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投げてよ
こっちに
液体

あなたの笑顔に撃ち抜かれちゃった
なんて
悪い冗談

氷水は飲めない
きらいだから
熱いものもダメ
猫舌だから
常温がいい

常温がいいよ

 ....
不吉だと思って頂戴
とてもとても不吉だと思って頂戴
そう思ってくれればくれるほど
あなたの前を横切るのが楽しいから
僕の隣に
見えない女が座っている

11月に入って床は冷たい

僕がひざを抱えて座っていると
隣で女もひざを抱えている

見えない女

たぶん
見えない鳥だと思う
目の前のものが見えなくなって
アリジゴクの誘惑に身を委ね
家電量販店ではカードが飛び交う

もう何もいらないよ
暗闇の中に階段が見えるよ
ふと、いらなくなって
降りてゆけばいい

バ ....
毎年几帳面に
庭で鳴く虫たちも
ただ手をつくねているのではなく
住みよいほうへ
住みよいほうへ
移動しながら
運を天にまかせて
鳴いているのだろう
こんな十五夜の晩には
雨の夜は大介を思い出す
悲しくて悔しくて
泣いてしまった夜は
ずっと側にいてくれた
大介はわたしを
甘やかさず
突き放しもしないで
絶妙なバランスで
一緒の布団に寝てくれた
そして
 ....
夕方は肌色
わたしは溶けて行く
空気が肌色になって行く
境界が見えなくなる
そして夜になって
影も形も無くなる
線香花火は
線香の匂いがするだろうか
水辺の淵でひっそりと
雨のように流れ落ちる火花
鬱蒼とした山々の間
引かれたレールの上を
走る
蘇る鉄橋の
下では
おばあちゃんがこぼれる
谷川に近い公民館は
オープン
クーラーは無く
扇風機がぐるぐる
回っている
まるでお伽 ....
士狼(銀)さんのチアーヌさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
常温- チアーヌ自由詩207-12-18
黒猫の気持ち- チアーヌ自由詩7+05-12-1
見えない鳥- チアーヌ自由詩305-11-18
ふと、いらなくなる- チアーヌ自由詩905-11-1
棲家- チアーヌ自由詩1605-9-18
クールな大介- チアーヌ自由詩1105-9-8
肌色の夕方- チアーヌ自由詩505-9-2
夏の終り- チアーヌ自由詩505-8-30
奥羽本線- チアーヌ自由詩1405-8-15

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