イワシの缶詰の空き缶は

魚臭いから野良猫が咥えて

行くんだ

カランコロンと音を立てながら

猫がイワシの油を舐めるんだ
ぼくは詩人

自然が創り出す芸術は
言葉が生まれる前から存在し
言葉では表現できない

今日もまた

夜の散歩をしていると
蛍に出会いました

夏の夜に飛び交う光が
弧を描き
 ....
ひかりの断片がまちまちに彩る景色の
これ以上無い非日常さに腕をひかれたように
散らかった部屋を放ってわたしは外に飛びだした
今日の天気がうすくもりなのか
目にかかるレンズのうすくもりなのか
 ....
Rin.さんのおすすめリスト(1711)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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かくし言葉- ぽえむ君自由詩17*06-7-30
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700,800HOUR.- 古河 セ ...自由詩2*06-7-29
7、星_【ほし】- 雨宮 之 ...自由詩4*06-7-29
レイン_リフレイン- 砂木自由詩9*06-7-29
ぽえむ君−花火−- ぽえむ君自由詩8*06-7-29
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*人の会話*- かおる自由詩8*06-7-29
青色の血- 明日殻笑 ...自由詩8*06-7-29
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七月- シホ自由詩306-7-28
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まるで潮風のように- bjorn自由詩9*06-7-28
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ぽえむ君−無空−- ぽえむ君自由詩3*06-7-28
心行くままに- renchu自由詩306-7-28
春の陽射し、冬の残り香- チェザー ...自由詩806-7-28
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ぽえむ君−夜蛍−- ぽえむ君自由詩3*06-7-27
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