すべてのおすすめ
聞きとれない靴音がいくつも通り過ぎて
わたしを避けるように交差した
どこからかしるべの虫と
やわらかそうな短い影
君はやっとヘッドフォンを外して
そこまで寒くないことに気づくんだろう
朝い ....
青空に白球が高く高く沈み
二度と落ちてこないような気がしていた
外野手は優しく恋人に触れるように
右手をフェンスにそっと添えて
これから起こる無常を背中で伝えている
ぼくはといえ ....
言い表そうとした何百何千のことばも
わたしに少しでも
長くあたるようにしてくれた扇風機の前にふきとばされる
分かってもらえないだろうけれど
暑苦しそうなあなたの寝息が
わたしの世界のロックン ....
自転車を押す君が単線を渡ると
図ったかのように踏切が鳴り出した
いつものようにぼくは何もつかめないから
警戒色みたいな棒に文字通り遮断された
蜃気楼の中から電車が見えてきた
向こうの君は張り ....
冷蔵庫にわたしの好物がひとつ増えている
星の夜に歯型をつけてねむる
道草次郎さんのカマキリさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カバンの中でタンブラーこぼれた- カマキリ自由詩221-3-5
スプリットタン- カマキリ自由詩521-2-15
千日紅- カマキリ自由詩220-8-27
ゆうやけのくに- カマキリ自由詩620-8-21
たぶん伝わるということ- カマキリ自由詩320-7-21

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する