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何度も忘れようとした
泣きじゃくるアイツを
何度も忘れようとした
惨めな自分を
何度も忘れようとした
絶望した彼を
何度も忘れようとした
諦めたあの人を
何度も忘れようとした
壊れた ....
同じ物を見て、同じ道を歩いて
話した思い出は互いの共感ばかりだった。

君の声を聴くために俯いた私の眼鏡は
いつも少し鼻先にズレていった。

「分かるよ」
「同じだね」
「そうだね」
 ....
貴方と私は
同じ痛みを共有している。
離れていても
貴方と私だけは同一。
そう信じていたの。

窓一つない、頭上にあるのは唸る換気扇だけ。
そんな浴室で貴方は言った。
「星を見てるんだ ....
背中に 暖かな朝の陽射しを感じながら、
君の隣に座っていたのは なぜだったろう。

僕は君に触れてしまわぬように、
万が一にも触れて 傷つけてしまわぬように、
身体を折りたたんで 縮こまった ....
口から生まれてきたみてぇな馬鹿がよ。
知った風の口ぶりで喋り続けてる。
永遠みたいなその語り、
言葉の端に滲む――
小賢しさが!
しゃらくせぇんだよ!

急に黙るんじゃねぇよ!
こっち ....
陽は少し高く登り、白さが緩み始める
まだ静かな住宅街を歩いていく
土手を登って見えるのは広く穏やかな河川だ。

「川と言えばこんな感じだろ?」
買い替えた自転車の試し乗りには遠すぎるサイクリ ....
日常。それは何のために続くんだろう。

守るものができて、そこにだけ向かっていく。

消えかけた街灯を走り抜け、
小さな水たまりを気付かずに打ち抜く。

難しいことじゃない。
君の笑顔 ....
積もることのなかった雪のせいか、
風景はあの日の朝を思わせた。

空気は冷たく、地面はツルンとして見える。
吸い込んだ息は、鼻をツンと刺して痛くする。
そうして流れた涙は生理的現象だ。

 ....
神様は宇宙にいる。
そう聞いて、二階にのぼり、屋根にも登った。
ビルの屋上、山の頂、飛行機にも乗った。
そうして、できるだけ近くで祈った。

だけど、ロケットには乗らなかった。
いつか乗っ ....
無数の足音が、不規則に並ぶ。
どれが自分のものなのか、
問うことに、意味もない。

流れ、仕分けられるように
ゲートをくぐり、
乾いた機械音に安堵を求める。
それは大衆の安堵だ。

 ....
目に映るのは地面とつま先だけだが、
歩みのそれとは別に、
不規則に左右へと揺らされる。

そんな頭に浮かぶのは、根本原理を問う声だ。
なぜ地面がここにあって、
つま先はそこへ接地するんだ? ....
大小様々な硝子に反射した朝日
何処からか集まってくる多種多様な人々

誰が何処に行くのか、
何をするのか、
その予測不可能性。

黙々とゲートをくぐり、列を作る。
そのまま同じ方向に進 ....
新しく買ったカップには、
海が描かれてる。

これはイルカかな?
ーーああ、残念。シャチだった。

皆楽しそうに泳いでるね。
ーーそうでもないか。
  食べたり、食べられたりするんだろ ....
何だっけ?
もう溢れてしまった。
言葉も記憶も浮かび、そして消えていった。

留めておく為に?

それじゃ、まるで冬眠前のクマみたいじゃないか。
できるだけたくさん詰め込んで、
外に溢 ....
閉じた目は漏れる朝日を見ている。
そう、始まりが来たのを知っているんだ。
意識は閉じたふりをする。
虚無が訪れたのを悟っているから。

目玉焼きの爆ぜる音、白味噌が甘い香りを漂わせたら…
 ....
君を思い出したくないんだ。

「寒いんだから良いじゃん」
腕を絡ませて、もたれるように歩く。
寝返りも打てない距離で眠る。

散髪(美容院?)に行って、
髪がないと騒いだり、
風呂場の ....
偽物か本物か、
俺には関係ない。

誰かと同じバッグが欲しい
誰かと同じハットの被り方
誰かが褒める何かのなんか

在るのが俺だけなら
全部不要だろ。

そう語るまで、
何度も語 ....
体ほどもある真白な画用紙。
指先ほどの6色クレヨン。
そいつで幾つも石を積み上げていく。

色を変え、形を変え、飽きもせず。

賽の河原みたいだね。
ーー違うよ、お城だよ。

できた ....
僕は僕に解けない問題を出して、
髪の毛を掻き毟って、頭を抱えさせる。

たとえばこんな声がする。
「君は誰?」
「どこから来たの?」
「偽物って何?」
「本物はどこにある?」

「君 ....
ケンケンパー、ケンケンパ!
意味もわからないまま、
飛び跳ねて、着地するを繰り返した。

何が面白いのかは、わからなかったけど、
あの子の笑顔のために跳んだ。

そうして誰かを模倣して、 ....
嫌になって、旅に出た。
400ccの単車を積み込んで、船は海を行く。
街では見えない星が、よく見える。

暗闇に浮かぶ寄り添った人影。
僕のそばには、月影が浮かぶ。

流れ星が流れても、 ....
卵は繊細だから、
ゆっくり丁寧に扱ってやらなきゃならない。

黄身が崩れて、白身と混ざってしまっただろう。
大丈夫。目玉焼きは諦めて、スクランブルエッグを作ろう。
少し牛乳を入れるのが、曾祖 ....
時間の叫びの中にいるせいで
目が眩んでいる。

