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おもくながい 風は
淀んだ空気を気だるくふるわせながら
駆ける一輌の列車の脇で寛いでいるように思える


浮ついて上気した 私は
正気に戻ろうと
よろめく身体を夜の灯に預け
轍 ....
虚空を望むと広がる視野
ぎりぎりと絞られているのが嘘のように
《いま》から《いま》へと動いている

かなしみの海原が轟いている
黄昏のしじまの中で
わたしは世界を見ているのだ

浮標は ....
あなたはただひと掻きするのがよい
みぎもひだりも きにせずに
記号音を置いていくのがよい
まえもうしろも きにせずに

かなしみの波形のささやきには
からだを削いでみるのはどうだろう
か ....
握り潰した感情の矛先 枯れ葉ミライ

潰れた喉で悲鳴をあげるような僕だけれど

誓うよ たとえ太陽に眼を焼かれても

幼い頃 僕が母と 架空索道から見渡した照り葉パノラマは

 ....
喉をつたう 唇の奥深くは
 黝い写真がモニターに 
やんごとなく 流れてながれ
 モンタージュのうららかな偽造には
のびる身体の一部をひきちぎって
 奢侈なタイマー30分のあ ....
Rin.さんの古河 セリさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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