カモメが翼を一文字に広げて飛んで行く

灰青色の空
雲は途切れ途切れに流れた

生温い風と遠くざわめく静かな波

周りの声はいつの間にか波にかき消された

水平線の境はハッキリと分か ....
真夏の日中に上空を塞いでいた、ひとつの低い層がなくなって、青春の夏はより遠くまで反射して、よりいっそう真夏の夜の夢に届きやすくなる。より受信しやすいように部屋のなかの灯りをすべて消す。多分に雨の吹き荒 .... 猥雑な迄オレンジ
染まり輝く満月

熱帯夜の屋根瓦の上 、

浮かび在るをふと捉え
月の磁力、否応無く深々と





あの日、師の逝去の
報せと共
外出した夕闇に 、
 ....
渓流竿は刀のように美しい

日本独自のもので

種類は今まで数百はある

明日は碧羅という強竿を携え

大物を狙いに行ってみる
買ってすぐレトロゲーム機壊れてて振り返ってはならぬのだ。

過ぎ去った思い出ばかり美しく持ち越せるのはそれだけなのだ

振り返るほども記憶のない者にそんな生き方強いてはならぬ

思い出せ当 ....
四月に種を撒いたヒマワリは
梅雨のさなかに大輪の花を咲かせ
真夏の太陽を待たずに萎れ始めた

虫食いの穴だらけの大きな葉には
小さな小さな{ルビ精霊蝗=ショウリョウバッタ}が二匹
同じ方を ....
事実は記憶は
捏造・抑圧され得る

   けれど 、

魂の深奥に刻み込まれた
想いは決して変えられない




無数の影 踊って居るよ
意識の視界に深奥から

 幾つも幾 ....
青銅の天空に
白雲の流れ 、

刻まれゆく時に

はしゃぐ子供、
夏の庭先に成人し

昂揚する自尊、 
萎縮する帰依、 

銀輪の放つ光彩眩しく
罅割れゆく青銅の天空

裏 ....
銀河の岸で
七夕の日
小鬼の私は
手紙を書いた
ムーミンの切手を貼った
自転車で病院に向かう
夏の晴れた日
線路沿いの道を走り
陽射しはたおやか

いや、体力を温存したい
ここはバスと電車を乗り継いで行こう

暑いんですよ?
母に留守を任せるが
任せれ ....
さまざまな
美しい影の
濃淡を
描く
光のいのち
陰裏から
迫り来るもの
抉り広がる音塊の響き
余りに練り込むものだから、

 肉のタマシイの行き場失くし

自らを観る今、思考思惟というチカラ

頭の周りをまわるまわるよ 、くる く ....
風景が霞むほどの雨のあと
水たまりには青空が映る
梅雨明けも近い

空を見れば
もう次の雨雲が控えていて
ころころと変わる空模様

そんな空の下を
こどもたちが
笑いながら走ってい ....
 遠き{ルビ溪=たに} 浅瀬の小ざかな追う少女

  霊水さざめき萩の咲きいる
ノーブルなおば様の厭らしさというのはあるよ
というのは、このご時世に澄ましてられるとしたら
何か間違った理由によるものと考えざるを得ないからだ

実際、他の誰が災難に落ちようと
澄ました顔を ....
いかにもやはらかな
おくるみに包まれ
眠る赤子の真白き静かさ

 もう逢わないわ

そう言う女の声音
記憶に深く刻まれた声、
相手を温たかく包み込む
少し低めのトーン帯び

 も ....
今日は何の花?
白い花
線香花火、みたいね
名前はなんて?
名もない花、知らない花
ナモナイバナ? シラナイソウ?
ん?
そんな名前があってもいいね
順風のときは
人は他人に
メソッドを語りたがる
渦中の僕には
いいお世話である

体力の衰えなら
プライドが折れることはない
というか
初手から
折れてましてん

失ったものは ....
月が欠けてゆく

今宵は更待月

琥珀の水を傾け

夜は更けゆく

明日を占う指先が震える
鋼の響きの
わたしを超え
私という魂の
想い出の予感、
渦を巻き破裂し
破裂しては新生し
いよいよ よよよ
うらうら ららら
天のラッパ鳴り響く

ヨクアルアオハル
予感への思い ....
大きく裂けた口のある白い顔で笑い
煌びやかな衣を纏った記号が宙を行き交う
吊るされた語彙は真夜中の死体のように重く
暗い羅列が濁点だらけの股間にあった

大好きなキミの瞳を輝かせたいから、
 ....
挙動不審でも怯えていたわけでもない
ただ少しだけ、自分自身から離脱したような感覚があっただけだ

道を歩いていたら、おばさんに声をかけられた、どこの方?
僕は、なぜ、人に声をかけられると、妙に ....
ヒカリのタマシイ、

わずかに宿した
声の響きの呼応
若やぎ暗みを辿りゆく

このタマシイというヒカリ。
うわさは
当てにならないし
一方聞いて
沙汰するなと
真実が言っている



人の
一生なんて分からないから
今が良ければそれでいい
でもね 今は
過去と未来につながっている ....
生まれてき交わっていき死ぬだけの無意味に意味を与えるは人

異人さん、何しに来たのこの国へ。おまえを笑いに来たんだろうか

沈みゆく国の行く末、見届けよう。ここは東の不思議の国かな

異国 ....
何度でも 君の暴投 受け止めず
もう止めたいと 監督に告ぐ



いつの間に 人生の糸 交差する
記憶の映画 早戻しかな
 かつてお酒の好きな詩人が
 青い背広を着て旅に出ようと言った
 夏の来るのを待つ短い ひと時
 休日の真昼間
 私の心はスーツケース持たず旅に出る

 海もあった
 太平洋の波の音に吹 ....
揺れる楕円がことばを塞ぐ
甘い香りと露出した果皮が目前に迫り、
獰猛な括れと若い膨らみが
荒い呼吸とともに 静寂を犯した

仮面を剥いだ匂いを指がなぞる
然も危険な場所を呼び覚ますように
 ....
久しぶりです。
嬉しいような嬉しくない出来事です。

あふれる感情とつまらない日常。

無駄な消費だ。
何故そうなった。

冷蔵庫いっぱいのオレンジが出番を待つ。

前にも後ろにも ....
アマゾンの巨大魚
ピラルクを釣ろうと思い
ワイヤー製の頑丈な仕掛けを作った
これでは電車に乗れないので
少しコンパクトな仕掛けを作り
1mの鯉を釣ろうと餌を調合した
ひき肉とサツマイモと数 ....
夏川ゆうさんのおすすめリスト(1116)
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ノーブルドレス- りゅうさ ...自由詩524-6-27
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空梅雨に思うこと- りゅうさ ...自由詩324-6-25
五行歌_月を眺めて- レタス自由詩6*24-6-24
文言- ひだかた ...自由詩5+*24-6-22
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安らぎの坂道- 陽向(2 ...自由詩824-6-17
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