野の花の 優しさが
   あなた

 一ふりかえり見る
 広漠とした 高原の葉ずれの音に
 それは
 しみこみ 又はねかえり
 幻影の様だった 稚い愛

 北方に 連なる山はだが ....
  ・{引用
            ⚪︎}
   波音 のない夜の海の
   靴底の湿りけ。
   波の 、{ルビ音=ね}に

{引用=
    𝘹 }
{引用=なにも 想うことは  ....
 あなたが前を歩いていると

 平らな気持ちになれるのよ

 ちょっと間隔が開いた時は

 追いかけなくても気づいてくれるは

 あなたの背中を覗きながら

 脚の運びを見てい ....
私たちは畔にいる
この川に隔てられ
あなたとわたし
大空の下 太陽の下
絶え間なく絶え間なく
落ち続けて昇り続けて

洋上で過ごすように
日がな一日、
畔で待ち続けて
絶えず思い出 ....
砂を、食べている
無限に広がる
砂漠で

時々蜘蛛を、見つける
その、内臓も食べる。

そうして今日も
照りつける太陽に焼かれて
流れ出る汗と熱に

揺れる視界に
方向感覚 ....
西の空に日は落ちて
仄かに明るむ茜色
富士は威容を際立たせ
茜の地平に黒々と
聳える巨大なシルエット

すべて静かさの内にあり
遥かな遠さを落ちていく

わたしもあなたも別々に
遥 ....
僕らはもっと怒っていいとあった
そうだよね
死者数半端ないもんね

ところが怒った先が
ファミレスの姉さんだったりする
なぜなのか

当たり前でしょ!
強い相手に怒れる?
とのこと ....
あめいじんぐぐれいす

爪先からふくらはぎへ太ももからはらから胸から

わたしから
歌、唄、うた

(喉が焼けてるんだ)(あれ、喉ってなんだっけ)
(今年の西瓜はとっても
みずみず ....
柔らかく白く歪な形に輝き響かせ
ふっくらふんわりふらりふゆうし
あるもの在るものと頷かせ白雲よ、

わたしのたましい大きな巨きな歌

火球燃える天空に開放されながら
こんなに色づき薫り漂 ....
 卒業の記念を持たない人が
 ポケットに
 石を忍ばせているらしいと
 風の噂が耳を掠めた

 石ころの仕込みは人それぞれらしい
 代々受け継がれるモノもあれば
 下駄箱に投げこまれてい ....
 冬の日の山 
 真白な雪の その彼方に
 孤り高く貴女がいる

 あの山の
 雪を被った樹々の間に立ちあらわれる
 男の前に
 肉を欲しがり
 血を欲しがり
 体温を欲しがって
 ....
暑さ過ぎ雹も溶け出し豹模様  らどみ  未だ 秋は
 何処に居るかも解らない季節なのに
 あなたが別れよう という

 緑と
 白と
 二色に色分けた水が流れる

 橋に立てば
 上流にまわる水車
 そして
 長く流 ....
水の 
なか
に、
泳ぐ


記憶のなかを
 明滅する光
濾過されて
 蒸留する

西へ、
それから再び東へ
ゆく鳥は
籠を抜けて
飛び去った

 八月の日 ....
なにもかも字書にゆだねる僕たちの心知りつつ理解あきらめ



*
Inkweaver
創作のモノマネは、他のキャラクターや声色を自分なりに表現することで、創造性や想像力を刺激し、新しい ....
 十九時半は回っていただろう
 仕事帰りでもなさそうな洒落たポロシャツの中年男が
 客のまばらなカウンター席で飲んでいた
 そこは、いつもなら私の指定席だったのに
 
 仕方なく隣で
 梅 ....
戦地より死者が多いのどこの国

魂戦やめてといって誰やまず

暑すぎる少女の声が今響く

磔刑の惨さで狂った人もあり

健やかに一人居りこれ滑稽味
 
 だれも居ない大学の構内に
 緑だけが 大空を指しておいしげる
 私はそれを見るのが好きだった

 雑踏の中に居る時には
 親しく心に顔をみせるのに
 一人になって 悲しい思いの時
 ....
 髪を上げてみよう
 唇に紅をひき
 新しい上衣を着て
 お茶を飲みにゆこう

