あなたとわたし

その狭間にあるわたし

それだけがほんとのわたし



 
継ぎはぎだらけのタペストリー
隙間から柔らかな風が吹いた気がして

離島が点在する
静かな海をゆく船を夢想する

日常は羅針盤もないスケートボード
リュックひとつでバランスをとって乾いた ....
π(パイ)


二畳ほどもある焼き釜は
林檎とシナモンの焼ける
例えようのない良い薫りです

どれほどの林檎が燃え盛る炎に
くべられたか その林檎の数には限りがありません
讃えようも ....
夜ふけて
妻と語らう
ラーメン談義
最後のカード
ねぎラーメン

チャルメラが
漆黒の闇を
切り裂いて
走りゆく街
いまはまぼろし

餌のような
肉野菜には
たえられない
 ....
涙しか残らない恋でした


躰だけが目当ての偽りでした


恋は涙に反転しました
虹色の
鱗がきらり
冬の午後
タナゴがゆらり
昼を楽しむ

らんちうの
静かな泳ぎ
かいま見て
今宵の夕餉
楽しみにする

梅花藻の
ゆれる水槽
眺めては
こしかた想い
 ....
傍にいても手を繋いでも
いつもいつでも一緒にいても
幸せな時を共にしても
互いに想う心は同じでも
二つの体一つにはなれない
体だけすれ違う
 

ゆけなかった

ひび割れた空のかけら
拾い集めて
黒曜をながした月光
あなたのような
静謐
いだかれながら
緩やかに枯れてゆく
水底の
片羽根なくした
蝶を

想っ ....
散る花の
紅色のゆく
果てはなし
行く先をいま
想いけるかも

やがて来る
冬を占い
手をさする
冷えた指先
守りながらゆく

来春の
想い遥かに
夢をみる
大魚を釣らん ....
柔肌の
紅色地図に
映りゆく
海図をたどり
明日を占う

龍を彫り
戻ることない
寂しさを
背に刻み
街角歩く

悪戯に
彫りゆく
痛みに
母は啼きゆき
後悔を知る
 ....
もう二度と歌は歌わない
そう決めたのは
合唱コンクールの練習の時
隣の子がクスッと笑ったから
以来本当に僕は歌を歌わなかった
音楽の時間は口パクで通したし
歌のテストの日はズル休みをした
 ....
祈るように消滅を願った夜、
コンクリートのぬくもりだけが
真実だった。

泣くことは
禁じられていたから
渇いた眸で星を探しても
乱視の視界では
一等星すら心細くて
叫びたくても ....
べに椿
くびから落ちる
悲しさに
静かな余韻
我が身を映す
月は紅くて刃物みたいだったので
私、
亡くした血を思い出し
何度もあなた
求めたくなる。

衝動よりも永続的なのだと気づいたのは
髪が乱れ
電気が走るから
私、
メデューサみた ....
地下鉄の階段を昇れば華やかなプロムナード
様々なbrandshopが、
あなたの部屋へとつながっていた。

私はきまって
TIFFANYのshow windowで足を止め、
硝子の向こ ....
空眺め
君なに想う
まなざしは
星々に抱かれ
明日の夢みる
夫と言い合いになった日の深夜
冷蔵庫の前に這いつくばって
冷たい床に雑巾で輪を描いた
何度も何度も同じ輪郭を辿って
ただ一心不乱にひとつの輪を描いた

怖い顔で子供を見送ってしまった朝は
 ....
 
通販サイトのタイムセールを見るたび

欲しいものリストが増えていく

ぽっかり空いた穴は満ちやしないのに



 
板わさを
肴にしては
蕎麦啜る
今を感謝の
想い出にのせる
 
夜、虫のこえ

秋がそこにいた

でも、まだしまえない名残のTシャツ



 
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん

鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ....
泥酔に
たどり着くのは
チャルメラの
ラーメン臭う
至福の余韻

東坡肉
明日の覚悟に
鍋洗い
八角さがし
老酒取り出す

香り立つ
海鮮炒飯
夢失くし
いまは静かに ....
みずから の
からだを つかいきった ら
今日は、からだぜんぶで 床を かんじてみよう か

床の飴色は頬に ひんやり 
水飴にもなれないまま 
わたしの良からぬ電気を逃がすように アース ....
 
傘もかわかない間に

また 雨がふる

あなたの瞳に 雨がふる




 
 
パンツが脱げない

言葉からパンツが脱げない

たった一枚なのに



 
【 流石の沢蟹】


沢蟹は、歩く
沢を 歩く
さわさわとした沢を歩く

沢蟹も 花見をする
タンポポの花が 咲いている
その花弁を
器用に 切り取り
 ....
            |           
            |
           ごく、
         近視眼的思考で
      詩のようなものを書いたなら
     ....
世界に雨が降ることは予定されていて
辺境のここは狭く
すでに飽和状態であったから
昨日の水を
留め置くことなく
昨日の水、を
手放している

どこへ向かうのか
誰も知らない
ゆくえ ....
一人前 たまご三個は使いたい
これは食べ盛り男子向きなのだ
たまごを割ってボウルに入れ
醤油をたっぷり入れる
過ぎない程度に良く混ぜる
どんぶり飯に乗せて食べるのだから
しょっぱいくらいが ....
気が付けば未来がやって来た
未来はやっかいだ、音もなく訪れ
今を惜しむ時間すら与えてくれない

過ぎてしまった未来、過去は捨てられない
それでも未来はやって来るものだから
心に溜まってくば ....
夏川ゆうさんのおすすめリスト(1061)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたし- 殿上 童自由詩22*15-12-13
風とスケートボードと- 梅昆布茶自由詩2215-12-13
アップルパイの2乗- るるりら自由詩23*15-12-12
中華そば- レタス短歌115-12-11
初体験- レモン俳句9*15-12-9
陽だまりの水槽- レタス短歌415-12-9
- リィ自由詩2*15-12-8
うつほ- レモン自由詩29*15-12-7
明日- レタス短歌1*15-11-30
刺青- レタス短歌215-11-26
歌はもう歌わないと決めたけど- 夏美かを ...自由詩37*15-11-25
八月の雪- レモン自由詩11*15-11-20
- レタス短歌3*15-11-10
miss_you- レモン自由詩9*15-11-9
My_Tiffany- レモン自由詩10*15-11-8
漆黒の空- レタス短歌315-10-5
磨くという行為- 夏美かを ...自由詩48*15-10-1
満ちない- 殿上 童自由詩17*15-9-21
もりそば- レタス短歌2*15-9-20
Tシャツ- 殿上 童自由詩16*15-9-7
恋かし蘭- るるりら自由詩22*15-8-7
中華- レタス短歌115-8-6
みずから- るるりら自由詩19*15-6-30
雨模様- 殿上 童自由詩14*15-6-8
書けない- 殿上 童自由詩23*15-5-25
流石の沢蟹- るるりら携帯写真+ ...21*15-4-13
ビバ、老眼!- 夏美かを ...自由詩37*15-4-13
鉢植えの土によせて_「創作工房_群青_4月の課題_土_への提 ...- そらの珊 ...自由詩1615-4-11
親父とわたしと息子- ただのみ ...自由詩25*15-3-4
未来が- リィ自由詩3*15-1-2

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