銀河の岸で
七夕の日
小鬼の私は
手紙を書いた
ムーミンの切手を貼った
夜をすぎて混ざりあった
イエローとピンク、
パステルカラーの朝が 
たなびく空に滲む

満ちた潮の香りと
膨らんだワンピース
裸足になったキミは、ひとり
貝殻の残骸を数える

砂浜 ....
自転車で病院に向かう
夏の晴れた日
線路沿いの道を走り
陽射しはたおやか

いや、体力を温存したい
ここはバスと電車を乗り継いで行こう

暑いんですよ?
母に留守を任せるが
任せれ ....
さまざまな
美しい影の
濃淡を
描く
光のいのち
陰裏から
迫り来るもの
抉り広がる音塊の響き
余りに練り込むものだから、

 肉のタマシイの行き場失くし

自らを観る今、思考思惟というチカラ

頭の周りをまわるまわるよ 、くる く ....
風景が霞むほどの雨のあと
水たまりには青空が映る
梅雨明けも近い

空を見れば
もう次の雨雲が控えていて
ころころと変わる空模様

そんな空の下を
こどもたちが
笑いながら走ってい ....
 遠き{ルビ溪=たに} 浅瀬の小ざかな追う少女

  霊水さざめき萩の咲きいる
ノーブルなおば様の厭らしさというのはあるよ
というのは、このご時世に澄ましてられるとしたら
何か間違った理由によるものと考えざるを得ないからだ

実際、他の誰が災難に落ちようと
澄ました顔を ....
いかにもやはらかな
おくるみに包まれ
眠る赤子の真白き静かさ

 もう逢わないわ

そう言う女の声音
記憶に深く刻まれた声、
相手を温たかく包み込む
少し低めのトーン帯び

 も ....
今日は何の花?
白い花
線香花火、みたいね
名前はなんて?
名もない花、知らない草
ナモナイバナ? シラナイソウ?
ん?
そんな名前があってもいいね
順風のときは
人は他人に
メソッドを語りたがる
渦中の僕には
いいお世話である

体力の衰えなら
プライドが折れることはない
というか
初手から
折れてましてん

失ったものは ....
月が欠けてゆく

今宵は更待月

琥珀の水を傾け

夜は更けゆく

明日を占う指先が震える
鋼の響きの
わたしを超え
私という魂の
想い出の予感、
渦を巻き破裂し
破裂しては新生し
いよいよ よよよ
うらうら ららら
天のラッパ鳴り響く

ヨクアルアオハル
予感への思い ....
大きく裂けた口のある白い顔で笑い
煌びやかな衣を纏った記号が宙を行き交う
吊るされた語彙は真夜中の死体のように重く
暗い羅列が濁点だらけの股間にあった

大好きなキミの瞳を輝かせたいから、
 ....
挙動不審でも怯えていたわけでもない
ただ少しだけ、自分自身から離脱したような感覚があっただけだ

道を歩いていたら、おばさんに声をかけられた、どこの方?
僕は、なぜ、人に声をかけられると、妙に ....
ヒカリのタマシイ、

わずかに宿した
声の響きの呼応
若やぎ暗みを辿りゆく

このタマシイというヒカリ。
うわさは
当てにならないし
一方聞いて
沙汰するなと
真実が言っている



人の
一生なんて分からないから
今が良ければそれでいい
でもね 今は
過去と未来につながっている ....
生まれてき交わっていき死ぬだけの無意味に意味を与えるは人

異人さん、何しに来たのこの国へ。おまえを笑いに来たんだろうか

沈みゆく国の行く末、見届けよう。ここは東の不思議の国かな

異国 ....
何度でも 君の暴投 受け止めず
もう止めたいと 監督に告ぐ



いつの間に 人生の糸 交差する
記憶の映画 早戻しかな
 かつてお酒の好きな詩人が
 青い背広を着て旅に出ようと言った
 夏の来るのを待つ短い ひと時
 休日の真昼間
 私の心はスーツケース持たず旅に出る

 海もあった
 太平洋の波の音に吹 ....
揺れる楕円がことばを塞ぐ
甘い香りと露出した果皮が目前に迫り、
獰猛な括れと若い膨らみが
荒い呼吸とともに 静寂を犯した

