海の見える窓辺に
ちいさな灯火で本を読む

誰もいない部屋は暖かくすこしだけ湿っている
昼間にはここから木枯らしを耐えるしなやかな小枝がみえて

優しくて透明なものだけを感じようとしてみる ....
生徒として徒に生きた 徒競走


空いた穴からきたハエがウエをとぶ


人知れず瞳は一人夢をみる


ねむりに落ちるときエレベーターになる


ずっと着てない洋服が不服そう
 ....
破片が総合される月には
僕はたぶん接ぎ合わせるために

ちっちゃな経理係を呼び起こして
ちょっとだけ仕事をしてもらう

小欲知足
サブスクリプション

仮説と証明と検証
とってお ....
繭を羊毛を麻を綿花を紡ぐよに
するすると解けてきたのならいいのにね

糸巻き巻きを歌いながら

とんとん しゃー
とんとん しゃー

ひと目ひと目
一段一段
頭に図柄を描き
まだ ....
ネジをうまく回せたり
紐を間違えずに結べたり
ファイルにプリントをちゃんと綴じられたり
そんなことができたら
他にはなにもいらない
書くことも捨てていい
ぼくはまともに就職できるんだろうか ....
ぼくと直交するものすべてが好きなのだ
遮るものが弾き出す座標に抵抗して
鉛直する何かがあれば良いのかもしれない

古い団地の一階の北向きの僕の寝室
書斎でもありギター2本とキーボード

 ....
この扱いは不当だと
僕らは小さな胸を打ち鳴らし
大声で助けを呼ばわりたい

呼ばわってみた
自分が不当と悲惨の憂き目を見た
おお、ここにきて何が本当の不当か知る

あなたは不当を指摘で ....
川柳と十七億年暮らしてる


おゆのゆめ あのゆめのあめ おゆのあめ


からっぽのペットボトルに影がある


きみが三十一音でうたってる


星空の色がしょうゆみたいに濃い
 ....
麻の半袖ワンピースを
さっぱりと洗い
捨てる時を伸ばし伸ばしにしていた
サンダルに永遠の別れを一方的に告げる

風鈴は日曜日の新聞紙でくるみ
青いペディキュアを消す

扇風機の薄い羽根 ....
張り込みには、つぶあんよりも、こしあんのあんパンで!
こしてある分、きめ細やかに、些細な動向をも見逃さぬ!
頑張って頑張って…その先に何もなかったら?

だからこそ僕は何も言えずにいたのであり

昔、僕の好きだった作品に

絶望を確かめるという希望があると

それはいいが

もっとこう具 ....
はなしを食べたおかあさん

おとうさんはまだ会社にいる

ボクは画用紙にクレヨンをはしらせる

えんぴつでなまえのつづきを書いている

いろはたのしい

赤や青や黄色

た ....
ドアは開いたままにしておいた
大型の遺体処理装置が台車に引かれ入りやすくするために
小さな窓からレース越しに薄く幅を調整したLEDの光が差し込んでいた
朝だ!ピクセル形式に時間は感覚に標す。 ....
こそこそと 東急プラザ蒲田で開催していたコミュニティサークルで
勉強してることは秘密だったんだね サークルが閉鎖になってしまって
僕に相談しにくるまで 知らなかったよ

長い間頑張っていたんだ ....
旅のしおりを作るなら、最後の頁に、こう印字しておこうか。
〜旅のしおりを手放す時、僕らは本当の旅人になるのだろう〜
風に栞をはさみ
手をかけると
ノブは風化していた
脳りの白亜層に
つき琴は鳴り

ゆっくりと
蝸牛のツノは
五うんの
河を
{ルビ攀=よ}じのぼる

類語字典は灼き
ふむ草の ....
断酒してむくみが取れて美しい無駄な美がまた哀れを誘う

やりたいのやりたくないのどっちなの腹をくくらにゃ何もないでよ

何もないほんとに何も起こらないこの広大な電子の海で

際限のない休暇 ....
日差しを浴びて余白が眩しかった



お日さまの香りが帰りを待っている



雨音に気持ちを急かされる信号



ひとびとの夕焼け走るバスの形



星空が曇ったガラス ....
冷たい秋を後ろ手に閉め
火の消えた冬の部屋に入る
いま誰かが座ってたみたいに
ベッドシーツが沈んでる
窓の外は林檎山
赤い実がどこまでも続く
ああこれは夢だ
きみのSNSの写真だ
 ....
花が咲いた

