人間は一人立つ余地があればいきてゆけるものだ
人間は愛するものをうしないつづけてつよくなれる
だれもふりむかない路地裏の暗闇のなかに人生があったり
戦場を迎える兵士は誰に誕生日を祝ってもらえ ....
A倍、K泉、A生、K田といった面々が
料亭で高笑いしている写真を見た
胸くそ悪かった
庶民がずっと苦しんでた時に
という思いがして
ものは受け取りようだ
彼らはりゅうさんが生き、活躍す ....
パワハラ賞状のニュースを見るに、どうもかなりおかしいように見える。上司は五十代くらいだろうか。高度経済成長期からバブルにかけて、日本人は狂ったように働いたと読んだ。実際、狂ってたんじゃないか。二十四 ....
うちの猫と意思の疎通がなくて難渋している
トイレのそとにそそうはするしダイニングのテーブルで爪をとぐ
妻と意思の疎通がなくて難渋している
彼女にはトーマスマンの魔の山のような療養所が必要だ
....
まぐわいの仕方も知らず縒れる人
色欲の枯れることなく集う人
足して二で割れることない前後者
蜂蜜に見えるか俺の毒水が
先思うあとどれくらい持つだろう
人は直線ではない
多次元曲線でも証明できない
存在は無と背中合わせの実存
人は根源では人を識ることはできない
皆さんご存知のように、人類はバニーガールとそうでない人類とに分けられる。そうでない人類も時間をかけて徐々にバニーガールになっていく。それは老若男女を問わない。まあ男女を問わないってのは、これからの人間 ....
ボケとは何か考える
長く生きてると嫌なことがあり
嫌な話をあぼーん設定するのではと
透明あぼーんした場合
話が繋がらなくなることがあり
そしてボケの兆候をば示し
あとは周囲や病院が仕上げを ....
塵ひとつない部屋を平安と呼ぶのであろうか
齟齬のない生活が選択したじんせいなのだろうか
僕にはわからないのであなたに問いかけてみるのです
なんとか生きていますとりあえず生きています
か ....
現代詩フォーラムでいちばんrockな詩人は
花形さんだと想っています
僕たちはいつも選択を強いられてきた
辛くてもあるいは幸福でも
すべてを笑い或いは嗤い飛ばす言葉の使い方を学びました ....
どうも厳しいです
厳しいでしょうな
BLはいいんですかと
舌なめずりキツイ
ブロックはいい機能だ
使わずにけなすなかれ
身を守れ
君を傷つけるものから
もう傷ついてまし ....
コーヒーを飲みぼやけた頭で考える
完璧な受け答えと言われても
受け答えた覚えがない
自室に一人居り
それでも客寄せパンダのようになった
手足よ
僕はもう正しいとか間違いとか気にはせ ....
ショピングセンターにいた
福島から来た君は
18時24分の特急で帰るよと
バスの出発時間を心配していた
花屋の紫陽花の
青を束にして、素敵な憂鬱を飾りたい
ゲーム機が置いてあるのは3階 ....
だいの大人が
大勢の報道陣を前にして
感極まって流す涙に
久しぶりに感動した
かつて
最年長で初タイトルをとり
涙する棋士もいた
精一杯戦って
ゆび運に恵まれず
....
昔、私は思っていたものだった
運命という言葉は
いい意味で使っているなら
幸せな思い込み
悪い意味で使っているなら
何もしない人間の言い訳だと
自力を頼むほどに健全で傲慢で
....
今できないことは
昨日が持って行ったこと
原野に広がる記憶の扉が
ひとつずつ倒れていく
手を結んだはずの言葉たち
千切れ闇に飲み込まれる
飛び立った蝶々は
行方を失い虚空を舞 ....
かろうじて宇宙の辺境に在る
酒を飲み女を愛し歌を好む
行く先はわからないが
猫と暮らしている
友はいるが親友は皆宇宙に還ってしまった
音楽話や哲学話もなかなかできない今日このごろ
....
ツィート連詩
1
今朝から、ずっと
計算しているのに
解のでない物語り
曲は知っていても
おどれない音楽
亀裂に埋まった垢は
とれないままでいる らどみ
2 ....
遠く異国の地で戦争があっても
今朝思うのは朝食のことばかり
それでも僕は遠くに思い馳せる
なぜといって悲惨の悲くらいは
知っているからだが、しかしだ
やはり赤魚を焼き大根下ろしで
などと考 ....
銃をギターに持ち替えるのは簡単だ
でもねきみを誰かにすり替えることはたやすくないんだ
僕たちはいつも何かをわかろうとしてでももどかしくて
僕たちはときに優しいだけの棘にはまってしまったりする ....
漂流記も六十八年に及ぶと疲れてくるが
ときたまの発信が僕の生きている証ならば
更に時を重ねて漂流するばかりなのですが
方丈記にある泡沫は淀みにあって
もう暫くは世の中を眺めているのでし ....
たった今生まれたかのようだ
突然目の前の視界が開けた
病室では看護師たちが忙しそうに動く
時刻を尋ねると夜の7時半
7時半か…心でぼんやり呟いた
朝8時半に徒歩で病室を出た
手 ....
もぅ健常者ぃやぁだぁ~~
なんで
だって健常者の言うとおりにしてたら
こんなことになっちゃったんだぜ
じゃ、お母さんもイヤなのかい
お母さんは僕の相手してるから
もうとっく ....
其処程には
私の死体がいるはずだ
同時に生まれてる
其処程は
空より広く海より深い
死体は時間の階段を昇る
其処程とは
もう横町を曲がったあたり
私と抱き合った瞬間
彼は ....
芝居がかったことを言えば
サブイボが出る
僕の気持ちは
音楽が
代弁してくれる
コメンテーターに腹を立て
忖度報道、反省もなく
我ぞ晴眼、ついてこい?
うらやましいじゃないか
僕 ....
PCの箱を前にして
この部屋で僕は神様になるんだよ
と妄言を放った君
邪魔するやつは指先一つで
ダウンというわけだった
しかし今
やはり最後は
殴り合いの憂き目を見て
やっ ....
このまま静かに朽ちてゆきたいのだけれど
猫と僕と彼女は静止画のまま風化してゆく
アッピア街道の松のように或いは
ゴダールの気狂いピエロのように
いつか正気の世界に生まれ変わりたいものだ ....
精神科が出張ってきたらこうなると。先の戦と同じ学びか
絶対に負けないと言い犯される、裏病棟の見えない隅で
極小の地獄は始め家にあり。子に振るわれた暴力の跡
その惨事それはミクロでこれ ....
日々 見つける
埋没している 幸福
幸せってさあー
すぐ どっか 埋まっちゃうからさー
掘りあてるの
やっかい やっかい
それなのに 不幸ってさ
そこら中に 落っこちてて
....
幾千のよるを乗り越え僕たちは生きてきた
神経質な世界は宇宙と融和していないけれども
目の前にある真実をいつも取り逃がしてしまうのだ
プーチンの病気見舞いにラップを贈ろうかと
中村佳穂と ....
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