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きみは野いちごをひと粒ほうばる
ぼくの喉の奧の海底で塞がったままの洞窟に
ためておいた雨の音を聞きながら
きみは野いちごをひと粒のみこむ

悲しみなど知らないふりをして
今日、夕刻に買って ....
戦い終えた獣のたてがみが北の空へとなびいていく
闇間に散る渡り鳥の影
海王星からの光の定期便を携えた郵便機のパイロットは
震える右手でジャイロスコープを暖め
左手は薄汚れた記憶のガラス窓を擦り ....
トースターを買い替えた日
心のなかはいつも雨だった
イーストビレッジに朝が来るたびに
バターをたっぷり塗った
クルミ入りのパンをかじって
テーブルの上の涙の海を泳いでいた

鼻水をすすり ....
火を吞み込む邪心が人の無心を焼き尽くす
風を嗅ぎつける者が遂に世界を弄滅させるまで

憂いを食べつくす言葉を放つたびに
オレンジ色の首飾りが
似合っている少女の瞳に映り込む
この時間を流れ ....
世に憚るものみな
そこはかとなくうっとうしい
馬喰横丁で暴露された醜聞(スキャンダル)の王国
咥えたばこの喉元通り過ぎる通り雨
簾の隙間から透かしてみればみるほどに
美しく馥郁たる育休のから ....
りつさんの歌留多カタリさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
野いちご- 歌留多カ ...自由詩225-12-15
海王星からの光の定期便- 歌留多カ ...自由詩6*25-11-15
イーストビレッジの夜明け- 歌留多カ ...自由詩325-10-15
マッスルドッグ- 歌留多カ ...自由詩425-9-15
歌留多めくらず語ル鳥- 歌留多カ ...自由詩425-8-14

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