みかんが美味しい

コタツに入り
テレビを見て
くされ縁のあの人と
いっしょに食べる

みかんが美味しい

吹く風は
窓ガラスを叩いて
あたたかい部屋に
入ろうとしているのか
 ....
砂嵐
まさかの街に吹き荒れる
そうかこの名を砂漠も嫌うか


マフラーの
手編みにこだわるわけではない
言葉にできれば、それで良いのに


どんぐりも
黄昏の森哀しみも
 ....
人生はネバーエンディングストーリー
地球は公転と自転を永遠に繰り返すわけじゃないのに

誰も知らない哲学がどこかの惑星で
発掘されるわけでもないのだけれど

僕たちは問い続ける自分に問いか ....
掴んだ雲が重くて手放したときの
坂の上の影が救われない模様なら
だれの種を拾いながら歩いても
私の目の前には、剥がれない絶望があるのだから

太陽は昇っても手を振ってくれるだけ
絶 ....
久しぶりに近くの森林公園へ家族みんなで出かけた
元競馬場であった公園は楕円形で木々に囲まれ
その中は芝生が一面に覆っている

車椅子を出し細い女性を乗せ
二才の息子を負ぶって歩き始めた ....
オーロラが
みえない夜空に描かれた
みえる星座を指さす南極

暗い笑み
冷たい廊下で漏れたのは
夜のしじまが震える嗚咽か

橋の上
風に吹かれるくれないが
闇に食われていくのを見下 ....
年末年始の休みは若い二人にとって
一緒にいるだけで十分だった

ただ大晦日の大掃除の時は派手な喧嘩もしたが
弾ける二人に年越し蕎麦なんて関係もなく
ましてはおせち料理なんて気にもしな ....
鬼というなら
心が欲しい。

なにひとつとして
たにんを気にせずいられる
欲しいものは欲しいといえる
安易で強引な欲望を
この無神経な腕で、掴みとれる
鬼が持つべき
心がほしい

 ....
病院の
待合室で
詩を書いている
詩、
とは、
その場のリアルを追求するものであるから。

うそ。
暇だから、書いているだけ。


地獄の
三途の川で
詩を書いている ....
お酒を飲みながら、本を読みながら
こんなソファーがあったらいいねー
なんて思いながら

あなたを待ってる
街は彩られた光の速さで進みます

だれとも約束なくひとり

吹かれる風も音を立てて

顔や首筋に噛みつきにきます



心にある

瓶の蓋を閉じてみま ....
歳を重ねる度に
人間の落とす雫の大きさは
段々と小さくなり不安を感じるが

そんな時は気晴らしに
美術館の近くを散歩をして
入館して色々な絵画を見る

偶然か
横断歩道の向こうに
 ....
あめがふるとこころが暗くなりますなにをどうするつもりあかるくるなりたいのでしょうそれはたしかにそうなのですよたまゆら笑いかけてくれる星がみえるから晴れたひにはこころがおどりますあめがすきっ .... それを好き好んで
夕刻うつろうものを
真っ直ぐな目で
追おうというのに

いまからでも手に入る
黄金の果実を
手に入れないし
探さないし
その存在さえ
感じないというのに

出 ....
疲れた心のためにインスタントコーヒーを一杯いれる

僕は悲鳴こそあげないが
なんだかいつもテンパっている

60〜70年代に掲げた自由ってなんだったのだろう

敵はいないし仲間もいない
 ....
とつぜんですが、
狂ってしまったんだ

人生の歯車

その人にあってしまい
その夜を境に
とも言えるけど、
本当に狂いだしたのかな?

人生の歯車

それ
わかんないよね ....
白い顔、しながら
君を探すんだけど

君の顔が見えない
強い雨が目を刺すから
くぐり抜けた街の汚れは
とりかえることもない
白いカッターシャツを
汚し続けているんだ

ため息を ....
その人の
あとを追って
こんな風に
なってしまった


砕けないよ

砕けるほど
かたくないもの


流れないよ

流れるほど
弱くない、はず


砕け ....
僕は、
「君の背負った悲しみを僕にも分けてくれないか」
と懇願するから、

君は、
お気軽に
「いいわ」
と応えてくれないか?