仮面を剥いだ匂いを指がなぞる
然も危険な場所を呼び覚ますように
 ....
久しぶりです。
嬉しいような嬉しくない出来事です。

あふれる感情とつまらない日常。

無駄な消費だ。
何故そうなった。

冷蔵庫いっぱいのオレンジが出番を待つ。

前にも後ろにも ....
アマゾンの巨大魚
ピラルクを釣ろうと思い
ワイヤー製の頑丈な仕掛けを作った
これでは電車に乗れないので
少しコンパクトな仕掛けを作り
1mの鯉を釣ろうと餌を調合した
ひき肉とサツマイモと数 ....
神なるものに孕まれ
神なるものの内に在る
私なるものは
神の内に詩想し生きて

今やすべて私の自由意志に任され

この荒涼として混沌の人間界  、

私自らが加担し造り出したのなら
 ....
五行歌という
一つの
生き方を
生きている私は
幸せ者です



えっへへ
五行歌と
共にある私が
嬉しくて
繰出し鉛筆を持つ



五行歌と
出会えて
こうし ....
緑の広がり人の歩き
車の走りアスファルト伸び
アジサイ青々色付く最中に
わたしの生きて歩き在り

そうして 、

歩き在るわたしの最中に
緑の広がり人の歩き
車の走りアスファルト伸び ....
そこに愛はあるんか?

あるさ 愛はある

夜の散歩 カーテンから漏れる光

少しの隙間から覗く エアコンの白

漏れるテレビ音 美味しそうな匂い

愛はある ただ

自分の部 ....
日々豊かに降り続く雨は
山の頂きから川を下って
大地を潤し
海へと流れ
やがて世界の端から
宇宙へと降りそそぐ

波に流されるまま
地球からこぼれ落ちた私
遠ざかっていくのは
距離 ....
あの人の遺志が
私の中で赤々と燃えている
それだけで充分だ
生きる意味なんて
脈動する歓喜は
生きる意味となる
私の全生涯を
照らす光となる
 通勤電車でふと絡みあう視線
 作業着姿で伏し目がちに座っている
 その人の 汚れた軍手をはめる手に
 真紅の盃

 みずみずしい酒の香のなせる業にして
 白髪で皺きざまれる{ルビ貌=かお ....
夏川ゆうさんのおすすめリスト(1139)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
※五行歌「銀河の岸で_七夕の日」- こしごえ自由詩7*24-7-7
海の風- atsuchan69自由詩13*24-7-7
Youは何しに病院へ?- りゅうさ ...自由詩224-7-5
※五行歌「美しい影の」- こしごえ自由詩3*24-7-3
詩想、廻る魂の(新訂)- ひだかた ...自由詩424-6-30
雨に濡れても- ヒロセマ ...自由詩13*24-6-29
追憶- リリー短歌3*24-6-27
ノーブルドレス- りゅうさ ...自由詩524-6-27
真白き夢- ひだかた ...自由詩7*24-6-26
名もない花- 朧月夜自由詩9*24-6-26
空梅雨に思うこと- りゅうさ ...自由詩324-6-25
五行歌_月を眺めて- レタス自由詩6*24-6-24
文言- ひだかた ...自由詩4+*24-6-22
曲芸- atsuchan69自由詩11+*24-6-22
安らぎの坂道- 陽向(2 ...自由詩824-6-17
PANIC_OF_LOOKING- ひだかた ...自由詩324-6-15
※五行歌_四首「エネルギー源です」- こしごえ自由詩4*24-6-14
生きられたし- りゅうさ ...短歌224-6-13
多分あなた宛?でしょか。届く事ない迷惑な便り受け取って下さい ...- キャサリ ...短歌1*24-6-9
パセリ- リリー自由詩11*24-6-8
夜の鍵音- atsuchan69自由詩10*24-6-8
オレンジ- キャサリ ...自由詩2*24-6-7
【夢の欠片】大魚釣り- レタス自由詩4*24-6-7
詩想、ゼロ地点- ひだかた ...自由詩6*24-6-6
※五行歌_三首「五行歌という_一つの_生き方を」- こしごえ自由詩2*24-6-5
ヒビキヒカリ- ひだかた ...自由詩324-5-30
そんな今を- 短角牛自由詩4*24-5-26
天空の果てを想う- ヒロセマ ...自由詩11*24-5-26
人生の意味- 渡辺亘自由詩224-5-25
落花- リリー自由詩9*24-5-25

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