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私は泣いていない
張り詰めた冷気に凍える
空の欠片が溢れだして
私の頬に届いたのかもしれない
静寂と生活の合間を震える
落葉樹の葉から露がこぼれて
私の頬を伝ったのかもしれない
....
世界の広さについて私が語る必要はない
はるかな水平線をながめて
誰が世界はここにしかないと思うだろう
宇宙の広さについて私が語る必要はない
空一面に輝く星を見て
その先に思いを馳せないも ....
地球と接地する全長25cm
右 左 のリズムで地を踏み その黒色を示す
窮屈な足の住処は僕を目的地に運ぶ
歩いて、走る
コンクリートや大理石、草原や砂利道
汚れ、擦り切れて
歩いて、 ....
絵筆から真黄色の雫が滴った
やがて拡散する
時間は逆流しないゆえに
それもまた水中で濁りになった
色が解けて 色に染まる
ひとひらの仄かな慕情が
ひとときの流れる劣情が
たちまち伝播 ....