君はもう見たのかい?
翼をもった
銀色の馬が
空を翔けてゆくのを
冬はこうして
やってくるのを

君はもう聴いたのかい?
いななくたびに
冷たい風が
地上に吹くことを
冬はこうし ....
山肌が幅広く剥落して

日に晒されてゐる



真昼時は

まだいいとして

日が傾いて

夕日の色が

濃くなるにつれて



幅広の滝が

血を流し ....
森の中を歩いていた
何かを探しているわけでもなく
何かに追われているわけでもない
ただ単に 森の中を歩いていた
しばらく歩くと ある空間に辿り着く
おそらくは森の中心なのだろう
大きく空が ....
  あなた、セロリの透明なきりくちに
  恋をしたことはあって?



栗いろの瞳
かきあげる仕草
車椅子の少女は
細すぎる膝を斜めにそろえて



  やさしい朝のふりつもる ....
すこし遠回りな帰り道
緩やかにカーブしたその先は
西の方へとまっすぐ伸び
私の歩みを止めるには
充分な光景でした
いま少しで
山際に架かろうとする陽の
最後まで惜しみなく射す光は
山茶 ....
心が抜けてしぼんでしまった
わたしの身体に
あなたの息を吹き込んで
ちょっとあたたかな
ちょっと煙草臭いあなたの息を
自分までもが赦せなくなった
あの日から
わたしはわたしじゃ無くなって ....
その歌のはじまりとおわりを
わたしは知らない


空を見上げたとき
耳元で起きた風が
どこから来て どこへ行くのか
わからないまま
歩き出してしまったように


そ ....
心が枯れてしまったと
思ったとしても
君にはまだ
心の種が残っているじゃないか

君にだって
人と会話する気持ちがあるだろう
そう、それが心の種
そこからまた
新しい芽が生まれるのさ ....
ピエロは
いつも装っていた 
彼のまわりには 
いつも明るい{ルビ日向=ひなた}があるように  

ピエロは 
どうでもよかった 
彼のことを 
まわりの人々がどう言おう ....
女性の一人称で書くことが多い。
以前は「わたし」として書いていた。

すこし前から、
「わたし」ではなく、
「あたし」として書くようになった。

「あたし ....
空には空しかなく
梢の葉ははらはらと
大地に垂直に
それは昨日

空には太陽しかなく
落ち葉はひらひらと
大地に平行に
それは今日

空には心しかなく
光の葉はきらきらと
大地 ....
中国人の女の子が
俺をじっと見ている
秋晴の真っ青な空の下
バスは
俺たちを乗せて
ゆっくり坂道を登ってゆく
母親が
女の子の目線をおって
俺と
目を合わせ 微笑む
 ....
 太陽の雫が落ちてくる丘で
 あなたからの便りを待ちました
 やがて日が暮れ
 梟が夜を歌い上げる頃
 あなたの寝息が聞こえてきます
 あなたは私を必要としてますか?
 そんな問いにさえ答 ....
ありきたりな言葉 が 加熱された反応炉で
鮮やかなシグナルレッドから突然、ス、ス、ス、
ス、スペクトラムブルー となって煌く。
                 
      その瞬間の美
 ....
雨が降ってくると
金沢を思い出します。
金沢は年間六十日しか
晴れの日がありません。
大体曇りか雨です。

空はいつも
ブルーグレイの薄雲がかかっています。
雲のない ....
現実逃避する僕の影の中を這いずる

暗いくらいスネークなど形だけすらなかった

わかっているハズだったのに

体が火照るだけの感情を

押さえきれず心は砕け散った

エン ....
ある日突然
サルたちは言葉をもった

それは悲鳴から
あるいは喜びから
それとも恐怖から
悲しみからだったかもしれない

言葉はものすごい勢いで
増えてっいた
感情を細かい部分まで ....
クンニの後にキスしたがる男はちょっとうっとうしいと思うの。
なのにフェラの後にキスしたがらない男は卑怯だと思わない?。