わたしの頭に
きれいな花が

とりえのない
わたしに
とりえのない
あたまに

人は近づき
はなれていく
花に近づき
はなれていく

わたしは
わたしの名 ....
なだらかな猫の背骨を見ならって
今日も猫背の{ルビ益荒男=ますらお}ひとり


秋萩のしたたるような袖振りに
そこはかとなくそこはかと詠む


風の色とうめいむしょくひらがなの
よう ....
いつかどこかで彼女に許されたことがあったのだろうか
約束された自由から疎外されたまま生き続けることが
人生という名に値しないとしても

未完成が日々の完成である人生なんてね
小学生の頃から疎 ....
踊れパレードを



皆した身だしなみ



良い宵。酔うよ、いよいよ。



う~思い出せない。
なぜだい もおーぅ!
酔生夢死

僕はちいさな日常を積み重ね
彼女の愛を貯金して
彼女はこがねを貯金している

ぼくは 字が下手で絵も下手で
おまけにろくな詩もかけないのんだくれ

ほぼ一直線でレールもル ....
互いにスパークする宇宙で起きた出来事があり
誰も入り込めない花園の君がいていつか僕は叙情になる

面倒くさい真実ばかりがまかり通って
優しい嘘はにぎりつぶされて疑問ばかりが生き残る

レノ ....
汚された問いたちが
土に染み込んでいく
痛みは深く沈み やがて
冷たい地下水へ触れ
泉となり湧き出す
目を閉じ沈黙の小川が流れる
恰もきらきらと明るい
朝露の中で
岸辺に小さな花が眠る ....
「かけない手紙を」

かけない手紙を
くもにしたためたい
くもはながれながれてあの街へ

読めない本で
眠りたい
夢見の国はほろんで咲いて

さみしい人と
さかなになりたい
海 ....
天下国家を語っている女の部屋(ごみ屋敷)

とかいうことになっていませんか

新しい言葉どんどん増えてくの

楽しいね

楽しいかい

そして誰もわからない

メタ言語はさらに ....
音楽を聴く分析学的な時間が好き
きみと過ごす解析学的な時間

深く沈潜してゆく愛情にも似た雪のよう
罵られる騾馬のように時間が過ぎていっても

愛撫する隙もないきみと暮らしているぼくは
 ....
魂の風うららかに萩の里 🍂


コスモスと一生暮らす{ルビ鄙=かたいなか} 🌺


人みんな父あり子あり街の秋 👨‍👧


会いに来て逢えずに海へ風一路 🌊


はから ....
夏川ゆうさんのおすすめリスト(1061)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
窓辺- 梅昆布茶自由詩1020-12-30
ターミナルの夜空- 水宮うみ川柳3*20-12-26
サブスクリプト- 梅昆布茶自由詩1220-12-22
悠久錦- 鵜飼千代 ...自由詩15+*20-12-14
ネジをうまく- 道草次郎自由詩8*20-12-7
minimum- 梅昆布茶自由詩720-12-7
豆腐の角に- りゅうさ ...自由詩220-12-2
句集からシュークリームの匂いする- 水宮うみ川柳4*20-12-1
夏をしまえば- そらの珊 ...自由詩10*20-11-26
あんパン- クーヘン自由詩4*20-11-26
さざ波の引いた後- りゅうさ ...自由詩120-11-26
色を食べたなまえ- アラガイ ...自由詩9*20-11-25
どこまでも透明なルビー- アラガイ ...自由詩10*20-11-20
再会- 足立らど ...自由詩220-11-14
旅人- クーヘン自由詩4*20-11-14
月と名のない花- 道草次郎自由詩320-11-14
航海日誌- りゅうさ ...短歌120-11-13
待っている- 水宮うみ川柳5*20-11-12
night,_winter,_last- mizunomadoka自由詩620-11-9
突然変異- TwoRivers自由詩9*20-11-8
さよなら秋- 道草次郎短歌120-11-7
ひとつの約束- 梅昆布茶自由詩420-11-3
転回文章- 水宮うみ自由詩3*20-10-30
秋詩譜- 梅昆布茶自由詩620-10-25
スパーク- 梅昆布茶自由詩1420-10-18
花の朝- につき自由詩5*20-10-12
かけない手紙を__他- 道草次郎自由詩4*20-10-11
足元を固めよ- りゅうさ ...自由詩120-10-10
秋の詩片- 梅昆布茶自由詩1420-10-5
秋の愉しい散歩道- 道草次郎俳句4*20-10-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36