音符が遊ぶようにして電線をくぐり
時折、絡まってはファルセットになる
美しく奏でるための


言葉たちは、そうしていつも
行き先を探していて
夜、は手招きをはじめる
屋根、そのオクター ....
堅い梢から
白い気泡がぷつぷつと生まれて
二月の空に立ちのぼる

それは
君の唇からもれる
小さな温度に似ていて
僕の尾ひれを
とくん、と春へかたむける

ふらりと現れて
はな先 ....
こおり
あたたかい
しらない
あたたかい
わからない
みんなつめたい
ならんでつめたい

あたたかいって
なに.



やさしい そのて
さわらせて
やさしい 、こと ....
いまもなお ビッグバンより続いてる
連鎖する水 連鎖する青


ナース服
肌から消えるアルコール
採血針を通過する赤


引っ越しを繰り返すたび立つ鳥の姿に自分重ねて変わる


 ....
ぼくらにはもう

がんばりシロがなかった

夜空にはにっこり月が

ぼくらにはぽっかり傷が


独裁者の頭のなかにある

理想の平和なんて

実現できやしない

正しいこ ....
お茶を挽く

この歳になってそんなことばの意味を知る

四畳半にも満たない小さな部屋
気まぐれなエアコンの吐き出す乾いた暖気が
枕元に畳んだ洗いざらしのタオルへ靡く

恋人にしてあげて ....
懺悔をしたいのです
普段は書く事もない漢字ですね
ペン一本で世界を変えてきた私の
言うことですから信じないで下さい
けれどもこれまで嘘をついて来たことを
皆さんに懺悔したいのです

ほん ....
二人の時間をはかるために
砂時計がほしい
と、君がいうので

硝子の器に閉じ込める砂を探し
砂丘に鳴き砂を求めてみたけど
どの砂もしょっぱく湿っていて
完成しないのです、砂時計は

 ....
rule1; 安い男を選んでも安いホテルに泊まらないこと


rule2; 濡れたコートは玄関で脱ぎ捨て君を抱きしめること


rule3; 愛する人の背姿を30秒も見つめないこと ....
白梅も微睡む夜明けに
あなたしか呼ばない呼びかたの、
わたしの名前が
幾度も鼓膜を揺さぶる

それは
何処か黄昏色を、
かなしみの予感を引き寄せるようで
嗚咽が止まらず
あなた、との ....
眼に焼きつけし昏き銀巴里アバンギャルドはノスタルジーに オリオンが
その名前を残して隠れ
朝は針のような空気で
小鳥の声を迎えうつ
わたしは
昨日と今日の境目にいるらしく
まだ影が無い

太古より繰り返す冬の日
あたたかい巣箱から
掴み ....
バス停をさかさまに読む
君のくちびるに冬がくる
片方の手袋を
置き忘れた日曜日
ぼくはこの交差点で
ちいさな水たまりを跳ねた


さよ、な ら


たりない空白は
君 ....
教師は数を数えるのが得意
白い飲み物を毎日飲み込み
わたしたちの背は伸びきった

うららかな春の日
校舎は燃えあがり
煙にまかれながら
わたしたちは長い脚で
できるだけ早く歩いた

 ....
何処へゆく何処を向いても冬の日に無数の星のなかのかげろう



読み仮名は誰のためでもあらずしてただ自らの崩れし証



細く在るからだすべてに陽を浴びる幽かな ....
潮飴は砂糖と海水1:2 沖波駅の名産品です


灯台の指令届かぬ海底に誰かが飛ばした風船のくず


「鼻血ってなんだろうねえ」「なんだろね」しゃべるクラゲの触手は赤い


「 ....
あるいは「執着の向かう先、発火点」


 1 嚆矢 あるいは 発芽

もし私が
あんなところに
あんなかたちで
登場しなければ
知らなくてよかったのかもしれない
なにも知らずに ....
大したことはもう出来ない
袋小路で袋の鼠
だから袋ひとつ背負ってどこかへ行くんだ
大したものは入ってない
聞かれたら「ボーリングのボールだ」って  ※
答えるのさ
明るい11月の終わり
 ....
チャイナドレスからのびた白い足
細くて綺麗で素敵

ジュリアナ扇子 どこで売ってたの?
時代関係なくモテ期

君のこと シンデレラぐらいに思っているよ
嘘じゃないさ 大袈裟だけれどね ....
真っ白な雪がつもった何もかも間違いなのにわたしは生きてる


縄梯子少女はおりるどこまでも夢の終わりへ釦は落ちて


にんにくを口うつしする秘めごとは口からださず噛み砕くだけ

 ....
押し入れの奥からスパイセット
何十年も忘れていた宝物
指先から煙を出したり
会員バッチがあったり
どこがスパイなんだか

水に消える紙に
鉛筆で名前が書かれていた
小学校2年で引っ越す ....
オリオンを探す

どかっと淡くきらめいている

それを認めて

ぼくという万有引力について考える

谷川俊太郎が湧き出てくる

孤独について考える

オリオンのきらめき

 ....
「きちんとたべないとつよくなれないよ」

そう言われて
幼かったわたしは
他ならぬポパイに憧れ
うっすら残る灰汁のえぐみに耐えながら
ホウレンソウを頬張った

ホウレンソウのお浸し
 ....
お嬢様望遠鏡でお喜び お父様!羊から鼻血が!



泣きながらミシンでつけた道筋に友達なんかは歩いてこない



塾、稽古、家庭教師にボランティア砂糖にたかる蟻は∞



乾く ....
+ うららかな午後 +

体温が地熱と交わる午後に
ミントチョコをくわえるケダモノは
あたためたミルクを一口飲んで
青ざめた頬をバラ色にそめる


+ キラキラの夜 +

遠くのイ ....
オレンジの綴り忘れて青空のふりをしている北ロータリー


君はこないからブルーだらけの部屋にして海に還っていった泣きむし


レッドアイとまと嫌いの君に似ているからレパートリーにいれよ ....
わたしの枕元に
秋が沈む

繰り返される朝と夜の狭間で
少しずつ吸い込まれていく夢は
ふゆ色に染まり
朝、白い朝を始める

日々、零れ落ちる感情たちは
ばらばらに敷き詰められていて
 ....
咳がふたつ
階段を上ってきた
夜の真ん中で
ぽつり
行き場を失ったそれは
猫の眠りさえ奪わず
突き当たった扉の
その向こうで
遠慮がちに消えていく
八十年余りを働いた生命 ....
さかなの星空はいつも
境界線でゆらめくのです
星空を落ち葉がよこぎり
岸辺のすすきも
月明かりに
にじみながら手を振って

失ってしまったときに
ひとはさかなになる
月だってゆら ....
片方の翼の折れた失速を
取り戻すまで我生きるなり


置いてゆく荷物の重さは測らない
翼の先を大事に繕う

夜の風 羽根のひとひらも凍みてゆく
翼よ向こうに朝が待つ

失っ ....
Rin.さんのおすすめリスト(1711)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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スクリプト- ふるる自由詩308-12-3
冬とかげろう- 木立 悟短歌408-12-2
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キャラメルダンスパーティー- 北大路京 ...自由詩14*08-11-30
【短歌祭参加作品】All's_wrong_with_my_w ...- こもん短歌808-11-30
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モノクロ眼鏡- さくら自由詩6*08-11-19
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さかなのよる- たりぽん ...自由詩32*08-11-15
翼よ、青に向け- 銀猫短歌9*08-11-14

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