無理矢理のキス。
ねぇ。
 ....
空の青さが遠くなる
秋の朝
それは同時に
山の芸術が近くなる

空の光が白くなる
秋の昼
それは同時に
山の葉が輝く

空の光が赤くなる
秋の夕暮れ
それは同時に
山が休むあ ....
「祈りの消滅は

 自立でも、怠情でもなくば


 愛の成立でもなく


 その他のすべてを

 併せ持って言葉を流し



 祈りの消滅は

 すなわち、
 ....
わたしはくま
バニーにも
子猫にもなれなかった
ちょっと可愛くない女の子
だって言われても
好きなのは甘いハチミツ
大きな森の小さな家で
あなたと暮らす夢を見る
わたしはくま
バニー ....
失恋は感傷に浸るためにある
そんな捨て台詞
あなたは残し
ひとり、わたしは取り残されて
遠く過ぎ行く機帆船の陰に
絶望の甘い涙を流す
(白い砂浜で貝殻ひとつ拾った
身体の隅々にまで刻まれ ....
光キラキラあふれて
その胸に熱きもの
抱きしめて
空に青
髪に風
頬ゆるませ
未来しか見えない


自転車こいで
ゆるい坂道
見慣れた景色さいて走れば
ほら
草の波
風の匂 ....
どこにでも行ける
風になりたい
遠くへ行ける
風になりたい

どこにでも飛べる
光になりたい
速く飛べる
光になりたい

風や光は
人間ではできない
すごい力をもっている
そ ....
葉っぱが舞う校庭

都心の小学校

少女は
アーバンコートの校庭に
いつも上履きで駆け出し
そして遊んだ

外履きに履き替えるのは
校庭の隅にある「自然園」に入る時だけ

自然 ....
前を向いて歩きたい
自分だけの長い道のりが
ずっとずっと終わることなく
ゴールは見えない
歩かなければ
風が背中を押してくる
いや
何かが背中を押してくる

前を向いて進みたい
自 ....
<あきらめ>の四文字にアキとメと見つけ秋に芽生える草木を想う



片翼では飛べない空よすすき野は背中の地平線に波打つ



君の手に止まるとんぼを接写する今この時よ{ルビ ....
雨が止んだので
図書館に行きました
誰が書いたのか
忘れてしまいましたが
旅行記に読み耽っていたことは
覚えています

雨が止んだので
靴屋に行きました
どこの会社の製品なのか
覚 ....
たいそうな代物ではないけれど

ちょっと見てくれないか

つんと清ましたその顔で

てに取って見てごらん

とても綺麗だろう


そんな「たちつてと」作文

君の ....
四角いビルの建物が
窮屈なので
海を見に行きました
岩がビルの尖った角を
削ってくれました

パソコンデスクが
狭いので
海を見に行きました
波がキーの叩く音を
飲み込んでくれまし ....
Rin.さんのおすすめリスト(1711)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君はもう見たのかい?- ぽえむ君自由詩15*06-11-8
赤い山肌- 杉菜 晃自由詩13*06-11-8
ハローグッバイ- 青山スイ自由詩1606-11-8
回遊する少女3_(セロリ)- 佐野権太自由詩23*06-11-8
トワイライト- LEO自由詩25*06-11-8
赦すと言うこと- 恋月 ぴ ...自由詩46*06-11-7
秋から冬へ- まほし自由詩25*06-11-7
心の種が残っているよ- ぽえむ君自由詩12*06-11-7
ピエロのハンカチ_- 服部 剛自由詩15*06-11-7
SATP.Vol.6,「_わたしからあたしへ。_」- PULL.散文(批評 ...6*06-11-7
それは明日- ぽえむ君自由詩12*06-11-7
秋晴- 水在らあ ...自由詩40*06-11-7
深い愛- 山崎 風 ...自由詩806-11-7
特に書きたいわけでもなく- atsuchan69自由詩6*06-11-7
北と南のあいだ- とうどう ...自由詩28*06-11-6
エンジェルリングの誓い- こめ自由詩1006-11-6
言葉をもったサルたち- ぽえむ君自由詩5*06-11-5
「_っくす、しましょ。_」- PULL.短歌10*06-11-4
空の青さが遠くなる- ぽえむ君自由詩15*06-11-4
祈りの消滅- もも う ...未詩・独白13*06-11-3
わたしはくま- 恋月 ぴ ...自由詩21*06-11-3
冬の蜃気楼- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-11-1
- さくらほ自由詩14*06-11-1
命の力- ぽえむ君自由詩10*06-11-1
上履きの少女- ささやま ...自由詩15*06-10-31
何かが心を呼んでいる- ぽえむ君自由詩9*06-10-31
千秋_(side_B)- まほし短歌15*06-10-30
雨が止んだので- ぽえむ君自由詩13*06-10-29
こんな梅雨の日には- れるむ自由詩306-10-29
海を見に行きました- ぽえむ君自由詩11*06-10-28

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