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ほしかったのは 荒野
みたかったのは
石をたたいて だまって
死んでゆく 血の系譜と
じぶんの ぬけがら
ふみこえて 風の
崖から おちる
すべての言葉を いちいち
辞書でひき 升目に埋めて
水をかけていた あのころ
せかいを 吸いつくそうと
夏の日を 謳歌した
わたしが いっぴき
百科事典の ページのあいだで
つぶれて 死んでいた
おんなの 肋骨の街で
ふっつり おとこが
おわる 言葉だけで
せかいを こわした
つぐないに 雪がふる
かわべりで おにぎりを
たべているとき ライオンがきて
たてがみをはずし じゃぶじゃぶ
あらいだしたら まちがっても
めをあわせては いけません 
時間とともに わたしは
うしなわれる だから未来を
待ち望まない というのは嘘だ
明るいうちに できるだけ早く
きみのところまで たどりつきたい
前へ どこまでも進むのが
希望の原理です
その道は きみ自身の
背中の扉まで つづいているから
いまは ふりかえるな
通り道に たおれていたら
ぞろぞろ やってくる 
異形のものたちに
ふみつけられて すこし
げんきに なるのである
ちからのかぎり
なやんで ないて
さけんで たたかい
やぶれさった すがたのまま
なつがおわるまで たっている
おめでとう 毎日は
祝福されてあるのだから
誕生日くらいは ひとりさみしく
泣きながら過ごしましょう
それが この国の流儀です
紙の船 砂に
海を ひらいて 進め
ためらうな そうしなければ
みえない ものばかりを
愛したからには
士狼(銀)さんのみつべえさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そろもん(切望の話)- みつべえ自由詩307-7-25
そろもん(初学の話)- みつべえ自由詩107-7-7
そろもん(いい天気なので本の虫干しをしたときの話)- みつべえ自由詩1507-2-27
そろもん(レントゲンの話)- みつべえ自由詩207-2-8
そろもん(遠足の話)- みつべえ自由詩1206-5-2
そろもん(寿命の話)- みつべえ自由詩706-1-1
そろもん(はなむけの話)- みつべえ自由詩805-12-17
そろもん(黄昏時の話)- みつべえ自由詩705-11-14
そろもん(向日葵の話)- みつべえ自由詩1205-8-29
そろもん(Happy_Unbirthdayの話)- みつべえ自由詩705-8-27
そろもん(航海の話)- みつべえ自由詩705-8-26

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