君の背負った悲しみを僕にも分けてくれない ....
手も足もでない
遠さを感じ
わたしは青空を見上げて
懐かしいイワシ雲を見つけた

ずーっと
見上げつづけているだけだと
わかっていたんだけど

見も知らずの人に
歌を褒められて ....
粉雪が降って
誰もいない夜、

心の花を枯らした
おとなしい哀しみが
うつむく

林檎の木から
甘酸っぱい香りがする
幻想世界、
真っ新な空気が
喉の奥まで冷やしてくれる ....
優しいケーブルがあって
ぼくに電気愛を教えてくれて
コネクターを集めるようになったんだ

優しい先生と不躾な仲間がいて
痛みと妬みと苦しみを中和するてだてを
覚えさせてくれたし

いつ ....
胸もとも
濡れてるいろの恋の花
キラキラしている色気の無い雨
  
潤いの
ある意味ある目が死んでいて
流す涙は阻止するプライド
  

寝ていたが
世界の終わりに気づいてた
あ ....
美術部の課外授業でフェルメール展に行く

入り口で点呼を取り各々好きに見て回り解散という流れ

一人の学生がとてもゆっくりとした足取りで

丁寧に絵を見て回る

絵画の技法に詳しいわけ ....
炎の刻印が
街に押されて
ようやく
冷たい夜が明ける
街のマリア様たちは
眠い目をこすって
もう、
明日から振り返ったとすれば
何度目の
希望を
浪費しただろう

夜 ....
「私は告白すべきなのでしょうか。寒々とした六畳一間で一人で暮らすようになって八年が過ぎました。和製日本語のようで妙な名前のマンションで、マンションと言っても全く高級感のないものです。左右の隣室には差が .... 神さまがほんとういらっしゃって
わたしは恋をつらぬいてもよいと
おっしゃっていただけたから
わたしは恋をつらぬきます

その神さまは
たとえばケバい女性占い師の姿をして
この目の前にあら ....
明るい
化物
佇んで
いる
月が
照る
夜道
街灯
白く
光る
佇んで
いる
明るい
化物


土色

こども
たちが
笑い
ながら
夜の
街を
 ....
雨が降った夜、純粋な目で
僕はこの街の水底を覗き込む

難しいネットの海の泳ぎ方
自由すぎて、
なんでもいえそうだった

だれの願いが叶うのだろう?
だれかの願いは
叶って ....
ハロウィンに、
魔女の眼をして貴女に逢うわ、
貴女に逢うため空を飛ぶ。


山の貴女のそばがいい、
さいわいあれから一年経つし、
山の貴女に逢いたいな、
さいわい今日は晴れてる ....
夏川ゆうさんのおすすめリスト(1139)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとり- 犬絵自由詩1119-1-9
毒愛- 秋葉竹短歌1019-1-8
うた2019- 梅昆布茶自由詩1219-1-8
幸せの欠片- 秋葉竹自由詩519-1-6
森林公園- 羽根自由詩15*19-1-6
最果ての人- 秋葉竹自由詩519-1-5
初詣- 羽根自由詩19*18-12-29
一匹の、鬼の世界に、降る雪は- 秋葉竹自由詩818-12-28
外来受付窓口前にて- 秋葉竹自由詩518-12-25
待ってる- mizunomadoka自由詩618-12-22
真夜中の微笑み(クリスマス詩)- 秋葉竹自由詩618-12-22
初恋- 羽根自由詩1818-12-21
あさつゆ- 秋葉竹自由詩618-12-15
笑って。《改》- 秋葉竹自由詩618-12-9
インスタントコーヒー- 梅昆布茶自由詩1118-12-3
人生をかたる- 立見春香自由詩518-11-25
白いうた- 秋葉竹自由詩818-11-23
ガラスの心- 犬絵自由詩418-11-17
悲しみの、ゆくえを教えてくれないか、そして- 秋葉竹自由詩618-11-10
ただ遠い憧れ- 立見春香自由詩918-11-10
夜、その自由で自在な- 秋葉竹自由詩1018-11-9
優しい歌- 梅昆布茶自由詩1118-11-5
さくらいろ- 秋葉竹短歌418-11-4
美術館- りゅうさ ...自由詩2*18-11-4
ただ、歩く- 秋葉竹自由詩1318-11-3
嘘つき- 腰国改修散文(批評 ...3*18-11-2
神さまのいらっしゃる世界- 立見春香自由詩718-11-1
ハロウィンのともし火- 犬絵自由詩518-10-27
月の味- 秋葉竹自由詩518-10-27
ハロウィンの夜- 秋葉竹自由詩718-10-23

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