葉は大きくて
枝も太い
ズングリしてる

枝は柔らかい
しなやかとは違って
柔らかい

葉はやさしい緑
薄い緑とは違って
やさしい緑

とても大きな実をつけるので
枝がうんと ....
あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる
同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと
あれが初恋ならば
はじけて ....
僕の部屋は世界の一部を切り取ってできた図書館
明るい修道院でフィヨルドの冷たさを内包している

戦争でたくさんの僕が死んでゆく
たくさんの君が失われてゆく

誰も混沌からの道筋を知らない
 ....
粘りつきたわみしなる
巨大なうねり最小の渦

力動は只在り
在るは只力動

湾曲しながら黒々と紡がれ
静かさに浸されていく意味

無意味と無根拠の形造る地平に
盛んに呼応し合う響き ....
何処にも行き着くことはなく
そっと明かりを灯すように
静かに確かに歩んでいる
過程にのみ意味浮かび
繋ぐ意味に花咲き開く
そんなひたむきな営みを
ただただ静かに晒している

(目眩くよ ....
崩れていく、笑み、

私たちは、生きていないのかも知れない、と
日々自答したり、しなかったりしながら、
それでも他人を他人としてみている私は、
それでも生きているのかしら?

(感情の連 ....
安らいでいる
昨夜の疼痛発作、
嘘のように
安らいでいる

街は今、彩り豊かな遠景
浮き上がり消える美の残照
時は静止し息を潜め
奥まる意識に桜の花、
散らす はらはらと

はら ....
あべのハルカス
シャレたビルのフロアを
こんな高いところにもってくるとは

空をオナカにあしらった
こんな素敵なクマさんがいるなんて

みんな落ち着かないよ
落ち着かないよね

ワ ....
順番がきて
名前を呼ばれて立ちあがったけれど
なんて言えばいいのか、なにを言えばいいのか
わからなくって、ぼくはだまったまま
(だまったまま)うつむいて立っていた。

しばら ....
子供のころの
キーホルダーだの
ネジだの
なんだのかんだの詰まったクッキーの缶
実家から

忘れていたかったはずの
好きじゃなかったはずの
子供時代が
悪くないものに思えた

昔 ....
10-2デジタル通貨はアナログ通貨を駆逐する

先の大戦で若くして命を散らせた若者の供養だ

そう言って竹の積まれた炭竈に火を付ける

この人は青梅の里の住人蒲生氏郷という方
 ....
私は死のうと考えて、
まるで朝から夢見るみたいに
一生分の溜息を、呼吸している。

私は誰に対しても場違いで、笑いながらもずぶ濡れで
温かい食べ物と嬉しい抱擁と、私を
絞めて殺してくれる腕 ....
世界が暗いので、相対的に私は明るい

雨だ。一弦を鳴らし、
耳に少し明るすぎる音を確かめて、
朝はもっと暗くあろうと努める

そうしないと、不理解が空を覆い尽くしてしまいそうでしょう

 ....
まぢかに雨の感じる夜

屋根がある
布団がある
申し訳ない気もちになる

雨の強い音が心をうがつ
やむにやまれず
窓を閉める

少しの静寂に居つつ
雨はまだ僕を呼んでいる ....
僕とだめになってよ
僕とだめになってよ
たばこやめるから
こころ忘れるから

僕とだめになってよ
僕とだめになってよ
酒飲むのやめるから
きのう忘れるから

寒くない日はずっと ....
雨は不思議な音楽で、
僕の書物も溶けてしまった

何も知らない暗さの中で……
太陽なんて望みはしない
雨音の中で滲んだ、真っ赤なギター
ギターの音色、粒立ち消えていく世界

僕は母なる ....
10-2京都の食住接近の一級河川高野川

低い堤防の両岸は斜面がとてもなだらかで
そこには季節の草花ビオラ、パンジー
スミレと、桜も咲きます

それは古来から京都の人々の暮らしを支えて
 ....

