巨大建築物の
ユウワク
屹立してわたしを
待つ
なぜ
登るのか
それは
そこにビルが
あるから
雨の日がきらいだった
だから
てるてるぼうずを作った
なぜかいつも
さびしそうな表情の
てるてるぼうずを・・・
雨はやむはずもない
だって
今のぼくの気持ち
そのものだから
こ ....
繋いだ手と手が
軽く緩やかで
程よい加減であればあるほどに
自然で優しく歩めるように
あなたたちとわたしも
そうなれたらいい
結び目はかわいいチョウチョ結びで
あなたたちが巣立つ ....
線路の向こうを街がながれる。
中刷りを睨んでる男の前で、
女子高生はケラケラ、
大事な話にまだムチュウ。
ドアにもたれて外を眺めるあのムスメが正しい。
ボクもイヤフォンで耳を塞ぎたい。
....
地面に伸びた影を
ただひたすらに
追いかける
僕らはあの日
自由だった
悪戯な
きみの笑い声が
背中をくすぐって
僕のなかにあったのは
「現在」という時間だけ
確かにあの時 ....
落葉の中を走る鳥は
悲しい鳥だ
飛べないかはりに
足は太く節くれ立つて
駝鳥の足のやうだ
このしつかりした足で
枯葉を大仰に鳴らして
進むのだから
化け物が暴れ回 ....
自分勝手な魂を持って
波打ち際を歩きます
自分勝手な魂に
潮風が沁みてゆきます
自分勝手な魂は
都会が怖くて逃げ出しまして
自分勝手な魂に
希望は遠く彼方にしかないように思え ....
過去に縋らずに歴史を知るのだ
シドは死にカートも死にキースも死んだ
パンクは死にグランジも死にロックは既に死に絶えていた
少年よ
死んだ英雄に何が出来ると言うのだ
彼らが残したモノはまるで現 ....
ぼくは詩人
夢は風となり流れ
流れる風は夢となる
今日もまた
夜の散歩をしていると
風夢に出会いました
静寂な夜の道は
儚い夢を与える
意識がありながも
朦朧とさ ....
飛び回り爆発的に着陸して
僕の血はそう黒かった
額から流れる血は
涙のように感じた
カメラのシャッター飛び交うたびに
僕の光は弱くなっていく
大空に掲げた僕の龍のよ ....
毎日掃除をして
毎日お化粧して
毎日料理をして
毎日風呂に入る
昼はいつも残り物
プレッシャーを掛けられる
空飛ぶじゅうたんで
どこか遠い所へ行きたい。
責任が圧し掛かってくる ....
紺碧の輝きの海に
許されぬ恋が眠っている
静かにそっと おののきながら
それは波間に漂う白い貝
だけど 今日は
海へ漕ぎ出した
その想いを摘みとるために
真珠とり
真珠とり
....
ぼくは詩を書きたい
沈黙を語るものほど
雄弁を語る
今日もまた
朝の散歩をしていると
森の木々に出会いました
天を知らないのではないかと想うほど
夏の風とともに
その幹 ....
そこから音が消えてしまうと
彼は言葉で演奏を始めた
語るべき言葉を失う日のことを
ただ、朗々と奏で続ける
少しずつ無理な景色が増えていくと
喪失の夕暮れに出会ってしまう
燃える朝が安く ....
刹那に咲いて散っていく
それは人が作り出した奇跡だ。
一瞬しか生きれないならせめて、消えてしまうまで…
強く… 高く… 大きく… 輝きたい…
その光は人々を包み込み、勇気や希望 ....
男を好きになる度に
彼女の体から火薬の匂いがするの
情熱はジリジリと
へその下から入り込んできて
体中を燃やして行くのよ
だから いつも
骨の焼ける匂いのする
彼女の手を ....
ぼくは詩人
他人が無駄と思うのは
その人がその人だからであり
無駄と思うことが無駄である
今日もまた
夜の散歩をしていると
意義に出会いました
詩人は詩を書いて心を満たし ....
わたしとしては早く終わって欲しいのに
あなたはまるで厳粛な儀式に望む
いんちきくさい司祭のような面持ちで
わたしのかたちを確めてみたり
わたしの知らないかたちで動こうとする
ふだんと違う表情 ....
下の人は、上の人をうらやましそうにみた。
上の人は、下の人をつめたい目でみていた。
それが、ある日ひっくりかえった。
上の人は、下の人を助けた。
下の人は、無垢な目をしていた。
ぼくは詩を書きたい
たとえ自分の夢が
今の立つ場所より遠くとも
必ず辿りつくと信じなければ
常に遠い存在である
今日もまた
朝の散歩をしていると
潤いと恵に出会いました
....
100数えてから目を覚まそう
あともう少しだけ
絡まるシーツの滑らかさに
この余韻に浸っていたいと思う
目を覚ませば
大量の仕事が待っている
あと100 数えてから起き上がろう
もうすぐ ....
立ち位置を、探している。
いつまでも見つからない、
足の踏み場を。
もしくは、
消えてしまった君の幻を
抱きしめる、
世界の中心を。
人波の川が流れゆく
この街の中で、
....
港の水に映るのは
それは月ではないのです
港の水に映るのは
それはおしりなのでして
おしりは逃げ出したのでして
僕はそれを追ったのでして
漁船に忍び込んだのでして
追い詰められたおし ....
おばちゃんに虐められて
頭を下げる
頭を下げるくらい
なんて事はない。
怒らせないように
黙って聞き
怒らせないように
ものを言う。
侮辱と屈辱の中
自分を低め
相手を利用 ....
湾曲している水平線上にて、
しめって酸化しそうな金属の肌が
垂れこめた雲に灰色の腐蝕を放っていて
見あげても星は降る気配
海の月の揺らぎ
飽和した幻影の瞬く電子
この神経を流れ去ることのな ....
街と
街の
間には
ホタルブクロの
小道があった
不安をかき消すように
折り取って
右手にいっぱいの
ホタルブクロの花束
とても白い花
空は青く
休耕田の中の
緑の小道
カマ ....
今まで増やしてきたのは
少しずつ自分を押さえ込むように
キリストの手のひらの穴のように
自分の罪を示すように
昨日はずしたピアスは少しかゆい
自分の体が素直すぎて
なんだかやる ....
おもしろおかしく生きているけど
この頃ゴールと叫ぶ喜びはない
サッカーとは相性が悪いのか
2時間近く応援しながら見ていても
あ〜惜しいという悲鳴ばかりで
ふっとよそ見した瞬間に点が入 ....
読み違えた時刻表と
溶けるような蒼さ
誰にも触れられないまま
街を逃げる
此処は誰にとっても何処でもない
気が付けば
喋らない受話器を静かに置いていた
ミシンで縫い付けた ....
おさなき日
ことばを
覚えたぼくらは
迷宮の中へ
と投げこまれた
生きていることがつらい
というきみに
ぼくもそうだよ
とかえすことばは
むなしくひびくだけ
ことばなんか
....
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