手足は地面に吸い寄せられ
すべてが重くなっていく。
ぼやけた視界に映るものたちは
重力に耐えきれない為か、
叫びから逃れる為か、
ただ静 ....
あの日見たミミズは
申年生まれの彗星で、
とんがり帽子を被せたら、
まん丸靴下が落っこちた。
頭としっぽを結んだら、
クネクネ浮かんでそらへ行こう。
――『ミミズの宇宙船』より(絵本・未刊 ....
シャワーの滴で皮膚を確かめる。
それが僕と外側の境界だ。

一歩外に出れば、そいつを犯す奴等が無数にいる。
今着けてきたかのような強すぎる香水、
画面に流れる見せつけるような下らない動画。
 ....
雨が降るのを予見したら、
僕らは準備を進めなければならない。
僕らは濡れることで、自分を確認するから。

彼等は作戦を立案しなければならない。
彼らは一粒の雨でさえ死に至る。
屋根から一歩 ....
そうする必要の無いものまでを、擦って消して。
増やした残渣を両の人差し指で掻き集めた。
弾力を感じさせながら、少しネトリとした触感。
机に穿った穴にねじ込み、閉じ込めた。

作った泥団子も、 ....
きっとそこには、母のような温かみがあるんだろう。
その微笑みも、その恥じらいも、その芯の強さも。
誰かが汚したとして、
揺らぐことは決してない。

それが妬ましくてーー
頬をわずかに紅潮さ ....
少しずつ景色は冷えていく。
眺めた窓から見える景色は
徐々に白く靄がかったように曖昧になる。

凍えるような街の空気に
誰もが逃げ出そうとしている。
彼等は何処に向かうんだろう?

そ ....
君が聞かないから、
君の好きな理由を勝手に話してあげる。
君の顔が好きなんだ。

いつも眠たげで、おっとりした目。
少し上向きで生意気な鼻。
「それで良いんだよ」と言ってるみたいな唇。
 ....
りつさんの泡沫の僕さんおすすめリスト(47)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メロスとテロル- 泡沫の僕自由詩1*25-12-3
そうだね- 泡沫の僕自由詩125-12-1
改稿「星を見てるんだ」- 泡沫の僕自由詩125-11-29
触れてしまわぬように- 泡沫の僕自由詩525-11-27
いつか歌うロックの歌詞- 泡沫の僕自由詩125-11-24
試運転にはいい寒さだ- 泡沫の僕自由詩325-11-24
雨が形にするもの- 泡沫の僕自由詩325-11-21
未明に初雪が降った朝- 泡沫の僕自由詩325-11-20
並べて世はこともなし- 泡沫の僕自由詩225-11-18
朝のエントロピー- 泡沫の僕自由詩425-11-16
揺らぎ、混沌へ- 泡沫の僕自由詩125-11-14
朝の景色の無秩序- 泡沫の僕自由詩225-11-13
カップの海に空いた穴- 泡沫の僕自由詩225-11-12
冬ごもり- 泡沫の僕自由詩125-11-11
目覚まし時計- 泡沫の僕自由詩325-11-10
改稿_君が投稿してくれと請うたから- 泡沫の僕自由詩6*25-11-9
誰かの何か- 泡沫の僕自由詩2*25-11-8
祈りの城- 泡沫の僕自由詩625-11-8
目を閉じるまで- 泡沫の僕自由詩425-11-4
ケンケンパー- 泡沫の僕自由詩425-11-3
船に揺られて- 泡沫の僕自由詩225-11-3
炒り卵(曾祖母のスクランブルエッグ)- 泡沫の僕自由詩125-11-3
叫びの中で沈むーー彼岸のスキップ- 泡沫の僕自由詩425-11-2
鞭打ち驢馬の寓話- 泡沫の僕自由詩2*25-10-31
外殻- 泡沫の僕自由詩225-10-31
雨に踊れば- 泡沫の僕自由詩3*25-10-31
指先に残したもの- 泡沫の僕自由詩2*25-10-30
触れないでいる温度- 泡沫の僕自由詩325-10-29
静脈から降る雪- 泡沫の僕自由詩425-10-29
君を見つめる僕- 泡沫の僕自由詩125-10-28

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