みんな遊んでいる。時計台の中で。

表玄関に庭があり、それが道路に溶けていく。
僕はそれを何処までも歩いていった。

結局僕は昔も今も、お風呂に浸ったままだ。
全身が水ぶくれになって ....
傷つけないあなたと
傷つかない私が好きだった
悲しみよりも大袈裟な

涙を浮かべて泣きましょう。


頬はヒクヒク震えるし

声は掠れてしまうでしょう。

夜の帳が下りるでしょう、

月は静かに笑むでしょう。

あなた ....
21 御忌詣

晩春のうす寒さが
暖かな春日を思い出させる

今日は詣です
身を清め
着物も真新しい物に
着替え
心を整え
穢れが
より近づかぬように
身を清浄にしなくては ....
20 黄河に魚影見えず

見張り役、
八基の双眼望遠鏡で
敵機、敵潜水艦を探せ

船長へ
見張り役一番隊、ご報告します

黄河からの魚影は
黄海の水中に
一匹も
見当たりません ....
空はきらきらとして、綺麗で、寝ている星々までもが、
夜を彼方へと彷徨っているようでした。
何年も、私はボタンを押し続けていましたが、
やがて心臓が止まるほど、物静かな
喚きをあちこちに聴くよう ....
うとうと しちゃった。とか
今のうちに うとうと しとこう。とか
わざとじゃなくても わざとでも
うとうと って
最高の離脱タイム
僕のおじいさんが名人だった

おじいさん
いまじゃ僕 ....
黒い穴がそこにあるから
覗いてみたくなる
覗いてみたらなにが見えるだろうか
向こう側は見えるだろうか
向こう側にはなにがあるのだろうか
向こう側は何色をしているだろうか
向こう側には誰かい ....
24 銀四百シェケルでいかがですか
24  How about four hundred shekels of silver


私に土地を売って下さい
sell me the land
 ....
23 哲学も礼節も文化も再吟味される
23 Philosophy, civility, and culture are re-examined

誰が地域に線を引き村としたのか
Who dre ....
22 JRの街、酒田
22 Sakata in the city of JR

冬のかじかんだ鉄道の夕方に
On a gnawing railway evening in winter
山形 ....
円 生まれる 円 生まれ

何度も反復繰り返し

赤、青、紫、黄

生まれ

雨の日も風の日も
不安も恐怖も喜びも
肩組みも連帯も孤独も

生まれ生まれる
円 延々と炎々と
 ....
高速道路
運転してると
どんどん移動してくのに
僕は「ここ」にいるって感じる
普段より「ここ」を感じる
すごいスピードで すごく変化していくなか
僕はすごく「ここ」にいる
「ここ」にいる ....
田中恭平 newさんのおすすめリスト(452)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブンタン- 日朗歩野自由詩123-3-23
みっつの渡り- AB自由詩323-3-23
フィヨルドと地球と弟と- マークア ...自由詩623-3-23
夜想36〇声- ひだかた ...自由詩323-3-22
永遠(改訂)- ひだかた ...自由詩523-3-22
解放/崩壊- 由比良 ...自由詩323-3-21
安らぎの時- ひだかた ...自由詩7*23-3-21
あべのハルカス- 日朗歩野自由詩123-3-21
四月になると- 田中宏輔自由詩9*23-3-20
- 日朗歩野自由詩223-3-18
美の創造(D)104選__10-2デジタル通貨はアナログ通貨 ...- 水恋鳥魚 ...自由詩123-3-18
呼吸- 由比良 ...自由詩123-3-18
相対的に私は明るい。- のんよ自由詩423-3-18
まだ雨が呼んでいる- シホ.N自由詩223-3-18
more_easy_action- 竜門勇気自由詩223-3-18
雨の音- 由比良 ...自由詩323-3-17
10-2京都の食住接近の一級河川高野川- 水恋鳥魚 ...自由詩123-3-17
時計台- 由比良 ...自由詩323-3-16
science_fiction- mizunomadoka自由詩723-3-14
浪漫のうた- 秋葉竹自由詩423-3-12
美の創造(B)102選__21_御忌詣- 水恋鳥魚 ...自由詩123-3-12
美の創造(B)102選__20_黄河に魚影見えず- 水恋鳥魚 ...自由詩123-3-12
- 由比良 ...自由詩223-3-12
うとうと- 日朗歩野自由詩223-3-12
黒い穴- 坂本瞳子自由詩1*23-3-11
美の創造(A)101選___24_銀四百シェケルでいかがです ...- 水恋鳥魚 ...自由詩1*23-3-11
美の創造(A)101選___23_哲学も礼節も文化も再吟味さ ...- 水恋鳥魚 ...自由詩3*23-3-11
美の創造(A)101選__22_JRの街、酒田- 水恋鳥魚 ...自由詩3*23-3-11
- ひだかた ...自由詩3*23-3-11
ここ- 日朗歩野自由詩223-3-11

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