 ポケットには何も
 入っていないから
 冷たい掌つっこんで
 香り高い紅茶を飲みにゆこう

  ....
夜の風
びゅうびゅうと吹いている
公園でお茶

遠い空に
花火
しばらくして
ドドーン

身体の力が抜けて
この感じ

少し眠たく
次の花火を待っている

遠い空に
花 ....
アスファルトにフライパン置いて
目玉焼き焼けちゃうんですって
た、試してみたい
世間の奇人の評判を?
まぁいいだろう

暑い
しかし人間には耐性がある
こうして暑さに身を慣らせば
ど ....
   白い漆喰が
   薄く、褪せて
   遠くの
   {ルビ草原=くさはら}で

   掛ける
    言葉があれば
   ひとつの
   声を

    一本の 煙草 ....
 すぼんだ花が
 いやにいとしくて
 捨てられずに
 眺めていた

 去年の春 と題して
 絵をかいた

  いやな女ね あたしって
 
 煙草がいたずらに灰になるのを見ていた
 ....
 蝉の声に讃えられている
 誇らしげな 夏
 そして 私の傍ら走り去る
 一陣の風

 人通りない交差点
 銀輪またがる その人の姿を目にした途端
 足が止まる

 肌に まとわりつ ....
失楽園後

 

マザーグースを
読み終えたばかりの女は
膨れたお腹を撫ぜながら
私ももうすぐお母さんになると
今までのことも忘れて
失楽園後の日々のなか
大変だったことも忘れ ....
 私の言葉に振り向いてくれる人

 私の言葉に寄り道してくれる人

 私の言葉に笑ってくれる人

 私の言葉に涙してくれる人

 私の言葉に不機嫌になる人

 私の言葉に返 ....
鏡に映る自分
ずっと眺めていると
どっちが本当の自分なのか
分からなくなる

誰もが感じる
そんな感覚

私は目を閉じた
残像だけが残る
闇の世界
その向こうの
鏡の中の私は
 ....
 祇園の石段の上から
 灯の街を眺めさせたいと
 私の腕をむりやりつかんで
 つれて来た あなた

 遠い異国の昔
 王宮の血汐がはねあがった日
 革命の巴里祭
 そして日本では祇園祭 ....


 たとえ どうして 流れを {ルビ留=と}める 事 は できない
 時計の 針の {ルビ音=おと} あかい 水 あのときの 紫に 覆われて
 過ぎ去っていく その ことを 情景の 景色に ....
 かつて
 わたしの掌に
 高々と燃えていた火柱

 それは
 赤く 高く 太く 激しく
 掌で支え切れない程だった

   わたしの顔も 肩も 胸も
 
   焔に染まって輝 ....
夏川ゆうさんのおすすめリスト(1118)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星のない夜- リリー自由詩7*23-8-24
夜、[草稿]- ryinx自由詩13+*23-8-24
前を歩いて- 佐白光自由詩123-8-19
この川のほとりで(新訂)- ひだかた ...自由詩823-8-18
砂漠(草稿_II)- ryinx自由詩14*23-8-18
日暮れ幻影- ひだかた ...自由詩323-8-16
怒っていい- りゅうさ ...自由詩2+*23-8-16
うた- wc自由詩323-8-14
大きな巨きな歌- ひだかた ...自由詩523-8-11
石ころ?- soft_machine自由詩4*23-8-10
雪女2- リリー自由詩4*23-8-8
暑さ過ぎ雹も溶け出し豹模様- 足立らど ...俳句2*23-8-7
- リリー自由詩4*23-8-5
八月の幻影- ryinx自由詩10*23-8-1
創作のモノマネして何がたのしいのか?- 足立らど ...短歌223-7-30
二人酒[まち角20]- リリー自由詩4*23-7-29
コントラスト- りゅうさ ...川柳323-7-28
雑踏- リリー自由詩5*23-7-25
アップルパイ2[まち角18]- リリー自由詩4+*23-7-17
夏の夜に- 日朗歩野自由詩10*23-7-16
酷暑の夕に- りゅうさ ...自由詩3*23-7-16
郵便配達夫- ryinx自由詩6*23-7-15
待つ女- リリー自由詩4*23-7-13
一筋の汗[まち角17]- リリー自由詩4*23-7-13
失楽園後- 足立らど ...自由詩5*23-7-13
私の言葉- 佐白光自由詩1+*23-7-13
- 銀薔薇自由詩5*23-7-11
遠い夏- リリー自由詩7*23-7-7
Untitled- ryinx自由詩5*23-7-7
月に歩く女- リリー自由詩2*23-7-2

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